- 投稿日:2025/08/14
- 更新日:2025/09/29

皆さんは普段の生活で買っている商品やサービスに
「フロントエンド」「バックエンド」という概念があることを知ってますか?
全ての商品にはこの「フロントエンド」と「バックエンド」が存在します。
ご自身で個人事業をしたい、もしくはすでに起業して商品やサービスを販売している方には、この概念は必ず必要になりますので、今回はこの2つについて書きたいと思います😆
◆ 1. まずはじめに
この「フロントエンド」と「バックエンド」という用語は、実は同じ言葉なのに職種によっては意味が違っていたりします。
最初に使われていたのが、IT用語(ソフトウェア開発に関わる用語)として使われていました。
この時の意味としては、
「フロントエンド」は、Webサイトやアプリケーションでユーザーが直接操作する部分、つまり見た目の画面部分を指します。
見た目の部分なのでフロント(前方部)という覚え方がわかりやすいです💡
レストランの例でいえば、お客様と直接やり取りをするホールスタッフ(ウェイター)のような存在がフロントエンドです。
一方、「バックエンド」は、見た目では見えないWebサイトやアプリケーションの背後で動く、サーバーサイドの処理やデータベースなどを担当する部分を指します。
直接見えませんが、データの処理や保存、他のシステムとの連携など、Webサイトやアプリケーションの機能を実現するための重要な役割を担っております。
レストランの例で言えば、厨房で料理を作る料理人のような存在がバックエンドになります✨
縁の下の力持ち要素が強い感じです😆
と、まずはIT用語としての説明をしたのですが、
今回はマーケティングとしての「フロントエンド」と「バックエンド」について説明して行きたいと思います。
マーケティングでは、"商品戦略"の考え方として使われます。
「フロントエンド」と「バックエンド」の意味を正しく把握すると、
・たくさん商品が売れているのに全然利益が上がらない😭
・売れれば売れるほど自分の時間がなくなってしまい、体に無理が出てしまう💦
などの悩みが解決の方向に向かうと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
◆ 2. フロントエンドとは?
◉ 最初にお客さんを引きつける「入口商品」
マーケティングで言う「フロントエンド商品」とは、
最初にお客さんとの接点をつくるための商品やサービスです。
たとえば:
初回限定100円のお試しサプリメント
無料ダウンロードできる資料
お試し価格のサブスク1ヶ月プラン
このように、「まずは興味を持ってもらう」「お客さんとつながる」ことを目的にした、利益度外視の商品がフロントエンドです。
ユーザーは一度自社のファンになってもらうとなかなか別の商品に変えることができません。
・別の新しいものを探すのが面倒
・自分が選んだ決断が間違っていないことを認めたくない
などいろいろ理由はありますが、まずはどんな形でも自社の商品を体験してもらうことが最重要になります。
そのために作るのがこの「フロントエンド」になります。
◆ 3. バックエンドとは?
◉ 本来の利益を得る「本命商品」
「バックエンド商品」は、フロントエンドのあとに提案する本来売りたい商品・サービスです。
たとえば:
美容クリニックだとフロントエンドはヒゲ脱毛、
バックエンドは全身脱毛やボトックスなどの高額施術
などがあったりします。
高額施術がメニューにあるので、フロントエンドは赤字価格で出してもトータルでは黒字にすることができるというのが、正しい設計になります。
フロントエンドはお客様の信頼と安心感を得るためもの。
本格的な提案をするのがバックエンド。
ここで収益を得るのがマーケティングでの戦略ポイントです。
◆ 4. フロントエンドとバックエンドの具体例
例えば、身近な例としてはこんなのがあります。
◉ 例1:フィットネスジムの場合
フロントエンド:無料体験 or 初月980円
バックエンド:月額8,000円の本会員プラン
◉ 例2:オンライン講座の場合
フロントエンド:無料のセミナー or 1,000円の入門講座
バックエンド:30,000円の本講座 or 個別サポート付きプラン
こういった仕組み作りを商品・サービスを提供する前に決めておくことが重要となります。
◆ 5. フロントエンドとバックエンドの注意点
よくありがちな間違いとして、サービス精神でフロントエンドに詰め込みすぎてしまうことは間違っていたりします。
例えば、お店の試食コーナーで試食なのに唐揚げを丸々1個渡してしまったら、ユーザーは試食で満足してしまって肝心の商品を購入してくれなくなります。
こうならないためにフロントエンドはあくまできっかけ作りのちょい出しをメインとした商品にすることがポイントです☝️
かたや、バックエンドの注意点としては、フロントエンドに関係が薄いものを設定している場合が失敗例だったりします。
飲食での話続きの例になりますが、フロントエンドで唐揚げの試食を出しているのにバックエンドで唐揚げを美味しく作れる鍋を売っていたりするケースです。
この場合、お客さんが欲しいのは唐揚げの美味しさを満たしたいだけで作りたくないのに、売り手はいつも美味しい唐揚げを作れることをお客さんにアピールしていることになります。
このズレが売上の機会損失になってしまっている例を、数多く見てきてます😭
またバックエンドは当然ながらお客様の満足に達する質を担保しなければいけません。
フロントエンドとは違っての特別対応があることが必須になります。
ぜひ上記の部分を意識してそれぞれ設定してみてください✨
◆ 6. まとめ
フロントエンドは「入口」:
知ってもらう・試してもらう商品
バックエンドは「本命」:
信頼されたあとに売る商品
この2つを上手に使い分けることで、新規顧客を集めながら、しっかり利益を出すマーケティング戦略が可能になります。
これからビジネスや販売を始めたい人は、まずこの考え方を押さえておくと商品設計や集客が一気にラクになります。
・「フロントエンド」は何か?
・「バックエンド」は何か?
・それぞれの役割は正しいか?
ぜひ今からでも自社の商品の以下の部分を見直してみてください。
そして、決めたらとにかくすぐに動いて見てください😄
「知覚動向(ともかくうごこう)」
最後までお読みいただいてありがとうございました🙏✨