- 投稿日:2025/08/16
- 更新日:2025/09/29

先日、リベシティのお金の勉強フェスで、公式ブースボランティアとして参加しました。
そこで強く感じたのは、「この保険不要なのは頭では理解しているけど、解約できない」という相談の多さです。
一般的な自分の入っている保険が不要かどうかすら分からない人ではなく、不要なのは勉強して分かっている。だけど解約できないというのがポイントです。
中には、
・「不安だから…」という理由だけで惰性で支払い続けている
・毎月の保険料が家計を圧迫、なぜこの保障額なのか説明できない
・昔のまま契約を続けていて、今のライフスタイルに合っていない
こうした声が本当に多く、「あ、自分もそうかもしれない」と思った方もいるのではないでしょうか。
今回は、公式ブースボランティアとして参加して気付いた『不要な保険をやめられない人の共通点5選と解約までのステップ』をお伝えします。
また『筆者が体験した保険に関する失敗エピソード』も交えてご紹介したいと思います。色々と身近な存在だと感じられると思います。
《結 論》
まず先に結論から
では早速紹介していきましょう。
【前提】学んでいるけど保険が解約できない
前提として、今回お金の勉強フェスでご相談された方は既にしっかり学ばれている印象でした。(上から目線に聞こえてしまったら、申し訳ありませんm(_ _)m)
最終的なジャッジとして、「私の入っている保険って本当に不要なのでしょうか?」という相談が多くありました。
実際にフェスに来られなかった人への参考として、実際に保険を解約できない人ってどんな人だったのか、共通点をまとめてみました。
保険をやめられない人の5つの共通点
実際に相談された方の詳細な実例ではなく、こういうのがネックで解約できないというのを5つにまとめてみました。
① 家族や人間関係が壁になっている
親が保険代理店、親戚や友人が営業マン…。
解約すると「裏切り者」扱いになってしまい、つい言い出せないケース。
一般的にも多いケースですが、親が保険代理店で働いているという方のご相談がありました。
中には、『リベシティで勉強しているから、これ本当は解約して良いのは分かってるんだけど、親だから言えないよ。』という相談受けた身としては、気持ちとしてすごい複雑でしたが、その中でもどうアクションしたら良いかアドバイスしました。
② 子どもが独立しても続けている
お子さんが成人して独立したのに、保険(しかも掛け捨てでもなく、貯蓄型など)に入り続けているケース。
子どもが独立すれば、必要な保障額はぐっと減ります。
でも「なんとなく安心だから」と契約を続け、老後資金や趣味の予算を圧迫してしまう人も多いです。
必要な保障はライフステージごとに変わる、この意識は必須です。
これも実は私も、、、というケースは多いのではないでしょうか。
③ 惰性で契約を放置している
20代や30代で入った保険を、そのまま何十年も続けているケース。
解約がめんどうだから、そんなでもないからこのままでイイや、など。
例えば、新卒で社会人になってから、言われるがまま保険に入るケースです。
資産運用と保険の両面があるから思わず良い商品とおもいがちですが、投資は投資、保険は保険が原則です。
ここも家族が保険に入っていて、保険業者さんのご紹介で入っていることも多いです。
実際に筆者もこのケースは体験したことがあり、最後にエピソードとして記事の後半に入れています。(最後まで読んでみてくださいね笑)
④ 「もしもの時」が怖くて踏み切れない
『保険をやめる=無防備になる』という思い込みです。
実際は、高額療養費制度や遺族年金、預貯金でもかなりカバーできます。
数字でシミュレーションすれば、「案外、大丈夫かも」と思えるはずです。
⑤ 保険料の総額を把握していない
そもそも自分の入っている保険がどんな保険なのか、理解していないケースが大半です。
またそのように保険業者が内容を複雑な商品(死亡時、入院時、がん、年金など)にしているというのが本音です。
仮に貯蓄型保険の掛け金が、月1.5万円の場合、
1年で18万円、10年で180万円、新卒から40代まで約20年で360万円。
こうして金額を可視化すると、「これだけ払って何を得ているのか?」が見えてきます。
総額の把握は、見直しの第一歩です。
保険の見直しのポイント
ここからは実際に、保険をどう見直したら良いかをご紹介します。
1. 保険は『確率小 × 損失大』に備えることを知る
保険は「確率は低いけど、起きたら家計が破綻するレベルの損失」にだけ加入すればOKです。
①掛け捨て保険(子持ち世帯、必要期間だけ)
②火災保険(地震特約はリスクと保険料のバランスで検討)
③自動車保険(対人・対物は無制限推奨)
『将来が不安だから、、、』というのを保険屋に相談すると、運用とセットになった保険を紹介されます。(ダメ🙅)
自分自身が上記の保険が必要な条件に該当しているか確認しましょう!
2. 公的保障を理解し、数字で必要額を算出する
高額療養費制度や遺族年金など、すでに国が備えてくれている保障を知らずに、過剰に保険を払っているケースが多いです。
まずは公的保障を確認し、その上で不足分だけ保険で補いましょう。
ここは、各人状況が異なるので、中立的なFPに相談することがおすすめです。
こういうときに、人に会いましょう。
間違っても保険会社や保険を売るFPに相談してはいけません。
3. 必要保障額をライフステージごとに見直す
子どもの独立など、人生のイベントごとに必要額は変わります。
後述しますが、家を立てるときもライフステージの変化で保険を見直すきっかけになります。
不要な保険を解約するための5ステップ
次に、不要な保険を解約するための流れをご紹介していきます。
特に、ステップ4が大切です。
ステップ1:公的保障と貯蓄額を確認
まずは、公的保障と現在の貯蓄額を確認しましょう。
・高額療養費制度、遺族年金、傷病手当金などを把握する
・現在の貯蓄額と照らし合わせ、「不足額」を数字で算出する
まずは、生活防衛費(日常生活費用の6から12ヶ月分、事業をしている人は、24ヶ月分が目安)があるか確認しましょう。
そのうえで、高額療養費制度や年金など、自分にとって必要な保険3つを知りましょう。
ステップ2:『確率小 × 損失大』に必要な3つの保険だけ残す
保険は「確率は低いけど、起きたら家計が破綻するレベルの損失」にだけ加入すればOKです。
必要な保険は、以下の3種類です。(重要なのでもう一度)
・掛け捨ての生命保険(必要期間だけ)
・火災保険(地震特約はバランスで検討)
・自動車保険(対人・対物は無制限)
このとき、必要な保険に入っていないケースもあります。
例えば、夫婦+子どもがいて、仮に一家の大黒柱が亡くなってしまった時に、備えて、掛け捨て保険に加入するなど。
ステップ3:不要な保険をリストアップ
残すべき保険、不要な保険が見えたら、他はすべて「解約候補」に入れます。
契約内容を一覧化して、月額・年額・総額を横に書き出すと判断しやすいです。
ステップ4:契約している保険の問い合わせ窓口に連絡して解約する
1番重要なところなので、更に細かくステップを分けます。
4-1. 加入している保険証券を準備する
必要な物は、加入している保険証券(保険内容が書いてある書類)です。
証券を手元に準備する理由は、加入している保険の証券番号を聞かれるからです。
もちろん名前と生年月日などから加入している保険の確認も出来ますが、念の為、準備をしましょう。
4-2. 問い合わせ窓口に解約連絡をする
次に、保険代理店の『問い合わせ窓口に解約する連絡(電話)をする』ことです。
大事なことなので、もう一度言います。
間違ってもしてはいけないのは、『保険担当営業マンに解約連絡をすること』です。
もし解約を営業担当間違って相談すると、ほぼ確実に引き止められます。
そこで、各契約している保険会社のお問い合わせ窓口に直接連絡して、解約に必要な資料を送ってもらうよう手配します。
さらに、1週間ほど経っても書類が手元に届かない場合は、再度連絡して早期に解約に必要な書類を送ってもらうよう催促しましょう。
保険業者は、平気で1ヶ月または忘れて書類を送ってこないケースがあります。
親や知人が保険代理店でも、関係なく窓口に直接連絡しましょう。
ここは断固たる決意を持って解約しましょう!
保険業者は解約通知があるのは日常茶飯事です。気する必要はありません。
ステップ5:解約後の家計を再設計する
浮いた保険料はそのまま生活費に使わず、
・生活防衛資金の確保(生活費の6ヶ月から1年分、フリーランスなら2年)
・インデックス投資(eMAXIS Slimオールカントリーなど)
・自己投資(資格・スキル)
など、将来の資産形成に回すことで効果が最大化します。
よくあるのが、ここで150万円とかが手元に返ってきて、嬉しさからか、一気に投資しようとしたり、また他の不要な保険に入ってしまうケースです。
まず一回、生活防衛資金がしっかり手元にあるのか、投資は経験あるのか、今必要なところはどこなのか(自己投資なのか?)を一旦落ち着いて考えましょう。
これでようやく、晴れて家計の見直しがひとつ完了しました。
よく頑張ったと自分自身を褒めて上げて下さい👏
筆者が体験した3つの保険失敗エピソード
最後に、筆者が実際に体験したエピソードもご紹介します。
かくいう私も保険で失敗した一員です。(苦笑)
1.新卒時に貯蓄型保険(月1.5万円)に加入させられる
家族の紹介で、保険代理店のおばちゃんに「私の子どもも月1.5万円の保険入っているわよ」と謎の圧をかけられ、保証内容もよく確認せず(当時は知らず分からなかった)加入。←ポンコツな愚行
新卒時は、手取り18万円ほどで、約1割を保険に費やしていて、これ何のために保険入ってるんだろうと思い、1年半後に解約をしました。←自分で気づいて本買って調べて勉強してから行動した(素晴らしい)
解約時は、もちろん直接保険会社に連絡しました。
2.会社提携先の保険代理店担当に個室でガチ保険営業される(笑)
新卒時に入った会社は、注文住宅の会社でした。
当時営業と基本設計を担当していて、家を建てるお客様にライフプランの一環として保険の見直しを会社として提案していました。(強制ではなく、比較的ゆるい方)
まだ23歳ほどで若かったので、提携先の担当者と同席してお客様へ提案していました。
その時、「勉強の一環として保険について教えるから、保険会社へ来てほしい」と言われ、休日に品川にある保険代理店のオフィスへ行くと、セキュリティガチガチで個室に案内されました。
記憶だとロックが、1,2,3個所ほどドアの先にある部屋を案内されたのを覚えています(怖っ)
そうです!
勉強として呼ばれたはずが、なぜか私が保険のセールスをされました
\(^o^)/オワタ
「私(保険代理店の人)は、MDRTに入っていて、トップセールスマンなんです。」といって、雑誌にのった資料のコピーを出して熱弁されたのを覚えています。
※Million Dollar Round Table
要は、保険をいっぱい売ってるすごい人だぜ!みたいな感じで覚えれば十分です。全然知らなくて良いワードです(苦笑)
もうその時、それなりに勉強していたので、検討しますといって加入はせずに難を逃れることが出来ました。
ちなみにその担当者は、以後自分の担当のお客様に絶対紹介しませんでした(笑)
3.親が高額の保険に加入しているのを知る
1.2の体験をしたあとに、25歳頃に家族と話す時間がありました。
たまたま話ししていると、親がなんと月7万程のがんなどの特約モリモリの保険に入っていることを知りました\(^o^)/\(^o^)/オワタ2回目(笑)
私が親になんでそんな保険に入った理由を聞くと、「親の家計が、がんになることが多い家庭だったから」です。
要は、不安だったということですね。
保険に入れば安心!って本当に思っていたようで、それはある意味、子どもに迷惑をかけたくないからと思った親心だったというのも、のちに感じました。
でも、がん保険に入ったらか治るわけではないんです。
それよりも大切なのは、定期的な健康診断を受けて、日々生活習慣整えて、健康資産に若いときから投資することです。
この時は、筆者自身が親に代わって必要ないからと問い合わせ窓口に直接解約手続きをしました。
ちなみに、担当営業がうちに来たので、「つべこべ言ってないで、さっさと解約書類出せ!」と怒り気味で話しして、書類を出させました。
解約通知を出すと、担当者に連絡があるので、そこで連絡あると思いますが、もし携帯に電話あってもシカトorもし書類が1週間あっても届かなかったら、再度問い合わせ窓口に連絡しましょう!
そういった意味で、相談者さんの気持ちも分かりますし、保険代理店で働く業者も知っているので、自分は保険代理店ってどんな感じか普通よりは知っているかなと思います。
保険は必要なものだけ加入しよう
この3つの経験から、保険業者に対して怒り(自分の無知)と自分と同じような経験をしなくて良いように、サポートしたいと思うようになりました。
今回お金の勉強フェスで、保険見直しの相談ブースで担当した時に、「保険やめたほうがいいと気づいてるけど、あと一押ししてほしい」と言われました。
その時、初めて自信を持って「解約して大丈夫です」と伝えることが出来ました。(※きちんとヒアリングした上で)
本当にはいるべき保険を間違えると、貯金も出来ない、はたまた人生を狂わせることもあります。
自分は、中立的な立場でしっかりヒアリングした上でサポートできる人(FP)でありたいと心から思っています。
まとめ
今回の内容を簡単にまとめます。
(不要な)保険をやめられない人の共通点は、以下の通り。
不要な保険を解約するための5ステップは、以下の通り。
ステップ1:公的保障と貯蓄額を確認
ステップ2:『確率小 × 損失大』に必要な3つの保険だけ残す
ステップ3:不要な保険をリストアップ
ステップ4:契約している保険の問い合わせ窓口に連絡して解約する
ステップ5:解約後の家計を再設計する
保険は一度入ったら一生続けるものではありません。
ライフスタイルや家族構成が変われば、必要な保障も変わります。
もし「うちの保険、本当に必要?」と感じたなら、まずは必要な保険は何か学び直しましょう。
そして、公的保障と数字を照らし合わせて「やめる」「減らす」「切り替える」の判断をしましょう。
自分自身、知らなかったことで失敗したエピソードもあります。
ぜひこれから保険に加入しようとする人、もう特約もりもりの不要な保険に入ってしまっている人など、体験談を参考に見直しを検討してみて下さい。
もし分からないことがあれば、サポートします。
この記事が少しでも役立ったな、良かったなと思われましたら、いいねやコメントを頂けたら励みになります\(^o^)/ここはオワタではないw
最後までご覧頂き、ありがとうございました(感謝)
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