- 投稿日:2025/08/17
- 更新日:2025/10/01

1. 投資を始める前に知っておきたい「全体像」
投資を始めたいと思ったとき、多くの人がいきなり「何を買えばいいの?」と商品探しに走ってしまいます。
しかし、実際には 「証券口座の準備」→「NISA口座の開設」→「商品選び」 という流れを踏まないといけません。
基本ステップは次の3つだけです。
証券口座を開設する
NISA口座を開設する
NISA口座でインデックスファンドを積立設定する
👉 この流れを押さえれば「どこから始めればいいのか」という疑問はスッキリ解消します。
2. 【ステップ1】証券口座を開設する
ネット証券がおすすめな理由
証券口座には大きく分けて「店舗型証券」と「ネット証券」があります。
店舗型証券(例:野村証券、大和証券)
→ 窓口相談できる安心感はあるが、手数料が高い
ネット証券(例:SBI証券、楽天証券)
→ 手数料が安く、スマホアプリも充実
👉 初心者には SBI証券 か 楽天証券 のどちらかがおすすめです。
口座開設に必要なもの
マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類
銀行口座(入出金用)
メールアドレス
開設にかかる日数は 数日〜1週間程度。思ったよりも簡単です。
口座の種類:特定口座と一般口座
ここで多くの人が混乱します。「特定口座(源泉徴収あり・なし)」と「一般口座」、どれを選べばいいのか?
特定口座(源泉徴収あり)
→ 税金は自動で計算・納税してくれる。確定申告は不要。
→ 👉 初心者は迷わずこれ!
特定口座(源泉徴収なし)
→ 年間取引報告書はもらえるが、確定申告は自分で必要。
一般口座
→ すべて自分で計算。初心者にはハードルが高い。
👉 結論:投資初心者は「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのがベストです。
3. 【ステップ2】NISA口座を開設する
NISAって何?
通常、投資の利益には約20%の税金がかかります。
例えば10万円の利益が出ても、手元に残るのは8万円です。
しかし NISA口座での投資なら非課税!
10万円の利益がそのまま自分のものになります。
NISA口座の開設ポイント
1人1口座まで(複数の証券会社で持てない)
開設には税務署の審査が必要 → 1〜2週間かかる
証券口座を作るときに「NISA口座も同時申請」を忘れない
成長投資枠とつみたて投資枠
2024年から新NISAになり、枠が2つに分かれています。
つみたて投資枠(年間120万円まで)
→ 長期積立用のインデックスファンドが対象
成長投資枠(年間240万円まで)
→ 株やETFも対象
初心者は迷わず「つみたて投資枠」で始めるのが安心です。
4. 【ステップ3】インデックスファンドを積立設定する
どんな商品を買えばいいの?
「商品選び」で迷う人が一番多かったです。
私のおすすめは以下の2つ。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
→ 世界中にまるごと投資できる
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
→ 米国を中心に長期成長に期待できる
どちらも信託報酬が低く、長期投資に向いています。
SBI・Vシリーズや楽天プラスシリーズは?
SBI証券でしか買えない「SBI・Vシリーズ」
楽天証券でしか買えない「楽天プラスシリーズ」
これらも悪くはありませんが、将来証券会社を乗り換えるときに移管できません。
その点、eMAXIS Slimシリーズならどちらの証券会社でも購入できますし、移管もできます。
積立額はどれくらい?
最低100円から可能
無理なく続けられる金額でOK
例:月1万円を20年積立 → 元本240万円 → 平均利回り7%なら約500万円に
👉 「少額からコツコツ」が長続きのコツです。
5. 初心者が陥りやすい失敗と回避法
① 個別株や高配当株から始めてしまう
→ 情報収集が必要でリスクも高い。最初は避けるべき。
② 毎月の積立額を無理に高くする
→ 途中で生活が苦しくなり、投資をやめてしまう原因に。
③ 複雑な金融商品に手を出す
→ FX、暗号資産、仕組債などは初心者にはハードルが高すぎます。
👉 まずは「インデックス投資をNISAでコツコツ積立」。これが鉄板です。
6. まとめ:まずは一歩を踏み出そう
投資を始める流れをおさらいすると、
ネット証券で「特定口座(源泉徴収あり)」を開設
同時にNISA口座を申請
NISA口座で「eMAXIS Slim オルカン or S&P500」を積立設定
たったこれだけ。
両学長のお金の勉強フェスでも、同じような質問をされた方にこの流れを説明すると、「なるほど!思ったよりシンプルなんですね」と安心される方が多くいました。
投資は始めるまでが一番難しく感じますが、一度仕組みを理解すれば、あとは淡々と続けるだけです。
👉 今日があなたの投資スタートの日になることを願っています。