- 投稿日:2025/08/21
- 更新日:2025/09/29

先日、まだ若い税理士さんに聞かれました。
「楽天証券とSBI証券、いまから投資はじめるならどっちがいいですか?」
投資を始める人が最初にぶつかる定番の悩みですね。そして実に筋がいい。
両方とも人気のネット証券で、それぞれ強みがあります。
筆者自身も両方の口座を利用してきましたが、今から始めるならSBI証券 をおすすめします。
実は、証券会社で比較するよりも、〇〇を比較した方が良かったりします。つまり、理由は明確にあります。
今回は、その理由を比較ポイントと実体験を交えて解説していきます。
この記事がおすすめな人
✅️投資を始めたいけど、楽天とSBIどっちで口座を作るか迷っている人
✅️NISA口座をどこで開設するか決めきれない人
✅️FPや投資経験者のリアルな実体験を参考にしたい人
《結 論》
まずは最初に結論から。
では早速ご紹介していきましょう。
1. 楽天証券とSBI証券の特徴をざっくり比較
楽天証券
・楽天ポイントを投資に使える
・初心者に優しいシンプルで操作性の良いデザイン
・楽天経済圏との相性が良い
SBI証券
・投資信託の取扱数が業界最多クラス
・外国株も豊富
・住信SBIネット銀行との連携が便利
ざっくりおさえていくと、上記のような内容です。
正直言って、どっちも優秀ですし、使い勝手も良いのでどっちでもよい!
しかし、『どっちか1つ』選んでといったら、SBI証券をおすすめします。
その理由は、次からご紹介します。
2. SBI証券をおすすめする理由
(1) 楽天経済圏の弱体化
かつては「楽天ポイントでお得に投資できる」のが大きな魅力でした。
しかし近年は、状況が変わっています。
①ポイント還元率の低下
2022年頃から徐々に楽天経済圏のお得だったポイント付与される額に制限や、条件が改悪し、実質的にお得度が下がっています。
②2025年10月から、ふるさと納税のポイント付与も廃止予定
さらに今年は、ふるさと納税のポイント付与も廃止が決まり、楽天ふるさと納税のポイント還元も残すところわずかとなりました(※2025年8月執筆時点)。
楽天経済圏の強みは、数年前ほどではなくなりつつあります。。。
(2) 住信SBIネット銀行の強みが大きい
楽天証券、SBI証券ともに優秀。
ともにネット銀行もあり、即時連携で投資する環境も整っています。
しかし、今回SBI証券をおすすめする理由、銀行口座が関係しています。
住信SBIネット銀行の強みは、以下の通り。
①目的別口座で資金を用途ごとに管理できる
目的別口座があれば、貯金用、子ども用①・②、など同じ口座内で口座を作成することが可能です。
貯金用であれば、生活防衛費(日常生活費の6〜12ヶ月、個人事業主なら24ヶ月分目安)として枠をつくることが出来ます。
※目的別口座 住信SBIネット銀行HPより引用
②自動振替サービスが使える
自動振替サービスは、例えば給与口座が別の銀行(会社指定が仮にある場合)を利用せざる得ない場合、その給与口座から毎月自動で資金の移動が可能です。しかも手数料無料です。
※目的別口座 住信SBIネット銀行HPより引用
先取り貯金など仕組み化するのに、この自動振替サービスと目的別口座が役に立ってきます。
③カードなしでもアプリでATMが利用できる
最後にカードを持たずとも、スマホのアプリを利用して、セブンイレブンなどのコンビニATMで引き出し入金が可能です。
※アプリでATM 住信SBIネット銀行HPより引用
コンビニで引き出せるというより、カードを持たなくて良いことが個人的には気に入っています。
もちろん楽天銀行も使い勝手が良いですが、上記3つは住信SBIネット銀行ならではのメリットです。
(3) セキュリティと利便性の両立
2025年は、不正ログインによる不適切な見知らぬ売買が流行りました。
楽天、SBIだけでなく、多くの証券会社での利用者の被害もでています。
ネット証券の楽天とSBIは、不正ログインに対する損害賠償は、1/2額までとなりました。
※証券口座乗っ取り、SBI・楽天・松井は原則2分の1補償 対面と対応割れる 日経新聞より
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB239J00T20C25A7000000/
ここでも楽天銀証券のログインの仕様とSBI証券の場合、SBI証券の方がログインがシンプルで使いやすいと個人的には感じました。
ここは日々ログイン状況は変化しているので、割愛しますが、SBIはセキュリティ強化やアプリ改善を進めており、安心感と使いやすさを兼ね備えていると個人的には感じています。
長期投資を安心して続けられる環境が整っています。
筆者の実体験と証券口座の選び方
筆者自身、SBI証券と楽天証券ともに口座開設しています。
SBI証券は2016年から口座開設し、2018年からつみたてNISA、SBIのグループでiDeCoも利用開始。2020年のコロナショック時には、日米高配当株を特定口座で購入し、本格的に投資を進めてきました。
長年利用してきた中で、SBIの使いやすさを実感しています。
一方で、楽天経済圏も好きだったので、楽天証券でも口座は開設済みです。また2024年から新NISAは、楽天証券で投資をおこなっています。
理由は、楽天ふるさと納税でポイント還元もあり、楽天モバイルをフル活用し、モバイルはポイント払いで毎月実質0円に出来ていたからです。
しかし、2025年10月からふるさと納税のポイント付与が廃止されるなど、楽天経済圏の魅力は以前に比べて弱まりました。
今ではポイント還元は横並びで、ポイントにこだわる必要はない時代になったと感じています。
【FP視点】家計管理向き住信SBIネット銀行が良し
その結果、銀行連携の使いやすさが際立つSBI証券、SBIのグループにまとめるのがベストだと考えるようになりました。
FP的な視点で考えると、証券口座で選ぶより、銀行の使いやすさでSBIのグループでまとめるほうが最初の1つ目にいまならおすすめかなと感じています。
もちろん、無理に1つに集約する必要はありません。
ただし、これから投資を始める初心者が最初に選ぶなら、SBI証券が最適だというのが筆者の結論です。使いやすさなら楽天という人もいますが。
【追記】楽天証券を選ぶ必要がある人
今回、SBI証券(銀行は、住信SBIネット銀行)をおすすめしました。
もし以下のケースなら、楽天証券をおすすめします。
①親が楽天証券で、子ども用でどっちか迷っている
→将来的な資金移行や相続を考えると同じ楽天証券が良いです(^^)/
②個人事業主をビジネス口座をつくる予定の人
→住信SBIネット銀行には、個人事業主用の口座がつくれないです。(執筆時点)楽天銀行であれば、個人事業主用もつくれる(ただし、楽天銀行で個人口座開設が条件)ので、楽天証券と楽天銀行のコンボがおすすめです。
まとめ
最後に簡単にまとめていきます。
楽天証券もSBI証券も優秀な証券口座です。
ただし、2025年現在の状況を踏まえると、
✅️楽天経済圏の魅力は以前より弱まった
✅️ポイント還元は横並びになった
✅️銀行選びでSBIが優勢
ということで、SBI証券がこれから投資をはじめる方、最初の口座におすすめかなと思っています。
あとがき
意外なのが、税理士さんってお金のスペシャリストなイメージあると思いますよね。あくまで税金などに関して特に強いのであって、税理士さんでも投資したことない人も結構います。
そして、よく税理士さんから、生命保険の営業かけられたりする人もいます(例えば、相続や法人の節税などで保険の営業マンを紹介される)。
なんでもそうですが、実際にやっている人に聞くことが大事です。
エアプではなく、リアルに体験して、意見が言えるようにすることも大切ですし、相談があったときに、実体験ベースで伝えられるのでその時の感情ものるのかなと思います。
正直、ふるさと納税でポイント還元が残る&スマホは楽天モバイルでOKな人なら、まだ楽天証券推していたかもしれないですね。
FPでも投資したことない人もいますし、保険を売っている人も実は自分の保険商品が本当にいいと思って売っているのでそれが本当厄介だなと日々思っています。
最初の1つ目に何を選ぶか、参考になれば幸いです!
今回の記事で、少しでもお役に立てた、学べることがあったら、いいねやコメント頂けたら幸いです。(励みになります(^^)/)
楽天のここがおすすめだよ!というのもぜひコメント頂けたら幸いです。
両方とも本当に好きな会社ですし、比較は大事ですからね!
最後までご覧頂き、ありがとうございました!(感謝)