- 投稿日:2025/08/22
- 更新日:2025/10/17
*おことわり😌*
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私まりあんは、栄養士免許取得者です
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「嫁がお菓子を大量に買ってくる」
そのお嫁さんは家族のためにすごく働いている人です。
その働きっぷりに同情もしますが心配もしています🥺
最近その言葉を耳にし、ふとかつての自分が仕事場でどんな思いで必死に働いていたのかを思い出しました。
🔶私がお菓子買いが止められなかったのはなぜか?
かつて某企業内で給食補助(要するに給食のおばちゃん)の仕事をしていた私。
手際のスピードと要領、器用さが求められます。
栄養士の資格を持ちながらずっと使えていなかったので、せめて食に関わる仕事がしてみたいと思う気持ちからチャレンジしましたが・・・
まっっったく向いていませんでした😫
性格で言えば
悪く言えば要領が悪い、ぐずでせっかち。おまけに不器用。
良く言えば丁寧できれいさを求めます。
正直ストレスしかなかったです。
特に洗浄作業では、一人で1,000枚~1,500枚(ここは正直忘れてます)の茶碗や汁椀に皿コップ、箸やスプーンフォークの洗浄で、いい加減が苦手な私は作業に大わらわでした😭
そんな状況での激務の仕事、毎回
「帰りに今日は何を買って帰ろうかなぁ・・・😰」
とコンビニでおやつを買うことが楽しみになっていました。
一見、がんばった仕事終わりのごほうび、と考えがちかもしれませんが、そこには精神的なこと、また栄養摂取に関しても問題ありと考えます。

🔶「お菓子を大量に買う」ということで何を考えられるのか?
お菓子をやめられない心理状態の主な原因は、脳・体・心の多面から説明できます。
🍰脳の報酬系(幸福物質の秘密)
砂糖や炭水化物を摂取すると、脳内でドーパミンやセロトニン、βエンドルフィンなどの「気分を安定させる&幸せを感じる物質」が分泌されます。これは即効性のある「ご褒美」となり、ストレスや疲労時に脳が「もっと欲しい」とシグナルを出します。この作用が習慣化すると依存傾向が強くなり、「やめたくてもやめられない」状態につながります。
🍰ストレス・感情の影響(心のSOS)
仕事や人間関係の悩み、不安、孤独感、自己否定感など心に「穴が空いている」と感じる時、お菓子や甘いもので気分を一時的に紛らわせようとすることがあります。
🍰血糖値の急上昇・急降下
その満足感が一時的で、インスリンの作用により血糖値が急激に低下すると、再び体が糖分を求めてしまう悪循環を繰り返します。
🍰栄養バランスの乱れ・生活習慣の影響
食事の栄養バランス、睡眠不足、疲労感の放置、環境の変化や生活リズムの乱れでも、心身が甘いものを欲する傾向が強まります。 特に、タンパク質や炭水化物、脂質が不足していると、自然と糖質を求めてしまうメカニズムがあります。
🍰疾患・メンタルヘルスの背景
うつ病や不安障害、睡眠障害、自律神経失調などの状態が隠れている場合もあり、専門機関での相談が必要になることもあります。
自己管理の上で「意思が弱い」と言うのはなく、脳や心のSOSを出しているサインとして理解してあげることが重要です。
🔶なぜストレスや疲れに甘いものを求めやすくなるのか?
ここでは、私が陥っていたと思われるストレスや疲れに特化して考えていきます。
ストレスや疲れを感じると甘いものを求めやすくなる主な理由は、脳や体の反応にあります。
🍫脳のエネルギー不足を補うため
脳は主にブドウ糖をエネルギー源として働いています。疲労やストレスがたまると脳が「エネルギー不足」というサインを出し、すぐにエネルギー補給できる甘いものを欲する傾向が強いです。
🍫ストレス解消や幸福感を得るため(ホルモン作用)
ストレスを感じると「コルチゾール」などのホルモンが分泌され、血糖値を上げる作用が働きます。 さらに、甘いものを摂取すると「セロトニン」(幸福感を得るホルモン)や「βエンドルフィン」(気分が落ち着く脳内物質)が分泌され、精神的なものや一時的な喜びを感じやすくなります。
🍫心理的な「ご褒美効果」や習慣化
甘いものを「頑張ったご褒美」として手にすることで、脳が報酬を得るという感覚が生まれます。これは習慣化しやすく、ストレス時や疲れたときに無意識に甘いものへ進み続ける理由にもなります。
🍫意思決定力や自制心の低下
疲労状態では意思決定力や自制心が低下するため、普段なら耐えることも、手を出してしまうという傾向があります。
このように、ストレスや疲れた時に甘いものが欲しくなるのは、体の防御反応や心の安らぎ・報酬を求める自然な仕組みによるものです。

🔶長期的に見ると甘いもの摂取は心身にどんな影響を与えるか?
では、甘いもの摂取を長い間続けていると、心と体にどんな影響を与えるのか考えていきます。
長期的に甘いもの(砂糖)を摂取し続けると、心身には以下のような悪影響が現れることが知られています。
😈心への影響
集中力の低下、思考力の低下
気分の不安定(イライラ、怒りっぽくなる)
不眠や精神不安定になりやすい
😈体への影響
肥満や体重増加
2型糖尿病や脂質異常症、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、各種生活習慣病のリスク上昇
虫歯の増加、腸内細菌バランスの乱れ
疲労感、だるさ、手足のしびれ、頭痛、朝起きがしづらくなる、低血糖症状
😈作用の科学
血糖値が大幅に上昇・下降する「血糖値スパイク」により、アドレナリンが分泌され、イライラやだるさなど心身の不調につながる
幸福感や快感を一時的には得られるが、常習的な摂取は脳の報酬系が過剰に刺激され、依存性が高まる
こんなことから、甘いものが過剰な摂取は、短期的には「ほっとする・元気になる」効果があっても、長期的には心身の健康を損なうリスクがあります。
🔶糖質(炭水化物)を強く求める陰にたんぱく質不足あり?
炭水化物(糖質)を強く求める場合、たんぱく質が不足していることが指摘されています。
人の体は「今すぐエネルギーが欲しい」と感じた時、速攻エネルギーになる糖質を求める傾向がありますが、実は「たんぱく質が不足しているサイン」であることも多いです。
たんぱく質が不足するとエネルギーを長期的に維持しづらくなり、満腹感や持続スタミナも得られにくくなります。そのため、急速にエネルギーになる糖質を欲しがってしまうのです😫
食事例として、菓子パンや麺類などの炭水化物に偏った食生活では、体が必要なたんぱく質量を満たそうとして「もっと食べなくては!」という欲求が問題となり、結果的に食べ過ぎやカロリー過多、肥満につながることもあります。
炭水化物欲求が強い時は、まずはたんぱく質(肉・魚・卵・豆製品など)をしっかり補給することで、エネルギー不足や過食を避け、バランスの良い食生活につながります。

🔶必須アミノ酸(たんぱく質)や必須脂肪酸はあっても、「必須糖質」はありません❌
必須アミノ酸や必須脂肪酸は、体内で合成できないため食事から摂取しなければなりませんが、「必須糖質」と呼ばれるものは存在しません❌
そのため、人が生きていく上で「絶対に食事から摂取しないと体が維持できない」必須栄養素には、アミノ酸(たんぱく質の構成要素)や脂肪酸(脂質の構成要素)が含まれますが、糖質は含まれません。
🔶まとめ
いかがでしたでしょうか?
魅惑的なスイーツがあふれている日常で、お菓子(甘いもの)をガマンするのも至難の業ですよね!😅
しかし、
お菓子を大量に買ってしまう、甘いものがやめられない背景には、脳の報酬系やストレス、栄養不足など複合的な心身のメカニズムが関係しています。
これは「意思が弱い」からというより、脳や心が「ご褒美」や一時的な安心を求めてSOSを出しているサインです。
炭水化物や甘いものを強く求める場合も、実はたんぱく質不足が隠れていることが多く、偏った食事では満足感や安定したエネルギーが得られません。
さらに、長期的な過剰摂取は、心身の不調や生活習慣病のリスク、将来的には認知症に繋がるリスクを高めることがわかっています。
あまりにも「やめられない!」が続いてしまうようでしたら、一度立ち止まって生活習慣や食生活の見直しもぜひやってみてくださいね!
理想的な生活のためには、バランスの良い食事(十分なたんぱく質や脂質、ミネラルなどの栄養素)、適度な運動、休養を意識することが大切です。

最後までお読みいただき ありがとうございました😊