- 投稿日:2025/09/08
- 更新日:2025/09/29

ストレス社会の現状
理不尽な上司、終わらない会議、増え続ける“至急”のメール。頭は疲れているのに、体はどこか元気を持て余している――デスクワークの方の多くが抱える歪みです。
そのアンバランス、放っておくと心は摩耗します。だからこそ提案したい。怒りも不安も、まずは筋肉で受け止める。 傷つけていいのは自分の筋繊維だけ。壊して、超回復させて、強くなる。その循環を、ストレス処理のメインルートにしてしまいましょう。
なぜ筋トレが最強のストレス解消法なのか
まず、難しい医学の話は抜きに”一般的な範囲”で原理を説明します。筋トレをすると、気分を前向きにする物質(いわゆる“ランナーズハイ”の正体として語られるエンドルフィンなど)が分泌されやすくなり、同時にストレスに関わるホルモンのバランスが整いやすくなります。結果として頭のモヤが晴れる感覚が生まれやすい。これは多くの人が体感として知っているはずです。
さらに大切なのは、「重いものをコントロールする」体験そのもの。自分の意思で重量を扱い、回数を積み、可視化される負荷に勝つ。これは内容によっては「重さ」を自分自身で選ぶこと、その重さを「数値化」しにくい仕事は一線を画します。そのため筆者は理不尽に出会った日のトレーニングほど集中できるのではとすら思ってしまいます。バーを握って限界まで、それを数セット終える頃には、「まあいっか」に変わります。もっと言ってしまえば、「いざとなったらその相手を、、」とすら思えることもあります(※もちろん比喩です。他者に向けるものではなく、自分の弱さや怠惰を倒していきましょう)
ストレスを筋肉にぶつける方法
ジムに行ける人は「鉄の塊」を想いで挙げて、そうでない人は「自重」を自分自身で挙げましょう。どちらも共通するのは、“安全な範囲で、全力を筒尽くすことです。
ジム編:鉄と向き合う時間
ジムに行けるなら、バーベルやダンベルを握るだけでスイッチが入ります。
身体的な制限がないのであれば、やはりBIG3がおすすめです。BIG3とはスクワット、ベンチプレス、デットリフトのことでこの3つは大きい筋肉、それぞれ脚、胸、背中の筋肉を使うためエネルギーをとても消費します。そして全身を使って重さと向き合うため、達成したときの快感及び疲労感には病みつきになるものがあります。
自宅編:自体重と向き合う時間
憤りを筋肉にぶつけるには必ずしもジムに行く必要はありません。そして自体重といっても、体重計にのって数値とにらめっこするわけではないですよ(笑)
スクワット、腕立て伏せ、懸垂(テーブル懸垂)でそれぞれ代用できるでしょう。楽々できるようであれば片手もしくは片足で、きついようであれば膝をついたりして自重を軽くしてみてください。
共通のポイント――力を出し切る
やりきれない想いを重量や回数に変換しましょう。「今日は10回やる」ではなく「全部出し切る」くらいの気持ちで。重量も回数も後からついてくるものという意識でやると良いです。
まとめ:筋肉は裏切らない
世界は理不尽でも、バーベルは裏切りません。持ち上げた分だけ、積み上げた回数だけ、必ず返ってくる。だから今日、ストレスに押し潰されそうになったなら、あなたの扱える重量を、丁寧に積み上げる。ここに軽い、重いと人と比べる必要はありません。
怒りは破壊衝動じゃない。再建のエネルギーです。
さあ、今日の怒りを明日の筋肥大へ。ジムへ行けるならバーを、行けないなら床と鉄棒を掴め。傷つけていいのは、自分の筋繊維だけ。すべてを筋肉にぶつけて、強く、前へ。
――バーの向こうで会いましょう。