- 投稿日:2025/09/07
- 更新日:2025/10/01
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はじめに
10人に1人が体調不良を訴えていますがこれはアレルギー(花粉症)と一緒なので都市へ行けばいくほど発生しています。また高学年になればなるほど発生率は高くなっており中学生なると13%と高くなっています。
また実際に体調不良を訴えた児童、生徒の数字なのですが、「なんか匂いがきつくて勉強が身に入らないな」と感じる子どもを入れればもっと多いのではと言われています。
出典元
https://www.youtube.com/watch?v=GuOaxYSayHg&t=21s
ほとんどの原因は柔軟剤
調査の結果、自宅で使用する柔軟剤(柔軟剤に含まれるマイクロカプセル)が原因と分かってきました。また最近ではコインランドリーの備え付けの柔軟剤にもマイクロカプセルが入っていることまで分かっています。
柔軟剤の仕組み
重複しますが柔軟剤はマイクロカプセルが入っており、そこから香りが出ています。この香りのカプセルが鼻から入って脳に悪影響があるのでは無いかというのが1つ目の説
それと肺の奥に入り込んで呼吸器系の疾患を発生するリスクがあるのでは無いかと2つ目の説となっています。
メーカー側は成分非公開
消費者団体が香り成分が何であるか対策を取りたいので教えてくださいとメーカーに問い合わせていますが「企業秘密」ということで回答を得られておりません。つまり原因が分からないので対策出来ないというのが現状です。
前述で「説」という曖昧な言葉になってしまっているのもその為です。
1番なんとかしてもらいたいのは給食当番の服
小中学生のお子さんを持つご家庭ならなるほどと思いますがほぼ全ての地域で給食当番の服は各家庭で洗濯して次の当番の子に渡すルールになっています。制服よりも給食当番の服にマイクロカプセルの香料が付着していることを現場では困っていると現場で声があがっています。
香料の問題はいつから?
90年代にシックハウス症候群の問題が取り沙汰され、2000年代に入って各メーカーが柔軟剤に強い香りが使われるようになりました。この時はそんなに問題は起きていませんでしたが2008年から香りが長持ちする柔軟剤が発売され、そこから学校、電車、職場で頭痛を訴える人が出てきました。
そして原因が柔軟剤ではないかと言われ出したのが2015年です。最近ですね。
省庁やメディアの動き
2017年に環境省が香害に対する注意喚起を行いました。また、2021年に国語辞典に「香害」が載りました。
そして現在5つの省庁(消費者庁、文科省、厚労省、経産省、環境省)で啓発活動のポスターを作成しました。文科省が入っているということは学校現場で問題になっていることを国が認めています。
キャッチコピーは「その香り 困っている人もいます」
です。
行政には毎年200件、香害についても相談があるそうです。
さいごに〜各ご家庭で出来ること
通学している8,000人の小中学生と通学していない2,000人の小中学生合わせて10,000人を調査しました。
症状は頭痛だけでなく、腹痛、下痢、関節症となっています。また昔は暑ければ窓を開けて換気をしていましたが現在は閉め切った教室でエアコンを効かせて授業をしており、それも原因の1つと言われています。
昭和の電車(在来線)も暑い時は窓が開きましたね。
各家庭で出来ることは
・お子さんの体調の変化に気づく
・香りがする柔軟剤を控える
・先生やママ友と話題に出してみる
香水の香りの問題ははスメハラという言葉もあるくらい、バブルの時代から認知されてきましたが柔軟剤の香料問題はちょっと根深い問題です。
とはいえ、まずは「知ること」から始めていただければと思います。
その上で原因が分からず体調不良や学力低下になっているお子さんがいれば原因の1つとして疑ってみるのもありかと思います。
本件に限らず家庭内のコミュニケーションが大事ということですね。
ありきたりな回答になってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。