- 投稿日:2025/09/30
- 更新日:2025/11/06
ある日のこと
二人の会話の中で、一人がこう話し始めたのです。
「会社を辞めてやっとストレスから解放されて快適な生活を送っていたら、1年後ぐらいに別のなんだかわからないストレスが出てきた」
と。
近くで黙って聞いていた私はこう思いました。
「そうでしょうね。わかるわかる。日常に刺激がなくなっちゃったんでしょうね😑」
ストレスがない状態が、逆にストレスや不安になることは十分あり得ると思います。
現に私自身も経験者です。
🔷ストレスとはなにか?
広い意味でのストレスとは、「外部からの刺激を受けて生じる緊張状態」を指すもので、ストレスそのものにネガティブなニュアンスはありません。
ストレスと聞くと、つらくて悲しいことだけだと思いがちですが、実は嬉しいことや楽しいこともストレスになることがあります。
例えば、結婚や引っ越し、大きなイベントなど、嬉しい出来事でも環境の変化に体や心は反応し、負荷を感じることがあるのです。
🔷ストレスが及ぼす心身への影響
実は人は適度なストレスがあると、達成感や成長、モチベーションを得ることができるのです😃
ストレスがない(と思っている)状態でも、本人が無自覚なだけで、実際は多少不安や心理的負荷をかけて取り組んでいるケースもあります。
🔷良いストレス・悪いストレスの違い
ストレスには「良いストレス」(自分自身の意思や目的があるときに感じる)と「悪いストレス」(自分の意思に反していると感じる)があります。
良いストレスが適度にあるほうが、心理・健康上は良いと考えられています。
完全にストレスのない状態や持続的な余裕は、精神的な不安や新たなストレスの原因となる場合があります。
刺激や目標、その人らしい活動が適度にあることが、心の健康維持に役立ちます。
悪いストレスを抱えている場合のサインは、身体面・精神面・行動面に分かれます。
🔷「悪いストレス」が心身に現れるサイン
🔸身体に現れるサイン
・頭痛、めまい、肩こり、耳鳴りなど
・疲労感や全身のだるさ
・胃の痛み腹痛、下痢や便秘などの消化器系の不調
・食欲の変動(減少または増加)
・動機や息切れ、不眠状態
・風邪をひきやすくなるなどの免疫の低下
🔸精神面に現れるサイン
・気分の落ち込みや やる気の低下
・以前は楽しいと感じていたことが楽しくなくなる
・仕事や作業に集中できなくなる
・イライラしやすくなり、不安や緊張感が強い
・自分を責める傾向が増える
🔸行動面に現れるサイン
・ミスや遅刻が多くなる
・人とのコミュニケーションや交流を避ける
・お酒やたばこの量が多くなる
・身だしなみを気にしなくなる
・急に泣き出す
これらのサインは日常にありがちな症状と重なるため気付きにくいことがありますが、続く場合は無自覚なストレスが存在している可能性が高いと考えられるようです。
🔷無理にがんばらずに専門医に相談してみましょう
病院で医師から「ストレスですね」と言われることがありますが、これは詳しい検査で異常がみつからなかった、心や体への負担を総合的に示す言葉です。
時々この言葉だけで終わってしまうと説明が足りないと感じることもあるかもしれません。
もしストレスや体の不調が続いてつらいと感じるなら、心の専門家がいる病院で相談することも大切です。
専門家の先生に状態を率直に話すことで、適切なサポートをしてもらえますよ!
大切なことは、自分の感じていることを見ないふりをせず、必要に応じて専門家の助けを求めることです。

🔷私が2回の心のモヤモヤをどのように乗り越えたか?
私は近年、それまでに経験したことがないどうしようもない不安感や虚無感(何にもやる気が出ない状態)に襲われた時期がありました😖
最初は、ちょうどコロナ禍に入った時期にタイミング良く激務で疲弊していたパートの仕事を辞める事ができ、「いい時期に辞められて良かった!」としばらくはのんびりした毎日を楽しく過ごしていました。
しかし、あとに続く仕事は早く探さないといけません💦
でも時はコロナ禍。
思うように仕事に就けず、そのうち焦りや社会から置いてけぼりにされているような空虚感を味わうようになり、心がとても不安定になりました。
最終的に心療内科に通うことになりましたが、症状としてはまだ軽かったようで、服薬することで割と短期間で回復出来ました。
その数年後のこと。
人との関わりの中で、またあのモヤモヤを感じ始めました。
その時は「あ、また来たな」
という感覚がありましたが、この時は心療内科の予約が全く取れない状況で、そのことも不安に上乗せがありました。
しかし、この時はその後とにかく家庭内の事情が重なりとても忙しくなったのです。
自分にかまっている状況ではなかったのです。
結果として、私の心の中のモヤモヤは「多忙」という状況が吹き飛ばしていました。
🔷さいごに
「ストレスがないことがストレスになるらしい」
という一見つじつまが合わないようなお話をお伝えしてみました。
しかし、経験者として私は理解できます。
みなさんももしかしたら、嫌いだと思っていた会社を辞めて気分スッキリ😆✨️しばらくゆっくりしようと思って過ごしていたら、なんだかあんなに嫌だと思っていた会社が妙に懐かしくなってきた😞なんていう気持ちになったことはないですか?
ついでに、社会保険料が折半になっていたことがすごくありがたいことだったと気付き、会社という組織がまたちょっと恋しくなった😥・・・なんてことも。
私が心の不安定に陥っていた時、のちに一番怖いなぁと感じたことがありました。
それは、喜怒哀楽が無くなるという症状に陥ったこと。
喜びもない、怒りもない、哀しくもない、楽しくもない。
でも、この状況って実は『楽』でもありました。
心が常に動かないから。
いつも平常心・・・と言うより私は『無』という表現のほうが近かったかも。
そんな感じだったのです。
しかし、人間ってこの平常心を保っている状態がいいんだと聞いたこともあります。
良いも悪いも、心身に負担となる不必要なストレスを感じなくてもいいから、と解釈してもいいのでしょうか?
「悪いストレス」も「良いストレス」もない。
でもこうなったら、きっともうモヤモヤも超えた病(やまい)ですよね😨
こんな状態、人間の感情として怖いでしょ?
私はその後しばらくして『怒り』をふと感じる時が来ました。
「あ!私、今怒ってる。人間に戻った😳」
と心が動いたことにほっとしたのです。
日常の生活で仕事や対人関係のストレスなどはたくさんあるけれども、気付かない内に、実はそれらが私たちが生きていく上でやる気となったり、またやる気を出させてくれる原動力になったりもしてくれているんだと思うのです。
もちろん心身に明らかにいつもの自分と違う異変を感じるなら、専門科の病院に早く行ってしまうことです。
「早く行けば良かった」
大抵みんなそう思うでしょう。
それは経験者として強くおすすめします。
自分が「ストレス感じるなあ😫」と思う時、それが物事を乗り越える原動力になってくれているのか?心の痛みや体の負担になってはいないか?と、自分に問いかけてみてください。
みなさんの心の健康をお祈りしています。
最後までお読みいただき ありがとうございました😊