- 投稿日:2025/11/16
地方への移住を機に、訪問看護師として5年ほど勤務しています。
3回目の育休から復帰し、現在4児育児中…🤣
そんな中で「訪問看護師って、意外と子育て世代にあっているかも…」と実感しました。
・仕事(看護師)と育児が大変過ぎて悩んでいる
・両立が大変だけど、看護師の仕事は続けたい…
・夜勤キツイ…
・ゴリゴリの医療現場に疲れを感じてきた…
そんなママナースへ
「なぜ、訪問看護師が育児中ママに合うかも!と思ったのか」を
ママナース目線で書いた記事になります。
「訪問看護師」と「病棟勤務看護師」の違い
訪問看護師に対して、どのようなイメージをお持ちですか😄?
私は「ベテラン看護師や志高い看護師の行き着くところ」みたいなイメージを持っていましたw
実際、勤務してみて「思ったより何とかなったな…」となったわけですがw
とはいえ、病棟勤務が長かった私にとっては、慣れるまでに時間を要するくらいには違いがありましたので😅
病院で勤務と訪問看護の違いを簡単ですが、項目別に解説します。
不要な方は飛ばして頂いてかまいません😄
主な対象者
【病院】
入院患者さん:急性期・慢性期・回復期など。主に「治療」を目的、必要 とされる方
【訪問】
在宅療養中の患者さん:高齢者・慢性疾患・ターミナル期など。「療養」が必要である方
業務内容
共通してバイタル測定、点滴・採血等の医療処置、清潔ケア・援助など
【病院】
医師指示の医療処置が多い
【訪問】
服薬管理、リハビリ支援、家族支援など、医療処置以外の業務が必要な場 合がある(多い)
勤務形態・サポート体制・採用に関して
【病院】
通常は日勤+夜勤(2交代、もしくは3交代制)
常にチーム体制(医師・看護師が常駐)
採用は年齢制限程度の事が多い
【訪問】
基本的に日勤(体制によっては当番制で夜間オンコール対応)
基本は単独(一人で)訪問(緊急時は連絡体制あり)
採用条件として、臨床経験3年以上が目安となる。地方では普通自動車免 許が必要である。
1日の流れ
【病院】
病棟内で複数患者を担当、チームでシフト勤務
【訪問】
訪問スケジュールに沿って、1人で1日4~6件ほど訪問
私が訪問看護をすることになった理由
地方移住で職場を変えることになったのですが、当時、長男は2歳。
病院へ勤務は…
地方なので、大病院1か所しかない。つまり忙しい可能性が高く、そもそも病院勤務は残業になりがちだし…。
子どもの年齢的にも夜勤も困るし、外来は勤務したことないから不安…💦
クリニックは…
お昼にいったん閉めることもあり、午後の診療開始時間が遅いことが多い。
つまり、就業時間が遅くなる…😅残業同様かな~…
あと、地方のクリニックの先生や職員とうまくやっていけるか不安💦
結果、消去法でw。訪問看護師をしてみることになりました✨
面接時に今の所長が、私のスキルと経験を買ってくれた事もきっかけでした😄❤️
訪問看護、ここがママナースにとって大変💦
病棟勤務と訪問看護の違いを、ざっくりですが前述しました。
それを踏まえて「ここは育児中ママナースにとって、辛いかな…💦」と考えられる点を先にお話しします。
①オンコール対応
多くの事業所では、オンコール(夜間・休日の電話対応)が当番制であります。
電話だけで済む場合はいいのですが、場合によっては夜間に出動する必要性があります。
頻繁ではないとは言え、育児中ママは子どもを自宅において出動する事になるため、対応しづらく、家族の協力体制が必須になります。
②給与面
事業所によって違いがありますので、絶対とは言えませんが
✅基本的に日勤であり、夜勤・深夜手当がつかない
✅訪問件数が収益に直結する
✅病棟のように「急性期の処置」や「集中ケア」が少ないため、
医療報酬が高く設定されていない
✅病院のような「公務員待遇」や「医療法人の安定給与」とは違うため、賞与・退職金・住宅手当などが少ない傾向にある
…などなど😅
ストレートに言いますと、病院勤務より給与が低くなる傾向にあります。
上記の点を詳しく説明しますと、介護保険・医療保険報酬など…
ややこしい話がからんできますので😅割愛します!
③書類業務が意外と多く、残業発生することもある
・看護計画書
・訪問記録
・報告書…などなど。
内容は病棟と変わりないと思いますが、訪問看護は「日中は訪問」「夕方に記録・報告」という流れが多いです。
スムーズにいけば問題ありませんが、予定外の訪問や緊急時対応、主治医やケアマネージャーへの連絡や報告など😅
訪問看護独特の事務作業もあり、訪問後の事務処理に残業が発生することがあります。
④天候の影響を受けやすく、体力が必要
私は地方で勤務していますので、主に車で出勤・訪問先へ移動です。
移動に車とはいえ、訪問看護は基本外なので、天候が悪い日は負担が大きいです。
悪天候や積雪時の移動や荷物の持ち運び、真夏・真冬の温度差など…💦
都心で徒歩や自転車移動となると…😅
体力的にきついと感じる日もままあります。
ママナース…もとい、子育て真っ只中のワーママは帰ってからが本番ですから…ね…苦笑
⑤「看護師」の実感がわかない時がある?
これは、ママナースに限ったことではないかもしれませんが…
訪問看護は、医療処置だけでなく、生活全体の相談を受けたり、ケアをおこなったりすることが多く
ゴリゴリに医療処置を行っていた病院と比べますと、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
裏を返せば、違う「看護」のあり方を見ることができるのですが😄
私の場合、仕事(訪問看護)で3件入浴介助した日、自宅に帰って子どもたちをお風呂に入れていた際
「あれ…?デジャヴ…🤣??ww」(今日1日ずっと同じことしてる…?w)ってなりましたww
これが嫌な人にとっては、辛い点になり得るかな?と思います。
⑥採用条件
病棟(病院)勤務との違いにもあげましたが、採用条件があり、
✅臨床経験3年以上が目安
✅普通自動車免許が必要な場合がある(特に地方)
地方在住ですと、車は生活必需品。
その場合は、問題ないと思いますが、お若いママナースさんや都心からの移住で免許を持っていない…等となりますと、この採用条件が壁となりえます。
幼い子を抱えて、教習所に通うのも大変かと思いますので…
訪問看護、ここが育児中ママに合う!
病棟勤務と訪問看護の違いをざっくりと、「ここは育児中ママナースにとって、辛いな…💦」という点をお話しました。
これを踏まえて「訪問看護、ここが子育て真っ最中ママナースに合うかも!」と思った点を以下に解説していきます!
なお、私が現在勤務している事業所は
✅地方の小規模(管理者+看護師5名)
✅24時間対応
✅難病受け入れ可、小児は不可
…です。これをベースにお話ししていきます。
①基本、日勤勤務🌞
事業所にもよりますが、訪問看護は基本「9時〜17時」勤務が多く
子どもの送り迎えや、夕方からの家事にも対応が可能です。
②生活リズムが安定しやすい
日勤なので、自分と家族の生活リズムが安定します。
現職場の先輩(大病院から転職された)が
「昔は子どもに"お母さん、ずっと寝てる…”って言われてたもんなぁ~🤣」って言ってました(苦笑)
夜勤されてたからでしょうね💦
自分の睡眠リズムが整うだけでも、心身の負担がかなり軽くなると思いますし、日勤ばかりであれば、夜は家族と夕食を食べられますし、子どもと一緒に寝ることもできます😄
子どもを優先にしたい、子どもとの時間を持ちたい…そんなママナースにとっては、魅力的な点かと思います😄
③定時で帰りやすい
「残業が発生する」って言ったじゃん!って感じですがw
もちろん、急な対応や臨時訪問などがあれば、時間外対応になることもありますので、残業になることはあります。しかし、
✅対象は「回復期」や「療養」である方が多い(安定されている方が多い)
✅訪問が予定で組まれている(急患などがない)
✅医療処置が少なめ
✅IT対応されていれば、記録などが在宅でできる
という点で、病院等で勤務するより圧倒的に残業は少なく、定時で帰れます
④フォローし合える体制
訪問看護の特徴から、
✅スタッフ全員が利用者(ほぼ)全員把握している
✅訪問時間を相談、調整させてもらえる
なので、急な交代でも対応が可能です。
育児あるある「子どもが急に熱だして…すみません…」でも、快く
「あ、直帰(訪問先からそのまま帰って)いいよ~😄」
「急に寒くなったし、子どもだもん!気にせんでええで✨〇〇さんの訪問は私が行くわ!」
「明日は休む?調整できるけど✨」etc…
と言ってくださいます😭かっこよすぎる…w
利用者さんも自宅で落ち着いて過ごされている方が多く、こちらの都合で申し訳ありませんが…💦と時間の変更をお願いしても、快く受け入れてくださる事がほとんどです。
「この後の仕事どうしよ…」「今、頼める状況じゃない…」など、必要以上にストレスを抱えず済んでおり、感謝しています!
⑤育休復帰、ブランクがあってもスムーズに就業できる
今の職場で3回育休とっていますが🤣
訪問看護は、安定した利用者さんですと、1年休んでもほぼ変わっていない事が多いですw
復帰して数日で「〇〇さん、全然変わってないからww。会いたがってたし、行ってきて~🤗」と単身で訪問行けますw
病院勤務は1日休むと患者さんはガラッと変わっていますが、訪問看護ではそれがありません。
また、訪問看護は単身訪問して、利用者さん1人とじっくり向き合える時間が多いので、ナースコールに追われる事なく、自分の判断・ケアプランでケアできます。
ブランク復帰後やママナースがスムーズに就業できます。
⑥事業所によっては勤務体制に対応してくれる
子どもが幼いため、正職での勤務(夜間対応、休日出勤など)が難しく…
勇気を出して、所長に相談したところ、他のスタッフも居てくれてるし、長く勤めて欲しいし❤️と、事情を組んでくださり、現在は時短正職として勤務しています。
✅日勤のみで月~金就業(時短で)
✅夜間オンコール対応免除
✅土日祝の出勤免除
この契約で勤務させてもらっています。
その分、給与は減りますが、私は大満足です😄💓
なお、当事業所では、他スタッフに
・週3日勤務のみ(体調のため)
・パート、フレックス勤務(シングルマザーのため)
…という方もいます✨
事業所によっては、そもそも24時間対応していない、回復期(リハビリ)の方のみの受けれ(医療処置は対応しない)…などなど
特色がありますので、転職活動時に確認することをおすすめします。
まとめ
訪問看護は、夜勤や残業が少なく、自由度も高いので、育児中のママナースとして無理なく続けられる働き方ではないかな?と感じています。
訪問看護は地方か都心か、事業所の特色によって違いが出てきますので
「訪問看護師か…ちょっと考えてみようかな」と思われた際は、転職活動時に確認することをおすすめします😄
子どもとの時間を優先したい。
看護の仕事は続けたい…etc
そんなママナースに「訪問看護師」という選択肢(転職)を考えたり、候補に挙げる参考になりましたら幸いです。
「もっと聞いてみたい!」
「これってどうなんですか!?」など
ありましたら、レビューでもDMでも頂けましたら、可能な範囲でお答えさせていただきます😄
両立…本当に大変ですが、ママの心身も大切です!
結果、子どもや家族のためにもなりますので、無理や必要以上の我慢はせずにいきましょう😄💓
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。