- 投稿日:2025/10/06
- 更新日:2025/10/06

「個人事業主は事業用口座を作らなくてもいい」
そんな声を耳にしたことはありませんか?
確かに法律上は、事業専用の口座を持つ義務はありません。
しかし、実際に事業を続けていくうえでは 事業用口座を作っておいた方が圧倒的にメリットが大きい のです。
👉 この記事では、事業用口座を持つべき理由と注意点を分かりやすく解説します。
この記事がおすすめな人
✅️ 個人事業を始めたばかりで口座をどうするか迷っている人
✅️ 「一般口座で十分」と言われて不安になっている人
✅️ 将来的に融資や法人化を視野に入れている人
✅️ 確定申告をラクにしたい人
✅️ 事業拡大で融資を受けたい人
《結 論》
まずは最初に結論から。
では早速ご紹介していきましょう。
1. 確定申告が正確かつラクになる
一般口座とプライベートの支出が混ざると、毎年の確定申告が大変になります。
どの入金が売上か?
どの支出が経費か?
👉 仕分けに時間を取られて、本業に集中できません。
事業用口座を分けるだけで、帳簿づけの負担が大きく減ります。
事業用のお金がいくらあるのか分からなくなる
特に一般口座にプライベートと事業の費用が混ざると、事業に使える資金がどれぐらいあるのかが分からなくなります。
個人のプライベート用口座では、例えば楽天銀行を使ったり、住信SBIネット銀行(d NEOBANK)の目的別口座で、生活防衛費と日常生活費を分けます。(※ここに事業資金をいれない!その話)
事業用口座では、事業で使う資金の出入りが分かるようにします。
2. 信頼性が高まる
事業用口座を持っているだけで、取引先や金融機関からの印象が変わります。
「この人は事業とプライベートを分けて管理している」
「お金の扱いがきちんとしている」
信頼性=ビジネスの信用力。
「一般口座でごちゃ混ぜ」の状態はマイナスに見られることにもなりかねます。
【屋号をつける】ことで信頼が高まる!
屋号を表示できる銀行口座なら、取引先に安心感を与えます。
要は、個人でしっかりビジネスをしている人は、屋号付きで口座を持っています。
3. 融資や事業拡大の準備になる
事業を続けていると、将来的に融資や資金調達が必要になることもあります。信用金庫や銀行は、事業用口座の入出金を重視します。
事業と生活が混ざっていると、融資審査で不利になります。
つまり、口座を分けておくことは、将来の事業拡大の布石になります。
デメリットはある?
✅️ 口座管理が一つ増える
✅️ 一部の銀行では開設に手間がかかる
👉 とはいえ、メリットの方が圧倒的に大きいため、真剣に事業をするなら必須です。
おすすめの事業用口座は?
✅️屋号付き名義が使える
✅️オンラインで手続き可能・開設の敷居が低め
楽天銀行の個人口座を持っている方は、個人ビジネス口座がおすすめです。
筆者も口座開設していて、法人でも楽天銀行法人口座を持っています(^^)/
GMOあおぞら銀行の事業用口座はどう?
振込手数料等が安い、屋号口座をつくれるなど、メリットはあります。
しかし、個人で楽天銀行口座を持っているなら、わざわざGMOあおぞら銀行にする必要がないと個人的に思っています。
例えば、振込がとても多いビジネスをしているなら、検討しても良いと思います。
住信SBIネット銀行に事業口座をつくれる?
ちなみに、住信SBIネット銀行で、個人事業主用の事業口座は開設できません。個人のプライベートの一般口座か法人のみになります。
メガバンクではない理由は?
個人口座と同じように、メガバンクで口座開設しても見かけ上のメリット(信頼があるような気がするけど)だけで、なくても十分仕事でも問題ありません。
融資はどうする?
日本政策金融公庫や、場合によっては、信用金庫に口座開設して、楽天銀行の事業用口座でしっかり確定申告すれば、融資を受けやすくなります。
大前提、確定申告が出来ていないと融資の土台にものれません。
口座開設に必要な資料は?
①楽天銀行の個人口座を持っていること
楽天銀行個人ビジネス口座は、個人の口座が持っている人だけが開設可能です。
②開業届等の書類
事業内容を確認できる、以下いずれか1つのコピーを同封の「返信用封筒」にて送付が必要です。
個人事業の開業・廃業等届出書/個人事業開始申告書/確定申告書第一表/各種許認可証
※注意※
令和7年1月から、申告書等の控えに収受日付印の印がされていません。
窓口申告なら、申請された税務署名・申請日を記載いただいたメモ」を併せてご提出が必要です。
電子申告なら、メッセージボックスに届く受信通知(氏名・受付番号・20桁の番号・申請種目・申請書類名))が必要です。
おすすめのビジネス用クレジットカードは?
注)楽天銀行個人ビジネス口座も一般口座と同様 セキュリティカードあり。
メリットとしては、以下の3つ。
①年会費無料
②ポイント1〜3%還元
③複数枚発行可能(従業員がいる場合に便利)
ビジネスカードは何でも良い(楽天ビジネスデビットカード)ですが、3つのメリットとマネーフォワードが運営しているので、個人的におすすめです。
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)も良いですが、年会費が1100円かかる、盗難補償が付帯されていない、カード発行枚数が最大5枚なので、事業が拡大した時に複数枚発行が可能な点がマネーフォワードカード(VISA)の良さです。
楽天経済圏が好きな方、仕入れが多い方(せどり、民泊など)は、楽天銀行ビジネスデビットカードも良いと思います(^^)
紛失盗難などトラブルの種になるので、カードの枚数は限定したほうが良いですね。
アクションプラン
① プライベート用とは別に事業用口座を1つ開設する
② 売上入金・経費支払いは必ずその事業用口座にまとめる
③ 将来的な融資を考えるなら、屋号ありで検討する
まとめ
最後に簡単にまとめます。
法律上、個人事業主に事業用口座は必須ではありません。
しかし、管理・信頼・資金調達の面で必ず役立ちます。
「一般口座でOK」というのは表面的なアドバイスにすぎず、本気で事業を続けるなら、事業用口座は“最初の投資”(ノーリスク)として作るのがおすすめです!
あとがき
事業をはじめると、以下のような不安に襲われます。
✅️設定金額が高すぎかな?
✅️もっと単価を安くして売らないと
こう思いがちですが、薄利多売は消耗します。
事業である以上、しっかり利益がでて継続ができることがビジネスの前提です。
世の中には、売上は上がっていても経費がかかりすぎていて、利益が出ていないことも多々あります。
なるべく、固定費を少なくして、シンプルで分かりやすい仕組みにすることも大切なことです。
シンプルで分かりやすいというのが、今回でいうと事業用口座を持つことです。
正直、無駄な仕訳に時間かけるなら、最初から専用の事業用口座作ったほうがよっぽど時間も節約できますし、しっかりした確定申告書を出すことが出来ます。
個人事業主でも一般口座で大丈夫ですよ!ってアドバイスする人は、この観点が抜け落ちていると個人的には思ってます。
手間もなくすことも事業で大切な視点なので、しっかり足元を固めて事業に専念しましょう!
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