• 投稿日:2025/10/13
  • 更新日:2025/11/03
メーカーベテランエンジニアが考えるエンジニア人生 ― ものづくり大国・日本の現場から ―

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フレンド@ノウハウ100記事投稿挑戦中

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要約
長年、電子部品メーカーのエンジニアとして働いてきた私フレンドが、設計や工程改善の経験をもとに、ものづくりの現場、年齢とともに変わる考え方、技術者の勘所、転職について語りました。設計エンジニアの若手にぜひ読んでもらいたい記事です。

― ものづくり大国・日本の現場から ―

第一章 はじめに ― 現場から見る時代の変化

私は電子部品メーカーで長い間、製品開発の仕事をしてきました。

三十年ちかく、図面と現場に向きあってきて、時代のながれを強く感じます。

設計シミュレーションができるようになり、さらに自動化が進み、設計も生産も緻密になってきました。また効率よく仕事をするために分業化も進んでいます。
けれども、そのぶん人が学ぶ時間が減っているようにも思います。

それでも、ものづくりの本質は変わらないと信じています。
なぜなら、最後にかたちを決めるのは人の手と頭だからです。

第二章 若手が育つ前に結果をもとめられる時代

いまの職場では、若いエンジニアにすぐ結果を出すことがもとめられます。
けれど、知識や経験がまだ少ないうちに結果を出せと言われても、むずかしいものです。

人はまちがいの中で学びます。
わたしも何度も失敗して、長い時間をかけて失敗から気づきを得ました。
だからこそ、若い人にはゆっくり考える時間が必要だと思います。

ベテランの仕事は、その時間を守ってあげること。
せっかちに成果を迫るよりも、「考える力」を育てることが大切だと思います。

第三章 会社の差がでる時代へ

昔は「どこの会社に入っても同じ」と言われていました。
でも今はちがいます。

高い利益が出せる会社は社員にいい給料を出し、成長のための投資もできます。
同じ初任給でも、その後の伸び方は会社によって大きくちがってくると思います。

会社の方針が社員の給料や成長にひびく。
そんな時代になったと思います。

第四章 設計がすべてではない

若いころのわたしは、設計こそがすべてだと思っていました。
製造メーカーなのだから設計がいちばんと考えていました。そして自分が考えたカタチが製品になる時のうれしさは、何にも変えられませんでした。

でも年を重ねると、見る目が広がります。
設計だけでなく、生産工程や製品の品質、人とのつながりも見えてきます。

エンジニアには「成長期」と「成熟期」があると考えています。
前半は挑戦する期間、後半は人を支える時期です。
どちらも大切で、どちらも学びの時期なのです。

第五章 経験が熟すとき

成熟期のエンジニアには、設計力だけでなく、人をつなぐ力が必要です。

ものづくりは一人ではできません。
各部門、協力会社、顧客など、多くの人の力で動いています。

だれが何にくわしいのかを知り、橋わたしをする。
これがベテランの大切な役目だと思います。

経験とは、年数ではなく、良いつながりをたくさん持つこと、
それを実感できるようになった時、ようやく会社に「なじんだ」と思えるようになるはずです。

第六章 転職は次の学び場

長く働くうちに、自分に合う会社や人の育て方が見えてきます。
以前は、いやでも自分を会社に合わせるしかありませんでした。

ちょっと前までは転職を考えることじたいが、むずかしい時代でした。転職していく若いエンジニアに「どこへ行っても通用しないぞ」と言ってしまう上司もいました。
でも今はちがいます。
転職はめずらしくなく、会社も中途採用に積極的です。

今や会社はやめていくエンジニアの補充に力を入れています。
転職してきた人は現場にとって、もう「よそ者」ではなく、「歓迎」する存在です。

自分の技術や経験をどこで生かすかを考えられる。
それが今の時代のエンジニアだと思います。

第七章 AI時代でも個人の力がものを言う

AIが発達して、会社の中の知識をためたり利用することをAIにまかせる流れもあります。
たしかに、AIは多くのデータをまとめてくれて便利です。

けれども、長い経験で身につけた「ちょっとした気づき」や「違和感を感じる力」は、人の中にしかありません。
また会社の中には出世競争もあります。
みんなが自分の強みや自分が知っている知識を大切にしていて、自分だけの武器にしています。会社の成長に必要なことがすべてAI化されるわけではありません。

だからこそ、AIはあなたの仕事を肩代わりするのではなく、あくまでも自分を助ける道具と考えた方が良いと思うのです。
最後にものを言うのは自分自身、個人の力量となると考えています。

第八章 ものづくりとは何か

「ものづくり大国、日本」とは、その昔はよい製品をより安くたくさん作れる国ことでしたが、今は本当に良いモノ、コトを作り、人を育てることがたいせつだと感じています。

日本の強みは、図面に描かれていない創意工夫を大事にしてきたところにあります。
AIが設計を助けても、最後にひと手間加えるのは人です。

使う人を思いやり、まじめに良いモノを作り、そこではたらく人をたいせつにする会社が成長して欲しいと思います。

第九章 おわりに ― 考え続けるエンジニアとして

これまでのエンジニア人生で感じたのは、技術とは知識の量ではなく、経験の積み重ねと応用、そして人とのつながりだということです。

AIはたしかに便利ですが、自分の頭で考えることをやめてはいけないと思っています。
AIにすべてをまかせるのではなく、どう使うかを考える人になる。
それがこれからの時代のエンジニアに大切な力だと思います。

若い人がおそれることなき挑戦でき、それをベテランが支える。
この流れがつづくかぎり、日本のものづくりは生きつづけるでしょう。

わたしはこれからも、現場のかたすみで静かに考え続けるエンジニアでありたいと思います。

最後に

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