- 投稿日:2025/10/14
- 更新日:2025/10/16
「非地位財」から見る、自分の“豊かさ”の現在地
資産運用をしていると、つい「数字」で見えるものにばかり目がいってしまいませんか?
私自身も投資やお金の話をしていると、気づけば金融資産の増減に一喜一憂していることがあります。
金融資産は数字で比較しやすく、グラフや表にも落とし込みやすい。
だからこそ、とても分かりやすい。
しかし、分かりやすさの裏には“落とし穴”もあります。
「地位財」の罠
お金や資産のような“数字で測れるもの”は、他人との比較がしやすい特徴を持っています。
こうした財産を経済学では「地位財」と呼びます。
地位財のやっかいなところは、上を見ればキリがないということです。
どれだけ資産を増やしても、「もっともっと」という欲が湧いてしまう。
しかも、上には必ず上がいるので、自分より多く持っている人を見て劣等感を抱くこともあります。
このサイクルにハマってしまうと、どんなに数字が増えても
「満たされない状態」が続いてしまいます。
本当の豊かさは「非地位財」にある
一方で、他人と比較しにくい価値もあります。
健康、安心、安全、家族とのつながり、自由…これらは数字では測れない“自分の中の豊かさ”です。
こうした財産を「非地位財」と呼びます。
非地位財は他人と比べるものではなく、自分自身の感じ方が基準。
だからこそ、自分の人生を豊かにしていく上で非常に大切な指標になります。
この「非地位財」を見失わないことがとても重要だと感じています。
7つの非地位財で自分を見つめる
そこで私は、自分の「豊かさの現在地」を確認するために、次の7つの非地位財を選んでみました👇
①感謝
②健康
③良質な環境
④安心・安全な生活
⑤地域・家族愛
⑥自由
⑦自信・経験
これらを10点満点で自己評価してみます。
満足点は6点。
分かりやすいように反対の言葉も添えました👇
感謝 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 不満
健康 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 不健全
良質な環境 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 ストレスな環境
安心・安全な生活 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 孤独
地域・家族愛 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 不健全
自由 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 束縛
自信・経験 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 劣等感
シートを用意しましたので紙に印刷してみてもいいし、PCでもOKなので
現在地をプロットしてみて下さい。
↓スプレッドシートも用意しました、コピーして使って下さい☺
https://docs.google.com/spreadsheets/u/0/d/1pGuk4lF8Mw3WszEWNjlBteal2yc9HroVW2ksmmrFRYQ/copy
大事なのは「他人との比較」ではなく、
「今の自分を正直に見つめること」。
未来への“軸”が見えてくる
実際に私も点数をつけてみると、「自分が満足している項目」や「ちょっと足りないなと感じる項目」が浮かび上がってきました。
特に、仕事や資産運用をがんばっていると、どうしても健康や家族との時間がおろそかになっていたり、環境の心地よさに鈍感になっていたりするものです。
定期的にチェックしていくと、自分の気持ちの変化や成長にも気づけます。
年末や誕生日など、節目のタイミングでやってみるのもおすすめです。
お金だけが豊かさじゃない
お金はとても大切です。
しかし、本当の豊かさは「お金の量」だけで決まるものではありません。
自分がどんな環境にいて、どんな人と過ごし、どんな気持ちで毎日を生きているか。
非地位財を意識すると、資産運用の目的が「増やすこと」から
「より豊かに生きるため」に変わります。
この“軸”を持つことで、周りに振り回されず、ぶれない生き方ができるようになると感じています。