- 投稿日:2025/10/16
思い入れがあると、手が止まる?
──「好き」が絡むと難しくなる?
Webライターをしていると、
「うわ、これ完全に自分の得意ジャンル…!」
という案件に出会うことがあります。
今回、まさにそれでした。
ある日届いたお題を見て、私は思わず声を上げました。
「これ、ずっと語りたかったやつ!」と。
テーマを指定された瞬間、テンションは最高潮!
体験談も語れるし、考察もできるし、資料もいくらでも持ってる。
これはスムーズに書き切れるぞ〜と、勢いよく着手したんですが──
……想定外の“落とし穴”が待っていました。
好きだから、逆に筆が止まる
実は、そこからが大変でした。
構成を組む段階までは順調。
でも、いざ書き始めると、全然進まない。
「いや、このセリフも紹介したい」
「このシーン削るなんて無理…!」
「キャラAとBの関係性も入れたい…」
──気づけば、自分の“好き”が暴走して、まるで長文のファンレターのような原稿に…
一度冷静になって読み返すと、「これ、読者置いてけぼりじゃない?」という内容になっていて、がっくり。
これは「読者のための記事」じゃなくて、「自分が語りたいことをまとめた記事」だと痛感しました。
大事なのは“伝えたいこと”じゃなく“求められていること”
そこからは方向転換。
✅その作品を知らない人でも惹きつけられる構成にする
✅体験談は“共感ポイント”を意識して挿し込む
✅紹介する内容は、1つに絞って深く掘り下げる
自分の中にある“語りたいこと”をいったん棚上げして、
「この文章、クライアントが望んでいる内容かな?」
「読者にとって有益かな?」
と問い直しながら調整しました。
すると、筆がスルスルと動き出して、
最終的には納品後に「伝わりやすかった」と好評価をいただくことができました。
“好き”は武器にも罠にもなる
改めて感じたのは、「好き」は強力な武器!
でも同時に、暴走しやすい“両刃の剣”でもあるということです。
熱量があるからこそ、細部にこだわりたくなる。
でもその熱が、読者との距離感を見失わせることもある。
だからこそライターとしては、
「自分が何を伝えたいか」ではなく、
「読者が何を求めているか」に立ち返る視点を、いつも持っていたいなと思います。
まとめ:趣味×仕事の、ちょうどいい距離感
今回の経験で、「好きなテーマを書くときほど、冷静さが必要」だと実感しました。
自分の熱量を活かしながら、
読者の興味やクライアントの意図ときちんとすり合わせていく。
そのバランスが取れたとき、文章はもっと魅力的になるはず!
趣味と仕事のあいだで揺れながらも、
「書くこと」を楽しんでいきたいと思います。