- 投稿日:2025/10/19
- 更新日:2025/11/01
商流を各業界で検討してみる。
せどり
・流通を助ける。消費者に商品を届ける。スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアに行けばこの商品があるだろうと思い浮かびます。スーパーマーケットがない時代では、魚屋、八百屋、パン屋、日用品店等お店をはしごしなければなりませんでした。
・代わりに調達する分、利益をのせて販売する。例えばコーヒー豆が欲しいとして、原産地まで買いに行くのは大変です。ネットにおけるせどりでは、いかに欲しいと思うニーズを持つ人に商品があることを認知して貰うかが重要です。スーパーマーケットで折り込みチラシが入っているのをイメージして頂ければご理解頂けると思います。
実店舗小売店
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラックストアは、店舗の家賃、水道光熱費、人件費が固定費として毎月掛かってきます。安売り目玉商品を並べつつ、もう一品をいかに買って貰えるかを工夫します。利益率が高い商品をついで買いして貰い利益を積み上げていく戦略です。コンビニエンスストアは24時間営業のお店が多いです。便利を売っているとも言えます。その分金額が割高になっています。
不動産業(販売)
・不動産版のせどり。不動産は金額も高く特定物(同じ商品はこの世に存在しない。読者さんの住所は世界にもうひとつないですよね。)で、売買契約や不動産登記など専門的で法律上の規制が設定されています。欠陥があったので別の商品と代えてくださいが出来ません。不動産の流通を助けています。ただ、特定物であり高単価売買となるため不動産売買初心者と不動産売買のプロが入り混じっています。情報の非対称性(売主が物件を良く知っているが、買主は知らないことが多い。)により、売主と買主が思う適正価格に乖離が生じて高い買い物になってしまうことも多いです。
・同じお客さんに多数の商品を販売できないため、新規のお客さんを常に探し続けていかなければならず、一件あたりの手数料が高いです。不動産会社は10年継続するのが難しいといわれています。宅建業免許の更新回数()の中の回数が更新回数です。3以上がなかなか難しいです。地元の地主などと人脈があるかが不動産会社が継続できるポイントになったりします。
不動産業(管理)
不動産業の管理には賃貸管理とマンションの共用部分管理の大きく2種類があります。どちらも管理手数料をオーナーに提示して管理契約を結んでいます。不動産の管理業は他社との差別化が難しいといわれています。住んでいる人と管理手数料を払うオーナーが別々の人なので、サービスの品質で勝負しづらいといえます。どこで稼いでいるかというと修繕費です。漏水事故は火災保険に付帯されていて、工事費用を火災保険から請求します。オーナーからも入居者からも工事費用が高いというクレームにはなりません。損害保険会社へ請求するからです。外壁工事や防水工事等も工事業者に外注して利益をのせた上で、オーナーに提示しています。個人の賃貸における退去に伴う修繕費用や相続税対策のアパート経営の修繕費用は格好の儲けるタイミングです。
アフィリエイトブログ
・情報を提供する媒体を運営する。新聞で言えば新聞社です。情報を提供した上で、ニーズを持つ読者に最適な商品を提案します。商品を購入して貰うなど条件を達成すれば、広告料収入が得られます。グーグルアドセンスはいわゆるクリック広告で広告がクリックされた分、広告料収入を得ることが出来ます。商品の購入がゴールではないため報酬が得られやすい分低報酬です。サイト閲覧者と広告主、ブログ運営者の3者が登場します。ニーズを持つターゲットはサイト閲覧者、報酬を払うのは広告主です。報酬を払う広告主ばかりを気にしていると、サイト閲覧者に無用の商品を買わせるということも発生します(いわゆる魂を売る行為です)。一方で、貧困ビジネスになりにくいです。困っている人から報酬を取ると、さらに貧困に陥るということがありますが、報酬を広告主から受け取ることにより回避できます。
Webライター
・情報を記事としてまとめる。新聞で言えば新聞記者です。ブログ運営者に記事を納品します。ブログ運営者が求める記事を書いて納品します。文字単価いくらという場合が多いです。ブログ運営者はサイト閲覧者や広告主の事を考え、ASP(広告主との間に入ってくれる代理店)とやりとりしながら報酬の最大化を目指しますが、Webライターは記事に集中出来ます。報酬は記事の著作権を含めてブログ運営者に売却するため、どれだけ記事を作成出来るかに掛かってきます。ブログ運営者と良い関係が作れれば継続した納品先となりビジネスが安定します。
コンサルタント
・ノウハウや経験、知識をアドバイスします。営業コンサルタント、融資コンサルタント、人事コンサルタントなどです。ファイナンシャルプランナーや保険販売員も大きな括りでいえばこの分類ではないでしょうか。お客さんとなる顧客が金銭的に余裕があれば、直接顧問契約や事案ごとのスポット契約があります。一方で、中小企業者や小規模事業者は相談料を払う金銭的余裕がない場合があります。よろず支援拠点や商工会議所・商工会などコンサルタントに相談料を代わりに払ってくれる仕組みがあります。国や都道府県が制度として無料相談をしているので安心してください。また、士業における無料相談会も市役所の1階広場で行われているなど、行政の目があるので安心です。こういった方々は士業の年会費から日当が出ているはずです。逆に公共機関でないところの無料相談はよくよく商流を考えてみてください。どこかで利益を出さないと継続できないはずです。毒キノコかもしれないので近寄らないのがベストです。
金融機関
・金融の円滑化、貨幣経済を支える。貸付金と預金との利ざやで稼ぐのがメインです。広く個人から預金を集めて融資を必要とする企業や個人の住宅ローンにお金を貸して金利で利益を得ます。ただ近年はゼロ金利政策で利益が出せず、投資信託の販売手数料で利益を得る企業体質になっています。リベシティではSBI証券や楽天証券をお勧めしています。金融機関窓口では販売手数料、信託報酬が割高に設定されています。日本全国に張り巡らされているATMの維持コストを考えれば、ネット証券の手数料にはかなわないですね。
スポーツクラブ
・生活習慣病の防止、週に定期的で適度な運動で再注目のスポーツクラブです。私も併設テニスクラブに通っています。金額は市営テニスコートよりかなり割高ですが、夜に屋根つきナイターで出来るのが魅力です。ただ、建物の維持管理やスタッフの配置で高コストであり、収容人数に限りがあるため土日以外ではなかなか稼げない経営体質です。そこを支えているのがいわゆる幽霊会員さんです。忙しくて通えないが、会費は口座引き落としで払ってくれる人がいるので、閉店せずに稼働していると聞いています。
スポーツショップ
・各種スポーツの用品店ですが、学生がお休みの土日祝日以外は閑散としています。平日の閑散期に公園の施設点検作業で利益を得たり、少年野球チームなどのユニホーム受注で利益を上げています。近年の少子化で益々利益を出すのが難しい業界になってきているようです。
写真館
・プロのカメラマンに記念日に写真を撮って貰う。写真館を一番利用するのはお宮参り、七五三、入学式、卒業式、成人式など節目の際ではないでしょうか。多くの人にその年の記念日がほぼ同時に訪れてしまいます。分散できない分こなせる人数に限りがあります。一番利益が出せるのが提携している学校の卒業アルバムです。マンモス校であればあるほど、売れる卒業アルバム数が多くなります。林間学校や修学旅行で帯同しているカメラマンが学校と提携している写真館です。