- 投稿日:2025/10/20
〜A型・B型・生活介護だけじゃない、「働く」「通う」「支える」5つの選択肢〜
こんにちは、🌸桜🌸です。
SNSで「B型作業所」「A型事業所」という言葉をよく見かけませんか?
なんとなく“福祉の職場”のように聞こえますが、実際には制度上の違いがあります。
「A型とB型って、何が違うの?」
「生活介護は働けない人のため?」
「就労移行や地域活動って、どんな仕組み?」
こうした疑問を持つ保護者の方も多いと思います。
今回は、「雇用契約」という視点から、A型・B型・生活介護に加え、就労移行支援・一般就労・地域活動支援センターまで、
卒後の進路を体系的に整理します。
🌱 「雇用契約」って何?
雇用契約とは、
「あなたを労働者として雇います」
という正式な約束を会社(または事業所)が交わすことです。
つまり、“働く人=労働者”として法律で守られる関係が生まれます。
この契約を結ぶかどうかが、A型とB型・生活介護を分ける最初の分岐点です。
💡 雇用契約を結ぶとどうなる?
雇用契約を結ぶと、労働基準法などの保護を受けられます。
社会の中で“働く人”として認められる状態です。

🍀 雇用契約を結ばないとどうなる?
一方、B型や生活介護のように雇用契約を結ばない場合は、法律上は「労働者」ではなく、“サービスの利用者”という立場になります。

🧩 卒業後の進路(障害者総合支援法を基盤に)
障害者総合支援法や雇用施策に基づく主な進路は次の6つです。
📝 補足:地域活動支援センターは、障害者総合支援法の直接のサービスではなく、
市町村が自主的に行う「地域生活支援事業」です。
ただし、卒業後の“社会との接点”として活用されるため、家庭向けの進路案内では一般的に含めて説明されています。
🏡 ④ 生活介護とは?
生活介護は、「働く」よりも「生活を支える」ことに重点を置いたサービスです。
主に重度の知的・身体障害のある方が利用します。
🌷 主な活動内容
・ 創作活動(絵画・手工芸・音楽)
・ 軽い運動や体操
・ 散歩・外出支援
・医療的ケア・入浴・食事などの介護
「働く」ことが難しい方でも、安心して日中を過ごせる“生活の拠点”です。
家庭・地域・医療がつながる総合的な支援の場として位置づけられています。
💼 ① 就労移行支援とは?
就労移行支援は、
「働くための準備と練習」を行う場です。
最長2年間(条件により3年まで延長可)利用でき、職業訓練・職場実習・面接練習などを通して、
一般就労への橋渡しを行います。
給与は発生しませんが、交通費や実習手当を支給する事業所もあります。
🌸 ⑤ 一般就労とは?
一般企業などで雇用契約を結び、社会の中で働く形。
「障害者雇用枠」で採用されるケースが多く、A型・就労移行支援を経て職場に定着していく流れが一般的です。
就職後も、福祉サービスによる「就労定着支援」を利用することができます。
🕊️ ⑥ 地域活動支援センターとは?
「働くまでは難しいけれど、社会とつながり続けたい」人のための場所。
市区町村が運営する通所施設で、創作・軽作業・地域交流などを行います。
B型より柔軟で、週数回・短時間の利用など、生活リズムに合わせて参加できます。
🪡 たとえるなら…

🪶 図解で見る卒後の選択肢
左に行くほど「仕事として働く」方向、右に行くほど「生活を支える支援」へと比重が移ります。
🕊️ まとめ
「雇用契約を結ぶ」=働く人として社会が守る仕組み
「雇用契約を結ばない」=通う人として生活を支える仕組み
つまり、
・A型=働くための場所
・B型=社会とつながる場所
・生活介護=安心して過ごす場所
・就労移行=就職準備の場所
・一般就労=社会で働く場所
・地域活動支援センター=地域との接点を保つ場所
どれも、その人の力・希望・家族の安心感で選ぶことが大切です。
✏️ おわりに
卒業後の進路は、「働く」「通う」「支える」というグラデーション。
どれが正解というものではなく、
家庭でできるのは、「どの道にも意味がある」と信じて、その子の歩みに寄り添うこと。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。