• 投稿日:2025/11/04
Googleフォームに弾かれた本名——その戦いの記録。

Googleフォームに弾かれた本名——その戦いの記録。

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リゾットコロッケ

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この記事は何故か、中島みゆきの**「地上の星」を思い浮かべ、

田口トモロヲの声を想像しながら読むと、1.5倍ほどおもしろくなるかも、、


第1章:弾かれた本名

――それは、ひとつの文字との闘いだった。

彼の本名は、古い家に伝わる一字を含んでいた。
その字は特殊で、見慣れぬ形をしていた。
その文字は「𫝆」

YouTube収益化。
世界中の挑戦者が夢をかける、その最後の関門。
しかし、彼の挑戦は最初の段階で止まった。

氏名入力欄に、文字を打ち込むことができない。
いくら正確に、丁寧に入力しても、フォームは無情に弾いた。
「使用できない文字が含まれています」——その表示が、画面を冷たく覆った。

ChatGPT Image 2025年11月4日 10_59_07.png第2章:Googleとの格闘

男は首を傾げた。
それは自分の名前だ。
パスポートにも、免許証にも刻まれた、符号のように繋がる家の一部だ。
それが、ネットの世界では受け入れられないというのか。

彼は調べた。検索を繰り返し、フォーラムを巡った。
だが、答えははっきりしなかった。

そして、彼はひとつの方法を試した。

ChatGPTに問うたのだ。
「この字〈𫝆〉が入力できません。どうしたらいいですか」——と。

第4章:Googleフォーム vs chatGPT

返ってきた言葉は、淡々としていたが核心を突いていた。

「その「𫝆」という字は、異体字でありUnicodeの拡張領域に属するため、 一部システムで正しく扱えないことがあります。代替字を検討してください」

ChatGPTは、候補の一つを提示した。
その漢字は「榕」
形が似ている。読みも通じる。システムに引っかかりにくい、標準的な字だと説明された。

男は決断した。
本来の字を曲げる――少しの妥協。
彼はユーザー辞書に「榕」を登録し、氏名欄にその字を入れた。
そして、申請ボタンを押した。

画面には「確認中」の文字。
ローディングの輪は静かに回った。
時間は過ぎ、彼の胸は高鳴った。

そして、通知が来た。

「承認されました」——短い一行。

その瞬間、静かな勝利が訪れた。
画面に光るのは、「YouTube パートナープログラム 収益化承認」の文字列だった。

第5章:挑戦は、続く——

何回も費やした試行錯誤。
だが、その努力が無駄ではなかった。
ChatGPTの一言が、道を開いたのだ。

彼は思った。
「テクノロジーは時に壁を作る。だが、同じテクノロジーが道を示すこともある」——と。

そして、彼は気づく。
この問題は、個人的なトラブルではない。
珍しい漢字が名前に入っている誰かが、同じ壁にぶつかるかもしれない。
その時、この経験が小さな灯となるだろう。

誰かの心に少しでも残ればと思い彼はこの記事を書いたのだ。

そして、挑戦は、続く――。


後書きと詳しい説明

デジタルの技術的な中身まで詳しくない自分からすると、

〈𫝆〉と全く違う 「榕」の文字に置き換えて

申請がとおることに驚きもあり、

セキュリティ的に問題ないのかな とも思いました。

また、わからんことはとりあえずチャッピーに聞け ということが身にしみた体験でもありました。

記事では入力不可理由がさらっとの説明だったため

さらに詳しい説明をさせていただきます。

入力してもエラーが出た理由

YouTube(Google)はUnicode全体をサポートしていない
(特に CJK拡張B・拡張Cの漢字(𫝆のような漢字)は未対応のことが多い

そして、漢字〈𫝆〉はUnicode:U+2B746(拡張漢字、CJK拡張Bに属します)だった為読み取ることができずエラーが出ていたということになります。

さらに、氏名入力欄は 公的照合用のデータベース基準(JIS第1〜第4水準程度) で制限されているとのこと

ではなぜ「榕」で認識できたのか

「榕」は 特徴的に「𫝆」の見た目に最も近いとされる代用字になり

銀行・不動産契約・保険システム「𫝆」の代替として使用例があるそうです。

なのでNETの膨大なデータを学習しているchatGPTは

このことを知っていたんですねー。


初めてのノウハウ図書館投稿で読みづらい面もあったかと思いますが

ここまで読んでくださいまして本当に本当にありがとうございました。

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