• 投稿日:2025/10/30
初心者はまずどのプログラミング言語を使うべき?プログラミング言語の選び方を解説!

初心者はまずどのプログラミング言語を使うべき?プログラミング言語の選び方を解説!

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ぴろし@フリーランスエンジニア9年目

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要約
どのプログラミング言語を選べばいいか分からない方向けに、選ぶ方の方針を示しています。 「入社したい会社 or 参加したいプロジェクトで採用している言語」→「用途がほぼ決まっているなら、その分野の事実上の標準」→「古くからあって、現在も需要のある言語」→「C#とReact」です!

世の中には、非常に多くのプログラミング言語があります。
古くからあるもの、最近出てきたもの、ほとんど使われなくなってしまったもの・・・。
選ぶのが難しいぐらい、本当に多数の言語があります。

初心者にとって、「どの言語がいいの?」ということは、どの時代になっても発生するものです。
選び方について、悩んでしまっている方も多いはずです。

ChatGPT Image 2025年10月30日 22_28_23.pngそこでこの記事では、「これからプログラミングを始めたい方」向けに、「どのようにプログラミング言語を選べばよいか」の解説を行います!
参考にしてみてください。

まずは結論

以下の優先順位で決めるといいです!
(1)入社したい会社 or 参加したいプロジェクトで採用している言語
(2)用途がほぼ決まっているなら、その分野の事実上の標準を選ぶ
(3)古くからあって、現在も需要のある言語
(4)それでも決められない場合は、バックエンドであれば「C#」 フロントエンドであれば「React」

バックエンドとフロントエンドとは

この記事を読むにあたり重要な概念である、「バックエンド」と「フロントエンド」について簡単に説明します。
プログラミングの世界では、大きく分けて「バックエンド」と「フロントエンド」という2つの役割があります。

フロントエンドは、ユーザーが実際に画面で触る部分です。
ブラウザで開いたときに見えているボタン・フォーム・文字・表・アニメーションなど、「見える・さわれるところ」を作るのがフロントエンドです。

一方で、バックエンドは、画面の裏側で動いている処理です。
ユーザーが入力した情報を保存したり、データベースから情報を取ってきたり、ログインしているかどうかをチェックしたり、料金の計算をしたり……といった「アプリの中身・ロジック・データの管理」をするのがバックエンドです。

イメージとしては、
フロントエンド:お店の「店内・メニュー・レジの画面」=お客さんが見るところ
バックエンド:お店の「厨房・在庫・会計システム」=お客さんは見えないけど必ず動いているところ
という感じです。

ChatGPT Image 2025年10月30日 22_28_20.pngこのあと出てくる「バックエンドの言語を選ぶ」「フロントエンドの技術を選ぶ」という話は、ここまでのイメージを前提に読んでください。

プログラミング言語の選び方!

(1) 入社したい会社 or 参加したいプロジェクトで採用している言語

「プログラミングをやってみたい」と思った理由が、「入社したい会社がある!」「参加したいプロジェクトがある!」という、明確な基準がある場合、まずはその「会社・プロジェクト」で採用している言語を勉強するのが良いです。

例えば、このノウハウ図書館の母体となる「リベシティ」では、公開情報である「採用情報」を参考にすると、以下のような言語を採用していることが分かります。(https://site.libecity.com/recruitment/engineer
・スマホアプリ:Flutter
・フロントエンド:Vue
・バックエンド:Rails

プログラミングの勉強は、挫折がつきものです。
なので、まずは「将来こうなりたい!」「このプロジェクトに参加したい!」というものが明確にある場合は、その会社・プロジェクトに親和性の高い言語を勉強するのが良いです。

ちなみに、この「参加するプロジェクトに関して勉強する」というのは、どれだけキャリアを積んでも変わらないです。
例えば自分の場合、当時すでに10年以上キャリアを積んでいる状況でしたが、「参加するプロジェクトで使用していた」という理由で、Reactというフロントエンドの言語を勉強しました。
それから3年近く経過し、今ではReactをだいぶ使いこなしています。フロントエンド言語を使用していない別のプロジェクトで、自身がReactを導入して、リードエンジニア的な動き方をしています。

(2)用途がほぼ決まっているなら、その分野の事実上の標準を選ぶ

プログラミング言語の中には、「これをやってみたい」ということに対し、「極端に」向いている言語があります。

具体例を挙げます。
例えば、「AI・機械学習」を行う場合。今からこれらを行う場合、99%、Pythonという言語を使用することになります。

副業でブログ、かつWordPressを使用していて、そのテーマや機能を作成・編集してみたいという方。その場合は99%、PHPという言語を使用することになります。

将来的には本格的なゲームを作ってみたい場合、その場合は多くの場合で「C#」という言語を使用することなります。(Unity)

ChatGPT Image 2025年10月30日 22_28_59.pngこのように、ある一定のことを実現したい場合に限り、プログラミング言語が決定することになります。
目の前に見えている「やりたいこと」を実現するための勉強。その言語は自ずと決まってきます。

一方で、例えば「Webアプリケーションを作成したい」という場合。
この場合は、色んな選択肢があるので、この「極端に向いている」ということには該当しません。

PC上で動作するアプリケーションなんかも、現在は色々な選択肢があるので、ここでは絞ることができません。
その場合は、次のパターンに移りましょう。

(3)古くからあって、現在も需要のある言語

プログラミング言語は流行り廃りは激しいですが、”古くからある言語”というのは存在します。
かつ、”今でも廃れていない言語”というものも存在します。
これらの言語であれば、ぶっちゃけどれもいいです笑

とはいえ、どの言語が該当するかどうかは、分からない方も多いと思います。
具体的には、以下の言語であれば、問題ないと思います。

◆バックエンド
・C#
・Java
・PHP
・Python

◆フロントエンド
・React
・Vue

これらは「学習資料が多い」「求人が一定数ある」「他言語への橋渡しがしやすい」という3点がそろっているので、最初の1本として無難です。

色々とWebで調べてみると、「あの言語はオワコン!」「年収低い!」「廃れていくこと間違いなし!!」とか、好き放題書かれています。それだと迷っちゃいますよね笑
個人的には、上記で挙げたような言語であれば、まずとっかかるのには問題ないでしょう。

(4)それでも決められない場合は、バックエンドであれば「C#」 フロントエンドであれば「React」

それでも決められないよ!という方もきっといるでしょう。
そんな方向けに、自分が1つに絞ってみますね。

まず、バックエンドの場合は「C#」 がおすすめです。
C#は、天下のMicrosoftが提供するプログラミング言語です。
なぜC#が良いかというと、C#は以下の点で優れています。

——以下、ちょっと細かい話が続くので、面倒な方は読み飛ばしてください!——

※型が厳密
→プログラミングには「型」というものがあります。すごく簡単に説明すると、型は「箱」のようなイメージで、箱の中に一時的な「モノ」を入れることができます。
箱の中には、「今日の日付」だったり、「1 + 2 + 3の計算結果」だったり、色々なものを入れられます。
この「箱」が、C#の場合は厳密です。「今日の日付」を入れた後に、「『20』という整数」を入れようとすると、エラーになります。
この厳密さは、初心者にとってはやりやすいです。他の言語だと、同じ箱に雑多に入れられたりできるのですが、変にハマったりしがちです。

※エラーがある程度事前に分かる
→初心者にとって、エラーはつきものです。(初心者でなくてもつきものですが・・・笑)
その際、「動かしてみないと分からない出た所勝負」の言語もあるのですが、C#の場合、事前に『コンパイル』という過程のおかげで、エラーをある程度あぶり出してくれます。
おかしな所は、ある程度であれば事前に分かりたいですよね。そういった意味でも、C#は初心者向けに優れています。

※Windows限定だが、Visual Studioという非常に優れたIDEがある
→C#開発をする場合、「Visual Studio」という、非常に優れたIDE(プログラミングするためのソフト)があります。
Visual Studioをインストールするだけで、プログラミングするために必要なソフト・機能などをほとんど揃えてくれる優れモノです。
環境構築は、プログラミングする上でもっともつまづきやすい内容の一つです。それを簡単に揃えてくれるのは非常に便利ですね。
(Windows限定なのがたまにキズです。Macの場合、Visual Studio Codeという似た名前のソフトウェアがあり、基本的な学習・Webアプリ開発ならこれで十分です。UIデザイナなど一部の高度な機能だけはWindowsのVisual Studioのほうが楽です)

——————細かい話終わり!———————

そして、フロントエンドの場合は「React」という言語がオススメです。
フロントエンド言語自体が、バックエンド言語と比較して新しい技術なので、そこまで選択肢は無い&流行り廃りが激しいのですが、
2025年現在、Reactというフロントエンド言語がもっともメジャーになっています。
個人的にはVueも好き(なんなら最初は、Reactは書きにくいと思っていました笑)が、現状で新たに勉強するのであれば、Reactで問題ないでしょう。

おまけ:最初からいろんな言語を勉強するのはあり?

よく、まだ勉強中の初心者の方から「新しい言語を勉強するのはあり?」と聞かれたりします。
その場合、自分は「ある程度自分で開発できるようになるまでは、今勉強している言語を深めた方が良い」と回答しています。

プログラミング言語は、1つの言語をある程度習得すれば、他の言語を覚える際にも応用が効きます。
目移りしたくなるのも間違いないですが、まずは「とにかく1つの言語を習得」するのが良いですね。

ちなみに、「バックエンドを勉強していて、フロントエンドを新たに勉強する」という場合は、アリです。
バックエンドとフロントエンドは別物なので、自身の経験や幅が大きく広がります。

まとめ

プログラミング言語を選択するのであれば?という事に対し、以下が回答です。

(1)入社したい会社 or 参加したいプロジェクトで採用している言語
→直接的な目標がある場合は、モチベーション維持のためにも、関連する言語を選択するべし

(2)用途がほぼ決まっているなら、その分野の事実上の標準を選ぶ
→やりたいことが明確で、「これをするならこの言語」というものがある場合、その言語

(3)古くからあって、現在も需要のある言語
→バックエンドならC#、Java、PHP、Python。フロントエンドならReact、Vue

(4)それでも決められない場合は、バックエンドであれば「C#」 フロントエンドであれば「React」

この記事を読みながら「自分は(1)なのか(2)なのか」といったことだけ決めていってもらえれば、最初の1本は選べるはずです。

その他:詳しい方向け

Reactは、JavaScript/TypeScriptで使うライブラリなので、厳密には言語でないようですが、この記事では細かいことは気にしないスタイルです。ご了承ください!!

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