- 投稿日:2025/11/07
- 更新日:2025/11/08
腹膜透析ってしっていますか?
〜家で生きる!という選択〜
「透析」という言葉は聞いたことがあっても、「腹膜透析(ふくまくとうせき)」を知っている人は、まだまだ少ないのではないでしょうか?
腎臓の機能が落ちると、血液の中の老廃物や水分を自分でうまく排出できなくなります。その時、必要になるのが「透析」という治療です。
その中でも、腹膜透析は
お腹の中にある自分自身の膜(腹膜)を使って体の中の不要なものを外に出す治療法です。
少し難しいですね…💦
🩺腹膜透析は”家で生きる”医療
多くの人がイメージする透析は
週に数回病院に通って行う「血液透析」ではないでしょうか?
それに対して腹膜透析は、
自宅で自分のペースで続けられる治療です。
病院に通う時間を減らせることで、
仕事や、家族との時間を大切にしながら生活できる。
食事制限も、水分制限も血液透析に比べて比較的緩いんです。
(もちろん医師の指示によりますが…)
言い換えれば、
「医療に支えられながらも、自分らしく生きる自由を取り戻す治療」
と言えるのではないでしょうか。
私は腹膜透析に特化した腹膜透析指導認定を取得しています。
この”自宅で生きる選択”をした患者さんたちにたくさん出会いました。
🍃ある患者さんの言葉…🍃
ある日、腹膜透析を続けている患者さんが、
こんな言葉を話してくれました。
「病気になって、透析が必要になったけど、家で家族と過ごせる時間が増えた。この治療は、生活する形を選ばせてくれた。本当良かった。」と。
この患者さんは血液透析をした経験もあるため、特にそう感じたのかもしれません。
私は、その言葉を聞いたとき、
”医療とは延命のためだけのものじゃない”と改めて気付かされました。
腹膜透析は”生き方を支える医療”なのです。
🧠腹膜透析から考える「健康資産」という考え方💫
健康資産とは、「健康そのものを将来の価値と考える」という考え方。
お金を貯めるように、健康も日々の生活で”貯金”できる資産です。
腹膜透析の患者さんたちを見ていると、
「健康を失う前にどれほどのことができたのか」と考えさせられる瞬間が多くあります。
塩分・水分・血圧・睡眠…。
そのどれもが、”腎臓を守るための投資”だったと気づくのです。
💬健康資産は「気付いた瞬間」から育てられる
「もう遅い」と思っても、
”気付いた瞬間”から行動を変えれば、未来は変わります。
・食事の塩分を少し減らす
・こまめに水を飲む
・定期健診で数値を見る
・疲れを無理に我慢しない
それだけで、腎臓を含めた体の負担は確実に減ります。
体に優しくなれるのです。
健康資産は”特別な努力”ではなく、
小さな気づきを積み重ねることから育ちます。
🕊️看護師として、そして一人の人間として…
私は、腹膜透析の患者さんと接する中でたくさんの学びを得ました。
病気になっても生きる力を失わない人たち。
その姿は、「健康の定義」を変えてくれました。
健康とは、
”病気がない状態”ではなく
”自分らしく生きられる状態”のこと💫
だからこそ、
「自分を大切にする時間」こそ最大の健康投資。
💡まとめ:腹膜透析が教えてくれたこと
腹膜透析は
「生き方を奪う治療」ではなく、「生き方を支える治療」
そして私たちは、
その選択をしなくて済むように、
今この瞬間から健康資産を育てていくことができる。
今日の小さな意識が、
明日の”自由に生きる時間”を守ります💫