- 投稿日:2025/11/16
- 更新日:2025/11/16
【AIブームの裏側で日本企業が存在感を高める理由】
〜キオクシア・荏原・JX金属から見る半導体のいま〜
世界的なAIブームを背景に、日本🇯🇵の半導体業界が再び脚光を浴びています。
「AI=GPU(グラフィックボード)」のイメージが強いですが、実は今、
フラッシュメモリや素材メーカーにも追い風が吹いているんです💨
11/11の学長マガジンでも、『【必見】オルカン最新情報』と題してAI・半導体関連産業の企業が波に乗っていることが紹介されました🙌
そこで今回は、半導体業界で働くゆっきー☃️が、この学長マガジンで紹介された内容を詳細に解説・補足します。
🔹1. キオクシア・荏原製作所・JX金属、それぞれの役割
まずは、今回オルカンの日本銘柄に採用された3社を整理してみましょう。
◆キオクシア(旧 東芝メモリ)💾
世界第3位のNAND型フラッシュメモリメーカー。
パソコンやスマホ、SSD(記憶装置)だけでなく、AIデータセンターやクラウドサーバーに搭載される高性能ストレージを供給しています。
NANDは情報を一時的に保存するGPUとは違い、「AIが学んだ情報を貯める」ための基盤。
AI開発が進むほど、ストレージの容量と速度が求められ、
キオクシアのような企業に世界的な需要が集まっています。
◆荏原製作所(えばらせいさくしょ)⚙️
半導体に馴染みのない人にはポンプメーカーのイメージがある方もいらっしゃると思います。
しかし、半導体製造工程で欠かせないCMP(化学機械研磨)装置で世界第二位のシェア。
AIチップやメモリを作るには、数nm (髪の毛の約10万分の1)レベルの精密加工が必須。荏原の技術はまさにその根幹を支えています。
AIサーバーの増設が進む限り、荏原製作所を含む半導体製造装置の需要は底堅く続くでしょう。
◆JX金属(旧・日鉱日石金属)🔩
一言で言えば、「AI半導体を支える素材屋さん」。
銅やモリブデンなどの金属素材、さらに半導体配線材料やターゲット材(スパッタリング材料)など、高性能チップの基盤となる金属を製造しています。
AIチップにおいて、モリブデンや高純度銅といった素材は「低抵抗」「熱管理」の観点から注目されており、JX金属はその領域で世界シェアNo.1級を誇ります🌍
🔹2. なぜAI・データセンター向け需要が爆発しているのか?
AIブームの中心にあるのは、「生成AI(Generative AI)」の台頭。
ChatGPTのように大量のデータを使って文章・画像・動画を生成するモデルは、学習にも運用にも膨大な計算力とストレージを必要とします💡
結果として、
・GPUやCPUの性能を活かす高速メモリ・ストレージ
・電力効率を高める先端素材
・熱を抑える冷却装置や真空ポンプ
これらの需要が連鎖的に拡大しています🔥
特にデータセンターでは、AIモデルを複数同時に動かすため、1施設あたりのフラッシュメモリ搭載量が急速に増加。
今後はGPUだけでなくストレージ性能がボトルネックになるケースも出てくることが予測されています。
🔹3. 「学習」から「推論」へ。AIが使う半導体も変わる📈
ここ数年のAI需要は「学習(Learning)」が中心でした。
つまり、大量のデータを読み込み、AIが“知識を覚える”段階。
このフェーズでは、GPU(高い並列計算能力を持つプロセッサ)が主役でした🎮
しかし現在、AIの利用が一般化し、多くの人が日常的にAIを使うようになったことで、需要の中心が「学習」から「推論(Inference)」へとシフトしています。
推論とは、学習済みモデルを使って「考える」「答えを出す」工程。
この段階では、高速な入出力処理・膨大なデータ保存・低遅延通信が求められるため、フラッシュメモリやSSDの性能がカギになります💾
つまり、AI活用が広がれば広がるほど、データを“処理する”だけでなく“保持し、呼び出す”技術が重要になる。
この流れこそが、キオクシアやJX金属といった日本企業が再評価されている理由です🇯🇵
さらに、AI需要の構造は「形を変えながら長く続く」見通し。実際にクラウドやデータセンター事業者などが「トレーニング中心」から「推論中心」へ設備投資をシフトしているという分析もあります。
半導体業界は学習→推論→エッジAI(端末側AI処理)と段階的に広がるため、一過性のブームではなく“長期トレンド産業”になりつつあります✨

🔹4. 高年収を目指すなら、“半導体×AI”業界への軸ずらし転職を💼
半導体業界は今、グローバル需要×技術革新のど真ん中。
AI・自動運転・ロボットなど、次世代産業の基盤を作る仕事が増えています🚀
たとえば、
製造業出身 → 半導体装置メーカーの品質・生産技術職へ
ITエンジニア → AIデータセンターやクラウド基盤企業へ
素材メーカー勤務 → 電子材料分野への転身
このような“軸ずらし転職”が、今後の年収アップの最短ルートになる可能性が高いです。
実際、荏原製作所やJX金属のようなBtoBメーカーは、知る人ぞ知る高収益企業。
研究開発・製造技術・海外営業など、専門性を高めればリベシティで高年収サラリーマンとして指標になっている年収800万円超も現実的です💰
🔹5. まとめ:AIブームの裏側に、日本の底力あり🇯🇵
AIの進化はGPUだけでなく、その裏で支える素材・装置・ストレージなしには成り立ちません。
そして、その分野は日本企業の得意領域です🌸
世界中でAIの利用が広がるほど、日本の「ものづくり力」が再評価され、投資資金が流れ込む。
そんな構図が、今回のオルカン銘柄入れ替えにも表れています📊
短期的な株価の上下に一喜一憂するよりも、「なぜこの企業が伸びているのか?」を理解すること。
それこそが、投資でもキャリアでも“賢く稼ぐ”第一歩です💪