- 投稿日:2025/11/17
リベシティの皆さんは、入ったばかりの方も古参の方も、「お金のこと」に興味や関心がある方々です。それだけでも十分世間から比べて「すんばらしい!」と思います。
でも、いざ一歩外に出るとどうでしょう?
周りの人たちにまで、自分から進んでお金の話をする必要って……本当にあるのでしょうか?
私の経験から、「わざわざする必要はない」と感じています。
◆ 税理士事務所での経験
私は高卒で税理士事務所に勤め始めました。所長の方針や温かい顧問先、先輩方のお陰で育ててもらい、日々の相談から月次監査や法人決算、贈与や相続など、個人法人合わせて数十件の担当をしていました。
そういう経験もあって、友人知人からは「お金に詳しい人」として扱われています。
なので特に年末〜年度末あたりになると誰かしらから質問が飛んできます。
例えば、
「妊娠出産で医療費めっちゃ掛かってんけど、税金安くなる?」
「家建ててん!住宅ローン控除ってのあるんやろ?」
投資関係だと、
「NISAって何?」
「iDeCoってどうなん?」
「会社で企業型DCってのが始まるらしくってさ~」
と、本当に色々な話を聞きます。
◆ 普段、自分からは助言しない理由
相談されたら、もちろん持っている知識で制度や申請について説明します。
けれど、自分から積極的に「この制度使ったらいいのに!」と話すことはありません。
というのも、その人は今その話を求めていないことが多いからです。
こちらが腕をつかんで熱弁したところで、相手は「え、急に何の話?」となってしまいます。
会話の流れで「あれ、困ってそう?」と思った時には、「こういう制度あるよね〜」と軽く話を振ることはありますが、そこから深まることは滅多にありません。
でも、それでいいんです。
だって、自分のお金の話って誰にでもしたいものではないですよね。
◆ 「きっかけ」になれば十分
ちょっと話題を投げて、その一言が相手の「調べるきっかけ」になったらもう上出来!
忘れられていても、全然かまいません。
親やきょうだい、パートナーなど「自分に直接影響する人」以外には、こちらからあれこれ口を出す必要はないと思っています。
相手のペースがあるし、距離感もありますしね。
◆ 結論:わざわざビックリさせなくていい
初めの話に戻りますが、学長の話を聞いたり、リベシティで学んでいる私たちは「お金のことを考えよう」と前向きな人たちです。
でも、世間一般では急にお金の話をされると、びっくりしたり、身構えたりする人が多いもの。
というのを考えると、わざわざお金の話をする必要って?
ないですよね。
相手との信頼関係があってはじめて、「お金の話をしても大丈夫な土俵」に立てます。前のめりになって“怪しい人”に見えてしまうリスクを背負う必要もありません。
自分の持つ知識が誰かの役に立てれば!と思う気持ちは間違ってはいません。けれど、お金の話は、相手が心を開いた時にそっと差し出せばいい。
そのくらいの距離感が、実はちょうどいいのだと思います。