- 投稿日:2025/11/19
はじめに
明日はボジョレ・ヌーヴォーの解禁日ですね🍷
ワインの世界では「その年最初の味わいを楽しむ日」として定着していますが、日本酒にも同じように“その年の一番最初に搾ったお酒=しぼりたて(新酒)”を堪能する文化があります。
日本酒の新酒は、火入れせずに瓶詰めされる生酒が多く、みずみずしさ・香りの鮮烈さ・微発泡感など、冬だけの特別な表情を楽しめます。今回は、2025年の新酒として注目したい3本を、第三者情報をもとに深掘りしてご紹介します🍶✨
今年の“日本酒ヌーヴォー”を楽しむための、より詳しい視点でまとめています。
1. 仙禽 あらばしり 初槽(はつふね)
仙禽の「あらばしり」は毎年人気の新酒ですが、特に“初槽(はつふね)”は季節限定の中でも希少で、最初に落ちてきた極めてフレッシュな部分だけを詰めた特別なロットです。
初槽は“荒々しさ”と“透明感”のバランスが際立っていて、搾りたての躍動感がそのままボトルに凝縮されています。
香りは華やかで果実を思わせるジューシーな酸味。口に含むと炭酸ガス由来のピチッとした刺激が残り、みずみずしさが一気に弾けるような印象を与えます。
仙禽特有のナチュラルな酸が爽やかさを支えているため、甘く感じてもダレず、最後まで飲み疲れしないのが魅力。複雑さよりも「生命力そのもの」のような若さが主役で、日本酒ヌーヴォーとして最も象徴的な一本と言えます。
ペアリング:
・白身魚の刺身(鯛・ヒラメなど)
・レモン塩唐揚げや塩麹チキン
・サーモンカルパッチョ、水菜サラダ🥗
→ 酸味と香りが脂を軽くし、素材の旨みを引き立てる。
2. 久保田 千寿 吟醸生原酒(しぼりたて季節限定)
久保田の冬限定“しぼりたて”は、毎年安定した完成度を誇る一本。
しぼりたてと言っても、派手な香りや爆発的な旨みではなく、久保田らしい「端正なキレ」「透明感」「繊細な旨み」がしっかりと感じられます。
生原酒でありながら、飲み口は驚くほど軽やか。米の旨みがふわりと広がるものの、後味はスッと消えるように切れていく。この「味の引き算の美学」こそが久保田の真骨頂で、新酒でありながら食事に寄り添う“静かな奥ゆかしさ”が魅力です。
香りは控えめで、飲むほどに旨みがじわじわと感じられるタイプ。どんな料理にも合わせやすいので、日本酒初心者にも安心。派手さよりも“完成度の高さ”で選びたい人に特におすすめの一本。
ペアリング:
・肉じゃがや筑前煮などの家庭和食
・湯豆腐、白身魚の煮付け
・だし巻き卵、里芋の煮物😌
→ 新酒の瑞々しさが、優しい出汁料理にぴったり。
3. 陸奥八仙 ヌーヴォー 直汲み(じかぐみ)
陸奥八仙の“ヌーヴォー直汲み”は、その名の通り“しぼった瞬間の酒を空気にほとんど触れさせずに瓶に詰める”スタイル。
新酒の中でも特に鮮度の高さが際立つカテゴリーです。
フレッシュさは三本の中でもトップクラス。
開けた瞬間に広がるフルーティな香り、甘旨ジューシーさ、さらにピチピチとした微発泡感が合わさり、八仙らしさが爆発する一本。しぼりたての若々しさに、白桃系の香りとリッチな味幅が乗り、口の中で多層的に変化していくのが特徴です。
新酒でありながら、厚みのある旨みもしっかり存在していて、旨みの伸びがとても綺麗。甘さが出てもキレがよく、飲み疲れしない。華やか系の新酒が好きな人にはたまらない仕上がりです。
ペアリング:
・焼き鳥(塩)
・アジフライ、タルタルのせ白身魚フライ
・餃子やスパイシーつまみ🔥
→ 華やかな香りと甘旨が油の重さを軽くしてくれる。
まとめ
日本酒の新酒は、冬だけ味わえる“その年の生命力”を感じる一杯です✨
仙禽 初槽の弾ける酸と躍動感、久保田の端正で澄んだ旨み、陸奥八仙ヌーヴォー直汲みの華やかでジューシーな味わい。どれも新酒らしさが際立ちながら個性が全く異なり、飲み比べるとより楽しいラインナップです。
2025年の“日本酒ヌーヴォー”が始まる季節。ぜひ、この3本で冬のはじまりを感じてみてください😌🍶