- 投稿日:2025/11/27

はじめに
この話は、私が“リベ”と出会うずっと前、まだ20代前半の頃のことです。
当時の私はマネーリテラシーがほとんどなく、「ポンジスキーム」という
言葉すら知りませんでした。
「まさか自分が詐欺に引っかかるなんて——」
そんな危機感もなく「そのうち返金されるだろう」と軽い気持ちで
いました。
しかし、いくら待ってもお金は戻ってこず、話を持ってきた上層部の人とも連絡が取れなくなりました。
そのときようやく
「ああ、自分は騙されたんだ」
という現実を理解しました。
当時は気づけなかったものの、今振り返れば誘われた瞬間からいくつ
もの“赤信号”が灯っていたのです。
これは、私がポンジスキームに騙されたときの、恥ずかしくも忘れられない教訓の記録です。
■ ポンジスキームとの出会い
当時の私は「投資を始めてみたい」という気持ちが強く、良い話はないかと日々いろいろな情報を漁っていました。
そんな中、趣味を通じて仲良くなった友人Aから暗号通貨投資を勧められ、実際に少額から始めてみることにしました。
その流れで「もっと効率よく増やせる投資がある」と紹介されたのが、
今回のポンジスキームでした。
最初に話を聞いたときは少し怪しいと感じつつも、Aは実際に“毎月配当が
振り込まれている”証拠として通帳を見せてきました。
また参加者限定のチャットグループでは、次々と「今月も入金がありました!」という喜びの報告が流れていました。
今思えば、これこそが典型的なポンジスキームの“成功演出”だったのです。
■ 崩壊の瞬間
投資額を少しずつ増やし、最終的に30万円ほどを預けた頃。
それまで毎週のように振り込まれていた配当が、突然ぱたりと止まり
ました。
不安になって運営に連絡しても返事はなく、紹介者のAに相談すると
「金融機関のチェックが入って、今は手続き中らしい」
「承認が下りたら、すぐ振り込まれるから大丈夫だよ」
という説明を受けました。
そのときはまだ「まあ時間の問題だろう」と思っていました。
しかし、出金再開の連絡が来ることはありませんでした。
チャットグループでは、いわゆる“上層部”の人たちが次々と姿を消し、
最終的にグループ自体が閉鎖。
A本人は上層側ではなかったため逃げることはしませんでしたが、
彼に保証を求めることもできません。
彼自身も被害者だったのだと思います。
状況が崩れていく中で、必死にネットを調べているうちに
ようやく理解しました。
これは投資ではなく、典型的なポンジスキームだったのだ―― と。
■ 喪失感より強かった「自己嫌悪」
失った30万円そのものよりも、胸に重くのしかかったのは
「自分が騙された」という現実 でした。
しかも当時の私はよかれと思って家族や友達、後輩にも声をかけてしまい、
実際に数人が同じ投資を始めていました。
誰一人として私を責めるようなことは言いませんでした。
それでも、
「自分の紹介がきっかけで、他の人のお金まで失わせてしまった」
という罪悪感が何よりつらく、しばらくは本当に何も手につかなく
なりました。
それでも、この出来事から私は確かに学びました。
どれだけ“儲かる”と言われても、仕組みを理解するまでは絶対に
手を出さない
「元本保証」「高利回り」という言葉は、まず疑ってかかる
閉鎖的なコミュニティでの“成功演出”は鵜呑みにしない
痛い経験ではありましたが、この教訓は今の私の判断基準の土台になっています。
■ 今だから言えること
詐欺に遭ったことは、決して胸を張って言える経験ではありません。
当時の自分を思い出すと、悔しさや情けなさが今でも少し残ります。
それでも、同じように悩んでいる人や、過去の私と同じ状況にいる人に、今だからこそ伝えたいことがあります。
それは――
「騙されたあなたが悪いわけではない」 ということです。
詐欺は本当に巧妙で、人間の心理を突くように綿密に作られています。
ちょっとした不安や欲、焦りにつけ込み、「大丈夫」「みんなやっている」という空気で判断力を奪っていきます。
だから引っかかってしまうのは、決して珍しいことではありませんし、
恥じる必要もありません。
私のように失ってしまう前に、
あるいは、すでに被害に遭って落ち込んでいる誰かに
この体験談が、誰かの助けになれば幸いです。
■ おわりに
お金を失ったことは確かに痛みを伴う経験でした。
それでもあの出来事を通して、
「二度と同じ過ちを繰り返さない」という強い教訓を得られたことは、
確実に私を成長させてくれました。
さらに、投資に使っていたのが余剰資金だったおかげで、致命的なダメージにならずに済んだとも感じています。
その後、改めてお金について学び直す中で、両学長やリベシティに出会い、ゼロからお金の知識を身につける機会をいただきました。
本当に感謝しています。
まだまだ道半ばではありますが、これからも宿題リストを活用しながら、
一歩ずつ金融リテラシーを高めていくつもりです。
もし、この文章を読んでいるあなたが
「おいしい話」に出会ったときは、
どうか一度立ち止まり、冷静にその内容を見つめ直してください。
そして——
ぜひリベシティに入り、一緒に“小金持ち山”の登頂を目指しましょう。
