- 投稿日:2025/11/27
1. はじめに: 世界が違って見える瞬間
つい最近まで、私の周りにあふれる広告は、まるで空気や景色の一部のような存在でした。電車の中、ショッピングモール、お気に入りのお店の片隅。そのほとんどは意識することなく、ただそこにある「風景」として通り過ぎていくだけ。
しかし、もしその一つ一つに緻密な意図が隠されているとしたら、どうでしょう?実は、たった一つの学問分野――マーケティング――への扉を開いたことで、今まで見過ごしていた日常が、驚くほど刺激的な発見(気づき)の連続へと姿を変えたのです。
2. 発見1:ただの「風景」が、意味のある「仕掛け」に変わる
私が大学でマーケティングを学び始めて最初に訪れた変化は、これまで無意識に処理していた情報が、すべて意図的に作られた「仕掛け」として目に映り始めたことでした。
例えば、以下のような、ありふれた光景です。
電車の中の広告、好きな化粧品のお店のポップ、ショッピングモールのポスター
これらは以前、私にとってはただの背景でした。しかし知識を得た後では、それらが特定の目的を持って、計算された場所に配置された"戦略的な存在"だと理解できるように。それまでただの壁紙だった風景が、突如として無数のヒントが隠された「謎解きのフィールド」に変わった瞬間でした。
3. 発見2:「なぜ、ここに?」広告に隠された意図が見抜けるようになる
街中のあらゆるものが意図的な「仕掛け」だと気づくと、思考は自然と次のステージへ進みます。「なぜ、この広告はこの場所にあるのか?」「どんな効果を狙っているのか?」と。単なる観察者から、仕掛け人の思考を追う探偵へと役割が変わるのです。
まさに、この感覚でした。
『この広告はココで消費者の目を引くようになってる』
この視点を得た時、すべてが腑に落ちるような感覚がありました。例えば、あの電車の宙吊り広告は、乗客がスマホから顔を上げた瞬間の視線の高さを計算し尽くして、まさに「ココ」に配置されているのだ、と。その緻密な戦略に気づいた時は、少し鳥肌が立ったほどです。
4. 発見3:「欲しい」という感情の裏側が見える
そして最も大きな変化は、自分自身の感情、特に「欲しい」という欲望の源泉にまで目が向くようになったことです。以前は純粋に「これが素敵、これが欲しい」と感じていた気持ちが、実は外部からの働きかけによって巧みに促されているのかもしれない、と客観視できるようになったのです。
この気づきは、自分の心を根底から見つめ直す強烈な体験でした。
『マーケティングの施策によって"買いたい"と思わされてる』
これは自分がどのような情報に影響され、どんな心理的トリガーで心が動くのかを知る、高度な自己認識への第一歩でした。それは自分の心を初めて覗き込むような、スリリングな体験でもありました。
私はこの変化を機に、「これは本当に必要なものか」「本当に欲しいものなのか」をショッピングのとき常に考えるようになり、"衝動買い"が無くなりました笑
5. おわりに: あなたの「景色」を変える学びとは?
マーケティングという一つの知識体系に触れただけで、これまでの日常が、一つ一つ”気づき”になりました。ただ通り過ぎていた景色が、意味と意図に満ちた情報の宝庫に変わったのです。
日常に隠された「意味」を読み解く鍵は、すぐそこにあります。さて、あなたは次に、どんな世界の扉を開けてみますか?