- 投稿日:2025/12/18
- 更新日:2025/12/18
FIREという言葉、および、そのバリエーション(◯◯FIREなど)はそこそこ広く知られるようになりましたが、人によって指している状態が微妙に違うため、話が噛み合わなくなることも少なくありません。
みんなで話をする際にすれ違いが起こらないように、用語の意味が統一されているといいですよね。
ということで、生成AIに聞いたり、ネットや本で調べたりしてまとめました。
用語警察(言葉の定義に厳しい指摘をする人)に突っ込まれにくい感じに整理されているかと思います。
そもそもFIREとは?
FIREとは Financial Independence, Retire Early の略で、日本語にすると「経済的自立と早期リタイア」という考え方です。
FIREの核心は「お金のために働かなくてもいい状態を作り、人生の主導権を取り戻すこと」です!
FIREは「FI(Financial Independence)」と「RE(Retire Early)」という二つの概念を組み合わせた考え方です。
【FI】 Financial Independence(経済的自立)
生活費を「労働収入に頼らず」まかなえる状態のことです。
株式・投資信託の配当、不動産収入、事業収入(ほぼ自動化)などの資産収入だけで生活費がカバーできる状態です。
「働かなくても生きていける選択肢を持っている」ことが本質です。
【RE】 Retire Early(早期リタイア)
文字通りに受け取ると、一般的な退職(リタイア)よりも早期に退職することを意味します。
フルタイム会社員であれば、定年よりも早く退職することに相当します。また、年金をまだもらっていない状態と捉えることもできます。
必ずしも「完全に働かない」ことを意味しません。「年金をまだ受け取っていない段階で、退職・働き方の自由を手に入れる」ことが本質です。
FIREの分類
いろんな種類のFIREがあるので整理していきます。
分類の軸で最も重要なのは
「お金のために働く必要があるかどうか(=労働収入が必須か)」
です。
ここでは、労働収入不要なFIREを「厳密FIRE」、必要なFIREを「準FIRE」と定義します。
※なお、これらは一般的な用語ではありません。
この2つの軸の下に、既存のFIREのバリエーション(フルFIRE・リーンFIRE・ファットFIRE・サイドFIRE・バリスタFIRE・コーストFIRE)を分類しました。
厳密FIRE : 労働収入不要 / 文字通りの Financial Independence (FI)
資産収入だけで生活が成立しており、お金のために働く必要がない状態です。
1. Full FIRE : 生活費を100%資産収入でまかなえる、労働収入が不要なFIRE
1.1. Lean FIRE : 最低限の生活費を資産収入でまかない、支出管理が前提のFIRE(ミニマリストなど)
1.2. Standard FIRE : 平均的な生活水準を資産収入で無理なく維持するFIRE (便宜的な呼称)
1.3. Fat FIRE : 支出を我慢せず、将来のリスクも織り込んだ余裕のあるFIRE(一般的にイメージされる「憧れのFIRE」)
準FIRE : 労働収入必要 / 生活費の不足や将来のリスクを労働で補う状態
資産収入はあるものの、生活費の一部やリスク対応のために労働収入が必要な状態です。
2. Side FIRE : 資産収入+軽い労働収入で生活費をまかなう、労働収入が必要なFIRE
2.1. Barista FIRE : 社保や生活の一部を軽労働で補いながら、資産を活かすFIRE(Side FIREの一種)
3. Coast FIRE : 老後資産は確保済みで、生活費分だけ働けばよい状態(FIRE予定状態)
おわりに
本記事では、みんなでFIREについて語り合う際に混乱を避けることを目的として、FIREを整理しました。
大切なのは、「どのFIREが正しいか」ではなく、自分がどの状態を目指しているのかを、言葉として明確にできているかです。
この整理が、FIREについて考える際の共通言語として、また自分自身の立ち位置を確認するための物差しとして、少しでも役に立てばうれしいです。