- 投稿日:2025/12/31
1. 老後の暮らしは「家」で変わる
私は子どもの頃から転勤族で、成人するまでに10軒以上の家を渡り歩いてきました。
結婚してからも8回以上引っ越しを経験しました。
いわば、「住み替えのエキスパート」です。
現在はFIREを実現し、あえて選んだコンパクトな家で暮らしています。
多くの家を渡り歩いて気づいたのは、
若い頃に「ちょうどいい」と感じた家
年齢を重ねてから「本当に暮らしやすい」家
この2つは、驚くほど違うということです。
還暦が近づいた今だからこそ見えてきた、「後悔しないための住まいの考え方」を整理しました。
2. 若い世代の家とは何が違うのか
若い頃と老後では、家に対する価値観の「軸」が根本から変わります。
若い頃は、多少の不便も体力でカバーできます。
しかし、年齢を重ねると、家のつくりや動線がそのまま「日々の疲労度」に直結してくるのです。
3. 老後の住まい選びは「生活圏探し」
若い頃は「車があればどこでも行ける」と考えがちですが、これからは以下の現実を直視する必要があります。
・反射神経の衰えによる運転への不安
・免許返納という選択肢
・夜間の視力低下
だからこそ、家を選ぶ基準を「広さ」から「自力で歩ける範囲」へシフトすることが大切です。
⭕️チェックしたい環境条件
・スーパーや病院が徒歩圏内にあるか
・駅やバス停まで平坦な道か(坂道がないか)
・夜道でも街灯があり、安心して歩けるか
「行こうと思えばいつでも自力で行ける」という安心感は、年齢を重ねるほど何物にも代えがたい価値になります。
4. 未来の自分を助ける「家の仕込み」
老後の家には、ほんの少しの「介護の視点」と「徹底した効率化」を仕込んでおきましょう。
コンパクトな家という選択
老後の暮らしで負担になるのは、家の「広さ」そのものです。
掃除、片づけ、メンテナンス、暖冷房——家が広いほど手間もお金もかかります。
だからこそ、
・必要な部屋だけに絞る
・動線は短く
・物は持ちすぎない
といった「コンパクトで管理しやすい家」は、老後の強い味方になります。
シンプルに整った家ほど、体にも心にも余裕が生まれます。
バリアフリーの本当のメリット
「段差をなくす」のは転倒防止だけではありません。
実は、ロボット掃除機が止まらず動き続けるための必須条件でもあります。
家事をできるだけ機械に任せられる環境は、老後のゆとりを大きく左右します。
・掃除はロボット掃除機
・食器洗いは食洗機
・洗濯は乾燥機まで全自動
仕組みで暮らしをラクにすることが、将来の自分を助けてくれます。
庭の断捨離
私の結論は、「庭は木がなく、草がないのがベスト」です。
若い頃はガーデニングも楽しみですが、
真夏の草むしりや高所の剪定は、想像以上に体力を奪います。
老後は、庭を「世話する場所」ではなく「静かに眺める場所」へ変えていくのが賢明だと感じています。
5. 命を守る「室内動線」とトイレの位置
家の中で最も重要な場所、それは「トイレ」です。
・寝室からの近さ:
夜中のトイレ移動を最短にする。
・足元灯の設置:
眩しすぎず、転倒を防ぐ明かり。
・引き戸の採用:
体が不自由になっても開閉しやすい。
また、「トイレ・洗面・浴室」を1箇所にまとめることもおすすめします。
これにより、掃除の負担が減るだけでなく、将来的に介助が必要になった際の動線もスムーズになります。
6. 「マンション」という賢い選択肢
老後の住み替えにおいて、マンションは非常に合理的な選択です。
・断熱性の高さ:
冬でも家が暖かく、ヒートショックを防げる。
・管理の丸投げ:
共用部の掃除や修繕、庭の手入れが不要。
・セキュリティ:
入院や長期旅行時も、戸建てより安心。
もちろん管理費などの固定費はかかりますが、「手間をお金で買って、時間を手に入れる」と考えれば、非常にコスパの良い投資だと言えるでしょう。
7. 安心して暮らし続けるために
いろんな家を転々としてきた私が、今コンパクトな家で感じているのは、「老後の家は、無理しなくていい仕組みがすべて」だということです。
・暖かくて、移動がラク
・段差がなくて、管理がシンプル
・車がなくても、外の世界とつながれる
若い頃に憧れた豪華な家とは違うけれど、今の自分には、この「ちょうどいいサイズ」が一番贅沢に感じられます。
この記事が、あなたのこれからの住まいを考えるヒントになれば幸いです。