- 投稿日:2026/01/09
はじめに
2025年12月に日商簿記3級に合格しましたので、受けた感想やどのように勉強を進めるべきか、など振り返りながら皆様に役に立つ情報を提供できればと思います。
今まで中学受験、大学受験、医学部時代の数々の試験、そして医師国家試験と多くの試験を経験してきました。その経験から、試験の分析・対策力や勉強方法には自身を持っています。ぜひこれから受ける方も、もう合格した方にも興味深く読んでいただけるように書いていきますのでよろしくお願いいたします。
ちなみにある程度信憑性を持たせるために公表しますが、点数は97/100点でした。
簿記3級試験の概要
簿記とは
リベシティの方々はよくご存知の事かもしれませんが、簿記とは何かについて商工会議所は次のように述べています。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。 簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
簿記はお金に関する分析に欠かせない知識です。この記事を読んでくださっているリベシティの方々には既知の事かもしれませんが、両学長も簿記3級を取得するメリットについては多くの動画を出しています。
・【最高の基礎教材】本気でお金持ちになりたいなら簿記とFPを学ぶべき5つの理由【お金の勉強 初級編】(アニメ動画):第5回
・【本当に儲かる?】お金に強くなりたい人におすすめのマネー系資格を解説【10選】:(アニメ動画)第122回
また簿記3級を取ったあとにどう活かすかについての動画もあります。
・【違い5選】簿記・FPの知識を資産形成に「活かせる人」と「活かせない人」の違いを解説【お金の勉強 初級編】:(アニメ動画)第279回
試験勉強に疲れたときにも時々見返してモチベーションを維持していました。
試験の概要
試験方法は実地試験(年3回、2,6,11月)とネット試験の2種類あります。私はネット試験で受験しました。
大問3問から構成され、第1問に仕訳問題、第2問に語句記入・補助簿選択・勘定記入、第3問に決算書作成問題が出題されます。100点満点で70点以上で合格です。
まだ簿記に触れたことのない人は、何を言っているかわからないかもしれませんが、伸びしろです(笑)。
試験時間と途中退室
試験時間は60分です。時間はそれなりにシビアかもしれません。第3問の決算書作成は1つミスをすると計算が合わなくなり、どこで間違えているかを確認するのに時間を要します。模試や過去問を通して必ず自分がどのくらい時間がかかるのかを確認しておきましょう。
早く終わったら途中退室可能です。
※電卓について
電卓が持ち込み可能です。正直電卓なしで試験に挑むのは現実的ではないので、勉強のときから電卓を用意して使う練習をしておきましょう。
使用できる電卓については以下のような決まりがあります。
計算器具(そろばん、電卓。どちらかを1つ)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。 ・印刷(出力)機能 ・メロディー(音の出る)機能 ・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓) ・辞書機能(文字入力を含む) (注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)
特におすすめはありませんが、桁数は12桁がいいです。私はこの電卓を使用しました。
私が使用した教材 - クレアール
両学長もおすすめしていたクレアールを使用して勉強を進めました。
概要
クレアールに関してはHPに以下のような記載があります。
クレアールは資格と公務員の受験指導を行うWeb通信スクールです。 学習範囲を絞り、効率的な勉強ができる「非常識合格法」を採用し、短期合格を実現。長年にわたり多くの合格者を輩出し、学生や社会人の忙しい方からも無理なく進められる学習スクールとご好評いただいております。
私は簿記3級パックを購入しました。定価16,000円のところセール中で10,500円ほどでした。
※調べると結構な頻度でセールを行っているようです。
カリキュラム
教材のカリキュラムはこの様になっています。
引用元:クレアール簿記3級パック
基本的な流れとしては講義を受けながらインプットをしながら、問題集でアウトプットを並行して行うよう推奨されています。実地試験用の問題が4回分、ネット試験も4回分、合わせて8回分の問題も着いています。
電話やメールで疑問点の質問もできることや、全ての問題に関して解説動画もついています。
講義の感想
講義は1単元あたり20~60分の動画×63単元分あります。合計で約42時間ほどです。第1章で簿記の基礎を学んだあと、細かい分野を学び、最終的に決算書作成につなげていくという流れです。
はっきり言います。正直、講義に関しては私は微妙でした。内容の割に動画の時間が長いと感じました。2倍速で視聴しましたが、それでも集中が切れてしまうほど無駄な時間が多いような気がします。講義を受講するのに時間がかかると勉強する腰が重くなり、結果勉強を完遂できずに断念してしまう方がいるのではないかと思います。
とはいえ、体系的に用意されたテキストで順番に学んでいけるところは高評価です。試験に受かるために勉強しているわけではなく、簿記を学ぶためにやっているので基礎からプロに学べるのは確実に利点です。
問題の感想
講義に関しては辛口評価をしましたが、問題量が十分なのはとてもよかったです。
模試に関しても実地試験用とネット試験用の両方があってとても助かりました。ネット試験は問題に直接書き込むということができないので、どの部分をメモをするべきなのかを練習しておく必要があります。
私の勉強スケジュール
私は、勉強方法として、まずインプットを行うところから始めて、アウトプットしながら振り返ったり、詰めたりする流れが好きです。
そのときにポイントがあり、インプットの際には大枠を掴むようにしています。イメージとしては目次が自分で書けるように、今自分が全体の中でどの部分を勉強しているのかを常に意識します。アウトプットのときにわからない問題があったら、どの分野のどのページに進めば答えがあるかが分かるようにするのが理想です。そしてアウトプットのときに最初のインプットで取り漏らした部分をしっかりさらう、これを繰り返すのが、今まで多くの試験を乗り越えて確立した私の勉強方法です。(人によって合う合わないがあるので参考までに。)
それを踏まえて、だいたいの私のスケジュールを示します。
①講義動画視聴インプット(15日間程度)
②問題集でアウトプット(5日間程度)
③付属の模試で問題演習(2日間程度)
※①と②は並行
詳しく説明していきます。
①講義動画視聴インプット(15日間程度)
クレアールの教材のメインである講義動画の視聴です。約42時間の動画内容ですが、私の場合は2倍速で見たので22~25時間ほどでした(難しい部分は1.5倍などにして見ていました)。
かなり時間の余裕のある時期にやったので、15日程度で動画の視聴を終えることができました。しかし、動画の中に例題の解説の時間が多く含まれます。本来は「視聴しながら、例題を解いて、解説を聞く」のがベストではあると思います。しかし、私はそこら辺はサボってしまいました…。
個人的には短い時間集中して取り組んだほうが頭に入るタイプなので倍速にしましたが、人によっては時間をかけてしっかり理解しながら見るのも良いと思います。
②問題集でアウトプット(5日間程度)
インプットのあとはアウトプットです。これは章ごとに動画を見たらすぐにアウトプットするようにしました。FP3級のときは一通り動画を全て見終わったあとに問題を解きました。しかし、簿記3級でそれをやると動画の時間が長すぎて、動画を見終わった頃には最初の方の内容を忘れてしまうと思います。またFP3級はそれぞれの知識に関連性は薄く、単に暗記の要素が多いのに対して、簿記に関しては「決算書を作る」という明確な1つの目的があって、それに向かって各章を勉強していきます。そのため、一つ一つ前回の章の知識をある程度整えてから次の章に向かうのが良いでしょう。
問題集に関しては動画と並行して1周しました。最後テスト本番直前に苦手な分野をサラッと解き直しました。。
③付属の模試で問題演習(4日間程度)
最後に実技の過去問を実地試験用、ネット試験全て(8回分)解きました。そのうち3回分は大問1つ解くたびに答え合わせ・解説確認してました。残りの5回分は時間を測り、通しで問題を解きました。でもこのへんは人によって好きにしていいと思います。でも、必ず何回かは通しで問題を解いて何分くらいかかるかは把握しておきましょう。
また通しで問題を解くときは、大問1→3→2の順番に解くのがおすすめです。大問2が最近は難しいことが多いそうで、そこで躓いて大問3の時間が亡くならないことへの配慮のためです。何回か自分で試してみて好きなように解いて良いですが、特にこだわりがなければこの順番に解きましょう。
※クレアールの模試はやや難しめに作られています。点数が奮わなくても気にしすぎないようにしましょう。それでも合格点以上は取ることを目標にしましょう。
※解いてみるとわかりますが、かなり細かく部分点が設定されています。決算書作成に関して答えが完璧に合わなくても結構高得点が取れていることもありますので心配しすぎないようにしましょう。
※おまけ
どんなに短縮して勉強しても2~4週間は必要だと思います。少し勉強に疲れたときは両学長の動画を見てモチベーションを保ちました。
・【最高の基礎教材】本気でお金持ちになりたいなら簿記とFPを学ぶべき5つの理由【お金の勉強 初級編】(アニメ動画):第5回
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試験本番
私は仕事が終わったあとでも受けられる試験センターで18:15に試験を申し込みました。しかし、17:30に着きました。
まず受付で身分証明書を提出し、「18:15からFP3級試験予定の〇〇です。」と言うと、ロッカーの鍵とメモ用紙の入ったファイルを受け取ります。ロッカーに身分証明書と電卓以外の全ての荷物を入れたら案内を受けて指定の席に向かいます。予約した時間の30分前からログインできます。
18:15の30分前である17:45にログインできました。そのまま試験を開始できたのでスタートです。
最初の第1問は仕訳の問題で、計15問の単問が出てきます。少し不安になりながらも全て終えました。ここは知識によるところが大きいです。ネット試験の場合は仕訳の勘定科目は選択肢なので大間違いすることも少ないです。この時点で約10分くらいです。
次に第3問の決算書作成の問題です。練習通りに一つ一つ空欄を埋めながら解いていきました。…が、貸方と借方の数字が合わず。電卓を打ち直しても計算にミスはなし。確実にどこかにミスがありました。でも、まだ第2問を残しているため、軽く見直してミスがわからないことを確認し第2問へ進みました。見直しに少し時間を要したこともあり、この時点で約30分ほど経過しています。
第2問は語句記入・補助簿選択・勘定記入でした。特につまずくことなく解き終えました。いつもの問題よりも簡単な第2問だったのかもしれません。この時点で約40分です。
そして第3問に戻り、片っ端からミスがないか確認しました。1回見直しても見つからず。最初から解き直すことにしました。すると、残り5分を残したところでミスを発見しました。そこから焦って計算をし直し、貸方・借方の数字が揃えることができました。残り2分を残して終了です。
試験結果は当日すぐにわかります。合格症に関してはQRコードをもらえるのでそれを読み取り、必要であれば自分で印刷する形です。
簿記3級試験を受けた感想
試験の難易度について
試験の難易度としては正直そこそこ難しめだと思います。今まで学生時代の試験などあまり解いてこなかった人は問題の文字量にびっくりしてしまうかもしれません。
しかしやっていることはそこまで難しくはなく、暗記の要素も少ないです。丁寧に順番に勉強して、問題にも慣れさえすれば誰でも合格できる試験だと思います。
簿記3級の勉強を通して
私も、この記事を読んでくださっている方も、簿記3級の資格が欲しくて受けた(受ける)わけではないと思います。リベシティや両学長に感化され、教養を身につけるべく、ついでに試験を受けているのだと思います。
この勉強を通して、ざっくりと感想言うなら
「お金のやりくりっていうのは、こうやって管理するのか」
です。正直簿記3級があるからといって、決算書が完璧に読めるようになるわけでも、家計管理を完璧にできるようになるわけでもありません。
ただFP3級を取得する前と比較して、確実に現状の自分の資産を整理できるようになったし、両学長の動画も改めて見ると理解が深まりました。今まで全く簿記に触れてこなかった多くの人には、革命的だと思います。
かなり満足度の高い勉強・試験でした。今は投資に活かしたくて決算書の読み方を勉強していたり、今の自分の家計の貸借対照表(B/S)を作ってみたりしています。
最後に
簿記3級はお金の動きの把握方法を学ぶのに最適でした。試験という目標があることで勉強も進めやすく、体系的に用意された教材があることも利点です。
勉強方法や試験本番の流れ等も含めて参考になれば幸いです。クレアール以外の教材を使用していないので、他のおすすめはわからないですが、学長もおすすめしているし、教材を探すのに時間をかけるくらいならクレアールを使用するのが良いと思います。
以上、「受験のプロである医師が簿記3級を受けた感想」でした。ご精読ありがとうございました。