- 投稿日:2026/01/18
娘が交通事故に、、、交通事故の初期対応
ある金曜の夜、突然高校生の娘から着信、「自転車とぶつかった。血が出ている。」とのこと、動揺しながら現場に駆けつけました。
現場に到着すると、既に娘は救急車に収容され、警察も到着しており、近くの医院の方等が迅速に応急措置や通報の対応をいただいておりました。
相手は20歳代男性で、事故状況を伺うと、最寄り駅まで自転車通学している娘が、帰り道の上り坂(歩道左側)を走行中、対向下りの相手自転車と正面衝突したものでした。
緩やかなカーブでスピードにのっていた相手が、娘の発見に遅れ止まれなかったこと、おそらく娘も前方(対向)にあまり気を配っておらず気づくのに遅れたことが窺われました。
事故処理の後、警察からは「お互い走行している状態での事故で、過失はそれぞれあるだろう。」との説明がありました(車道であれば自転車は左側通行が基本ですが、その基本は歩道上では適用されない)。
相手方と連絡先を交換した上で、まずは自転車事故に対応する保険の有無を確認してもらい、明日にも相互に保険会社に連絡し、当事者同士の連絡は様々な感情も入るため、保険会社同士で交渉を行うことを基本とするよう申し向けました。
【おさらい】負傷者救護と警察への届出
運転免許がある方はご存知のとおり、交通事故を起こした場合(軽車両の自転車も含め)、①警察への通報義務と②負傷者の救護義務があります。絶対に現場から離れず、110番通報と併せて、怪我人がいれば119番通報しましょう(相手当事者や近くの方に依頼してOK)。
なお、警察への届けが遅れた場合、車の破損が本当に事故当時のものか疑問を持たれ、場合によっては保険利用等に必要となる交通事故証明書が出ないこともあり得ます。
当日の治療と支払い
娘は鼻からかなり出血して痛みを訴えていたものの、意識ははっきりしており、そのまま私が同乗して救急搬送され、診察・レントゲンの結果、鼻骨骨折と軽い打撲と診断されました。
夜間であったため、応急処置のみで、翌日専門医の診察を受けることを勧められて帰宅しました。
この治療費を支払う際、つい「交通事故なので健康保険は利用しない。」という思い込みがあり、10割負担で支払ってしまいました(後述しますが、最終的には私(父)の健康保険を利用して3割負担としています。)。
現場・自転車損害の確認
こちらは、私の自動車保険に付帯する個人賠償責任保険を利用するつもりでいたため、保険会社に状況を伝える目的で、明るい朝となってから
① 現場の再確認と写真撮影(現場の見通しなどを上下両方から撮影)
② 娘の自転車の破損状況(カゴ変形・ライト破損等)の確認と写真撮影
を行いました。
保険会社への連絡 〜 損額額確定・示談まで
保険会社への連絡
写真撮影の後、保険会社(外資系)へ連絡
※ ここで確認、あくまでも私の保険は自転車事故で相手に与えた損害を補償するもので、今回は双方に過失あり、娘の損害は相手方の保険で補償してもらうことになります(例えば相手10:当方0の過失割合であれば、相手方の対応のみ生じるので、当方の保険会社への連絡は不要)。
この連絡は、相手方の補償に対応してもらいつつ、今後の相手保険会社との交渉をお願いするために連絡したもので、これまで述べた状況を伝えたところ、健康保険の利用についてアドバイスをいただきました。
その内容は、過失割合が相手10:当方0であれば全て相手責任であるため、当方の健康保険が負担することはないが、双方に過失があるのであれば、一般的に健康保険を利用できる。つまり、治療費は3割負担で支払い、その支払い分を過失割合に応じて相手方に負担してもらうということ。→ 最終的に自らの負担減
この内容について、私の職場の健康保険担当に確認したところ、本件では健康保険利用可能との感触が得られたため、通院先に連絡して10割負担にしていた治療費を払い戻してもらい、3割負担として支払い直しました。
自転車店への修理見積り依頼
破損した自転車は、購入店に持ち込み、修理見積を依頼して取得、とりあえず細かい傷も含めて最大限の内容で作成してもらいました。
実際にそのとおり直すか、相手方から提案される補償額を見た上で、最低限で直すかは後に判断可能(最終的には必要最低限で修理)
過失割合と損害賠償額
娘の手術・通院は無事終了し、当方保険会社との間で、今回の過失割合は、下りでスピードにのっていた相手方が若干重く「6:4」が妥当だろうとの判断に至り、相手保険会社も同意して過失割合が決定
これに伴い、次のようになりました。
① 当方の負担額 治療費: 96,640円
交通費: 3,705円(自家用車利用、1km15円換算)
自転車損害: 68,212円
計:168,557円(a)
② 相手提示の慰謝料 123,000円(b)
③ 賠償を受けた額(当方過失の4割控除)
(a)+(b)=291,557円×0.6=174,9342円
賠償額については、相手方から上記内容の承諾書が送付され、署名の上返送して確定の上、示談に至り、口座振込されました。
※ もちろん、自らの各支払いについて領収書等は保存のこと
なお、相手方の負傷は軽い打撲程度、自転車も軽損で、当方の保険から約1万円程度が支払われました。
その他参考
① 交通事故証明書
警察に事故処理をしてもらうことで、自動車安全運転センターから発行してもらえる交通事故内容の証明書、本件では健康保険利用のため職場に提出する必要があり取り寄せました。インターネットで申込可能
② 診断書
負傷状況や全治期間を治療を受けた医療機関から証明してもらうもの、これも健康保険利用のため取り寄せました。本件では相手保険会社からもとめられはしませんでした。
保険会社が求める場合は、各会社の専用様式があることが多いそうです。
③ 医療保険
保険見直しをしていたため危うく見過ごすところでしたが、(間も無く満期のため継続していた)娘の学資保険に傷害特約が付帯していたため、請求して若干の保険金をもらいました。請求できる保険がないか確認しましょう。
④ 日本スポーツ振興センターの災害共済給付申請
事故後、高校の保健教師より教えていただいたもので、学校管理下の活動(授業中、部活動中、登下校中等)での災害があった場合、最大4割が給付されるもの。本件では相手方から6割保障されているため、申請しませんでした。このようなものがあると知っておくと良いと思います。
※ 息子が通学中に自転車で自損転倒・負傷した際は利用しました。
⑤ 人身交通事故の届出
本件でも警察に対して人身交通事故として届け出ることは可能でしょうが、相手当事者や保険会社も適切に対応いただいたこと、当方にも過失があることから、届出はしませんでした。
しかし、ケースによっては、警察で交通事故事件として記録に残してもらう、相手方の行為に対して処罰を求める、示談交渉を優位に進めるなど、様々な事情によっては届出をすることもあり得るかと思います。その場合は、当時事故処理してもらった警察署の交通事故係に連絡しましょう(診断書の提出が必要)。
まとめ 今回の経験から学んだこと
◎ 事故直後は感情より事実整理
特に相手方の過失が重いと思われる時ほど、感情的になりがちですが、冷静に努め、まずは負傷者救護と警察への届出(日中帯の発生なら現場で保険会社に連絡取るのもオススメ)
現場や損害状況は、早い段階で写真により証拠保全
◎ 交通事故でも健康保険が利用できるケースあり
自己負担が軽減できるため、医療機関や職場等に確認
◎ 個人賠償責任保険の重要性と交渉の委任
本件は不幸中の幸いでお互いの損害は大きくなかったものの、自転車事故も多大な損害が生じるケースがあり得る(歩行者に衝突して死亡に至れば数千万円〜数億円レベルの損害の可能性も)ため、個人賠償責任等の自転車事故をカバーする保険加入は必須(自動車保険等に付帯可能)
また、当事者同士では様々な感情が入りがち、こんな時のための保険なので、交渉は保険会社に一任
本件は自転車同士の比較的軽い事故でしたが、負傷が伴う事故で、双方に過失あり、個人賠償保険利用、健康保険利用等々、様々な面で大変勉強になる体験でした。
交通事故は突然発生するバッドイベントで、その対応は肉体的・精神的・金銭的に非常に負担が伴います。本稿で述べた内容を知っているのと知らないのでは、その差は非常に大きいと思います。
私の経験が、皆さんの何らかの助けになれば幸いです。