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  • 投稿日:2026/01/23
  • 更新日:2026/01/23
4週間意識不明でみた奇妙でリアルな世界

4週間意識不明でみた奇妙でリアルな世界

会員ID:dROisi5z

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要約
高3の夏、バイクの全能感は一瞬で絶望に変わった。曲がりきれないと悟った刹那、世界はスローモーションになり、死の予感すら淡々と流れていく。激突の衝撃、鉄と血の匂い。深い闇へ沈む意識の中で唯一感じたのは、現場に駆けつけ脈を取ってくれた、誰かの掌の温もりだけだった。

1章アイ.jpg第一章:スローモーションの夜

高校3年生の夏休み、8月。 夜の帳が下りた夏の宵。
湿った風には、昼間の太陽に焼かれたアスファルトの匂いと、
草いきれが混じっていた。
私は友人と2台、バイクに跨り夜の一般道を走っていた。
エンジンの振動が太ももから全身へと伝わり、
ヘルメットの隙間から生温かい風が入り込む。

視界の端で、街灯の光が流星のように後ろへ飛び去っていく。
若さとは、時に無謀さと同義だ。 アクセルを回す手首の動きひとつで、
景色が置き去りになる感覚。
その万能感に酔いしれ、スピードメーターの針は跳ね上がっていた。
ヘルメットの中は、エンジンの轟音で満たされているはずなのに、
不思議と静かだった。
ただ、目の前の闇を切り裂くことだけに集中していた。

speed.jpg

前方に、緩やかな左カーブが見えた。
いつもなら何気なく曲がれるはずのその角度が、その速度域では、
黒い壁のように立ちはだかる
「絶望的な鋭角」
に見えた。 車体を倒し込む。タイヤが悲鳴を上げる。
「あ、曲がりきれない」
そう脳が認識した刹那、世界は唐突にその物理法則を変えた。

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この記事のレビュー(2
  • 会員ID:hH8o9j1k
    会員ID:hH8o9j1k
    2026/01/24

    体験してはいないはずなのに、生々しい感じがヒヤリとします。命の危機が迫る中、学校という日常を心配してしまうところ、とてもリアルに感じます。 こうして文章として表していただけるほど、お体回復されたこと、何よりです。

  • 会員ID:hmbP9Bsz
    会員ID:hmbP9Bsz
    2026/01/23

    事故の瞬間のスローモーションと痛み、怖いですね…😱 事故に巻き込まれないよう、気をつけようと思いました。

    会員ID:dROisi5z

    投稿者

    2026/01/23

    コメントありがとうございます! 話まだ続くので楽しみにしてもらえればうれしいです!

    会員ID:dROisi5z

    投稿者