- 投稿日:2026/01/25
はじめに
この記事は、アイス屋さんをやりたい人のための記事ではありません。
・やりたいことがあるけど、条件が揃っていない人
・副業や起業に興味はあるけど、情報に疲れている人
・「今じゃない気がする」と感じながらも、諦めきれない人
そんな人に向けて書いています。
何か新しいことを始めようと思って調べ始めると、「まずはこれ」「これが最低限」「これが正解」という情報がたくさん出てきます。
私は今、アイス屋さんの開業を目指して準備をしています。
でも実際にやっていることを振り返ると、「やったこと」よりも「やらないと決めたこと」の方が多い気がします。
正直に言うと、ワクワクより不安の方が少しだけ大きいです。
「大丈夫かなー」という感じで。大丈夫な日もあれば、ちょっと不安になる日もあります。
でも、だからこそ勢いで決めない。
焦らないための「判断基準」を持つようにしました。
今日はその判断基準3つを、実際のエピソードと一緒にお伝えします。
判断基準1:「最低限」は誰の最低限?
マシン販売代理店とのやりとり
ジェラートマシンの情報って、実はネット上にほとんどありません。
あってもスペックの話ばかりで、一番知りたかった「いくらくらいなのか」は、なかなか分からなかった。
思い切って、マシンの販売代理店に問い合わせをして、見積もりを出してもらい、メールで相談しました。
当時の私は、自己資金がほとんどなくて、家庭用より少しだけグレードを上げた、最低限のマシンで始められないかと考えていました。
それについて聞いたとき、返ってきたのは、
「世の中のジェラート専門店は、そんなマシンは使いません」
「最低でも、●百万円もする業務用マシンが必要です」
という言葉でした。
正論だと思います。プロのお店としてやるなら、その通りなんだと思います。でも正直、今の私には、とても手が出ませんでした。
さらに続けて、こんなことも言われました。
「それが買えないなら、融資を考えるか、今はやる時期ではないのかもしれませんね」
頭では分かる。でも、その瞬間、すごく複雑な気持ちになりました。
「じゃあ諦めるしかないのかな」
「今は無理ってことなのかな」
「業界の最低限」≠「私の最低限」
でも、よく考えたら、「最低限」って誰が決めたんだろう? と思いました。
確かに、プロのジェラート専門店の「最低限」は、業務用マシンかもしれません。
でも私は今、まだ開業前です。試作を重ねて、味を作り込んで、自分の納得いくものを作る段階です。
この段階で必要な「最低限」は、業界標準じゃなくて、私が今できる範囲での最低限じゃないか。
そう考えたとき、「今はやらない」を選べるようになりました。
●百万円のマシンは今は買わない、融資も今は受けない
• • でも、アイス屋さんは諦めない
今やっていること
代わりに、家庭用の小型マシンで試作を始めました。
数回試してみて、まだまだ改善の余地はあるけれど、「これなら形にできるかも」という手応えも感じています。
完璧な設備がなくても、試作はできる。味は作れる。検証はできる。
「今の自分基準」で最低限を決めたら、動けるようになりました。

判断基準2:情報は「集める」より「距離を取る」
Instagram疲れの話
情報収集のために、Instagramで気になるジェラート屋さんや、内装や外装が好みのカフェをたくさんフォローしていました。
そうすると、関連したお店や、素敵な事例が、次から次へとおすすめに出てきます。
「いいな」
「こんなことやりたいな」
ワクワクする気持ちも、確かにありました。
でも同時に、
「なんで私は、まだできていないんだろう」
「一体いつになったらできるんだろう」
そんな気持ちも、少しずつ出てきました。
情報収集 ≠ 人との比較
情報収集は大事。SNSも必要。
でも、人と比べるために見るのは、今の私には違うと思いました。
見れば見るほど、「あれもやらなきゃ」「これもできてない」という焦りが生まれる。それって、前に進むためじゃなくて、不安を増やすために見てることになってる。
私がやったこと
・フォローを整理しました
見てて焦るアカウントは、一度距離を置く。情報として必要な時に、検索で見に行けばいい。
・「私は私」と言い聞かせています今でも見てしまうことはあります。でも、見た後に「私は私のペースで」って、意識的に自分に言うようにしています。
・おすすめは見ない
アルゴリズムに流されない。必要な情報だけ、自分から取りに行く。
進むスピードも、順番も、人それぞれ。
情報は「集める」より「距離を取る」方が、今の私には必要でした。

判断基準3:「全部やる」より「今できること」
本業を手放さない選択
私は今、WEBデザインの仕事をしています。基本的に起きている時間は、年中無休でPCに向かっている感じです。(睡眠・食事・お風呂・愛犬の散歩以外)
「アイス屋をやるなら、一本に絞った方がいいんじゃないか?」
そう思ったこともあります。
でも、今の仕事があるからこそ、新しい挑戦ができているとも思っています。
アイス屋一本に振り切らない理由
1. 収入の安定がある
WEBデザインの仕事があるから、焦らずにアイス屋の準備ができています。受注状況にもよるけど、アイス屋準備には1日2〜3時間くらいは確保できます。
2. スキルがコスト削減になる
ロゴやパッケージデザインを自分で作れることは、外注コストを抑えられるだけじゃなく、自分の思いや世界観を、そのまま形にできる点でも大きいです。
3. リスクヘッジになる
もしアイス屋がうまくいかなくても、本業があるという安心感。これがあるから、思い切った挑戦もできています。
「全部やる」は、唯一の正解じゃない
起業というと、「全てを捨てて飛び込む」みたいなイメージがあるかもしれません。
でも、一気に全部やることが、唯一の正解じゃない。
今できることを、今のペースで積み重ねる。それも立派な進み方だと思っています。

まとめ
3つの判断基準をまとめると
この3つの基準で、私は「諦める」じゃなく「今はやらない」を選べるようになりました。
焦らなくていい。完璧じゃなくていい。少しずつでも、前に進めればいい。
今の正直な気持ち
正直に言うと、今でもワクワクより不安の方が少しだけ大きいです。「かなー」という感じで。
でも、止まってはいません。
・家庭用マシンで試作を重ねる
・WEBデザインの仕事は続ける
・SNSは、必要な時だけ見る開業は焦らず、自分のペースで
これが今の私の「ちょうどいい」です。
おわりに
新しいことを始めるとき、早く動くことが正解みたいに言われることも多いです。
でも私は、立ち止まったり、迷ったり、「今はやらない」と決める時間も、ちゃんと意味があると思っています。
もしあなたが今、「これやりたいけど、条件が揃ってない」と思っているなら
・誰の「最低限」で考えてる?
・情報に振り回されてない?
・全部を一気にやる必要ある?
って、自分に聞いてみてください。
「正解の形」じゃなくて、「自分の形」が見えてくるかもしれません。
nico+ ICE CREAMについて
私が目指しているのは、「nico+ ICE CREAM」という、五方よしのアイスクリーム店です。
農家よし … 規格外農産物を活かし、「捨てられる前提」を変える
環境よし … フードロスを減らし、無理のない循環をつくる
動物よし … 動物性不使用のヴィーガンアイスで、やさしい選択肢を
買い手よし … 美味しくて、楽しくて、気づいたら「いいこと」をしている体験
売り手よし … 無理なく続けられる設計で、小さく、長く、育てていく
フードロスや規格外農産物が廃棄されている現実を知ったから、アイス加工なら規格外品も活用できるし、冷凍保存もできる。
アイスを食べるだけで、気づいたら誰かの役に立っている。
そんな「笑顔+ちょっといい一日」をつくりたい。
その想いを込めて、nico+と名付けました。
まだ開業前。試作段階。不安もある。
でも、焦らず、私のペースで、少しずつ形にしていきます。
この記録が、同じように考えている誰かの、少しの安心につながったらうれしいです。