- 投稿日:2026/01/30
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。
「食品パッケージなんて、どこも同じではないか?」と考えていないだろうか。
実は、スーパーの棚に並ぶ商品の鮮度や利便性を支える「包装資材卸」は、極めて参入障壁が高く、かつ安定成長を続ける隠れた優良業界である。
今回は、株式会社高速を参考に競合優位性と、驚異的な成長を支える戦略について解説する。
✅ 独立系卸としての圧倒的な商品調達力と、全国を網羅する広域物流網が最大の武器である。
✅ AIや量子技術の導入による徹底した業務効率化で、生産性と資本効率を向上させている。
✅ 50年以上の増収実績と21期連続増配に裏打ちされた、盤石な株主還元姿勢を誇る。
株式会社高速の公式サイトには2025年12月24日に投資家に向けた「事業内容や財務に関するよくあるご質問とご回答」をPDF形式で掲載してくれている。
リンクに飛ぶので注意:https://www.kohsoku.com/investment/ir.html
こちらを参考に話を進めていく。
食品パッケージ卸が不可欠な理由も書かれており、業界の勉強にもなる。

【潜入】スーパーの「当たり前」を支える1000億企業、株式会社高速の意外すぎる正体
スーパーマーケットの惣菜コーナーで手にするプラスチック容器。
新鮮な野菜を包むフィルム。
そしてレジで渡される袋。
これらが「どこから来ているのか」、その背景にある巨大な経済圏を想像したことがあるだろうか。
実は、日本の食卓の裏側には、連結売上高1,100億円(2024年度)を突破し、右肩上がりの成長を続ける「見えないインフラ企業」が存在する。
その名は、株式会社高速(東証プライム:7504)である。
一見すると、地味な「包装資材の卸売」に見える。
しかしその実態は、量子コンピュータやAIを駆使し、日本の物流網を最適化する戦略的プラットフォーマーである。
なぜ、これほどまでに強固な地位を築けたのか。
投資家やビジネスリーダーを驚かせる、同社の「意外すぎる正体」を解き明かしていく。
驚きの事実1:地域密着が常識の業界で、あえて「全国制覇」を成し遂げた逆転の戦略
(おそらく「だけ」ではないが、かなり難しいのは事実だ。)
食品包装資材の業界は、極めて細分化された世界である。
売上高10億円未満で、特定の1拠点に特化する企業が1,000社以上もひしめき合う。
いわば、超分散型のピラミッド構造だ。
その中で、売上高200億円を超える「全国展開型」企業は、わずか10社程度しか存在しない。
株式会社高速がこのポジションを獲得できた最大の要因は、1970年代の参入時に選択した後発ならではの逆転戦略にある。
当時、業界の先行企業は地域密着モデルに固執していた。
一方で同社は、スーパーマーケットが全国へと店舗網を拡大していく潮流に着目した。
そして、特定地域に縛られることなく、戦略的に新規拠点を次々と自社で設立していった。
この判断により、全国展開を急ぐ大手スーパーにとって、全店舗の包装資材を一括で任せられる唯一無二のパートナーという地位を確立したのである。
後発であったことが、結果的に全国制覇を可能にした。
驚きの事実2:包装資材は「コモディティ」という常識を覆す最強の参入障壁
トレーや袋は、どこでも買える汎用品だと思われがちである。
しかし、この認識は業界の本質を見誤っている。
スーパーマーケットの店舗設計において、最も価値が高いのは「売り場」。
バックヤード(顧客や来場者の目に触れない裏側のスペース)は本来、商品の加工や陳列準備のための空間であり、在庫を大量に滞留させる余裕はない。
食品トレーや袋といった「副資材」は商売に欠かせない重要アイテムでありながら、非常に「かさばる」という難点がある。
もし店舗が自前で数週間分の在庫を抱えようとすれば、バックヤードは瞬く間に資材で埋め尽くされ、肝心の食品を扱うスペースが失われてしまう。
この物理的限界を打破しているのが、卸売業による「週2〜3回のこまめな配送」。
必要な分を必要な時に、ジャストインタイムで届ける。
この緻密な物流機能があるからこそ、スーパーは限られた店舗面積を最大限に「販売」へと振り向けることができる。
さらに、スーパーが扱う包装資材や消耗品は、実は数百点に及ぶ。
肉や魚の容器、フィルム、ラベル、割り箸はもちろん、昨今重要性が増しているアルコール消毒液、ニトリル手袋、さらにはバックヤードで使用する厨房設備や機械までもが含まれる。
もし卸が存在しなければ、小売店側はこれら一点一点について、数十社にのぼる専門メーカーと個別に発注・商談を行わなければならない。
卸売業の本質は、膨大な「取引コスト」の最小化である。
発注・決済・商談の窓口を1社に一本化する。
単なる代行ではなく、小売現場の生産性を極限まで高める「究極の省力化サービス」の強みがあるのだ。
包装資材の仕組みを理解したうえで、株式会社高速には、後発企業が容易に模倣できない、決定的な特異性が2つ存在する。
1つ目は、特定メーカーの資本下に入らない独立系卸である点だ。
同社は1,000社を超える仕入先の中から、顧客にとって最適な資材を自由に選定し、提案できる。
この柔軟性こそが、複雑かつ高度なニーズを持つ大手顧客に対して、代替不可能な価値を生んでいる。
2つ目は、卸売業でありながら自社デザイナーを10名以上抱えている点である。
単に資材を供給するだけではない。
「売れるパッケージ」を自ら設計し、スピーディーに提案できる体制を構築している。
これは、もはや商社の枠を超えた機能であり、極めて強力な参入障壁となっている。
驚きの事実3:AIと量子コンピュータを駆使するハイテク商社への変貌
卸売業は労働集約型である。
この固定観念は、同社の前では通用しない。
株式会社高速は、テクノロジーを単なる業務効率化の道具として扱っていない。
資本効率を極限まで高めるための戦略装置として活用している。
同社は、140,000㎡を超える巨大物流拠点において、量子コンピュータを活用した在庫最適化を進めている。
どの拠点に、どれだけの在庫を置くべきか。
この複雑な問題を計算技術で解き、在庫率を徹底的に抑制している。
浮いた資金は、次の成長投資へと回される。
さらに注目すべきは、人的資本の再配置である。
AIによる受注業務の省力化により、約180名の事務職を営業アシスタントへと転換した。
単純作業はAIに任せ、人間は顧客フォローや取引拡大といった付加価値の高い業務に集中する。
この大胆な人的投資こそが、同社の営業利益を支えている。
チャーリー・マンガーの2023年最終インタビュー記録でも語られているように、安定性の恩恵を具体的に享受できる投資対象、すなわち永続的な競争優位性を持つ「堀」のある企業をいかに見つけ出すか重要だ。
バークシャー・ハサウェイによる日本の五大商社への大規模な投資は、日本市場全体への信頼の証と言える。
商社の強みやビジネスモデルを簡単に知りたいなら、一般社団法人日本貿易会に説明が無料で載っている。
www.jftc.or.jp/shosha/businessmodel.html
川上から川下まで幅広い領域のビジネスを手掛けているだけあって、キャッシュポイント(お金になるタイミング)が多いのが特徴だ。
ただし、株式会社高速は、食品軽包装資材の専門商社なので同じように見るのは気を付けたほうが良い。
驚きの事実4:50年以上続く増収と、21期連続増配という異次元の実績
投資家が最も驚嘆するのは、その継続性である。
株式会社高速は、1966年の創立以来、2014年度を除き、半世紀以上にわたって売上高を伸ばし続けてきた。

引用:IRバンク
成熟産業において、右肩上がりを描く企業は極めて稀である。
さらに、その利益を株主に還元する姿勢も徹底している。
同社は21期連続で増配を実施してきた。
引用:IRバンク
安定成長の果実を、着実に株主へ返してきたのである。
そして、創立60周年を迎える2025年3月期。
普通配当56円に加え、60円の記念配当を予定している。
あくまで記念配当なので、瞬間的には配当率は高くなったが、それだけで検討してはいけない。
年間配当116円という計画は、同社の財務基盤と株主重視の姿勢を雄弁に物語っている。(配当利回りはここでは載せない。)
(特に来年や数年後はそうとは限らない。安直に考えるな。もしかしたら、嘘をついているかもしれない。それぐらいの慎重さが必要だ。)
結論:私たちの生活を裏で動かす「食のサプライチェーン最適化エンジン」
株式会社高速は、包装資材の卸売企業の中でも…。
全国を網羅する物流網。
独立系としての提案力。
自社デザイナーによる付加価値創出。
そして、AIと量子コンピュータによる資本効率の追求。
これらを統合し、日本の食インフラを影で動かすサプライチェーン最適化エンジンへと進化した企業である。
スーパーで色鮮やかな惣菜を手に取るとき。
新鮮な野菜を選ぶとき。
そのパッケージの裏側では、最新テクノロジーと半世紀にわたる戦略的物流網が稼働している。
私たちの「当たり前」の食卓は、今日もこの「高速」という名のプラットフォームによって、静かに、しかし確実に支えられているのである。
繰り返す。
記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。
投資しようとする企業への考え方は人それぞれである。
決して、他人に判断をゆだねてはいけない。
この記事に書いてあることが嘘なんじゃないかと考えるぐらいが良い。
⇒ 強固な物流網と絶え間ない技術革新が、50年の成長を支える礎である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
