- 投稿日:2026/01/30
1 はじめに ABA(応用行動分析学)とは
特別支援学級で、子どもと向き合う時に一番大切にしているのが、「怒らずに子どもと向き合い、良いところを伸ばす」ということです。とは言っても、なかなかうまくいくものではなく、ついイラッとして大きな声を出してしまうこともありました。大きな声に驚いて一旦は静かになりますが、なんの解決にもならず、より不適切な行動が増えていくという悪循環に陥ってしまうこともありました。そんな時に出会ったのが、ABA(応用行動分析学)という考え方でした。困った行動だけに目を向けるのではなく、どういう環境で起こり、後の結果によってどう変容しているのかを分析するものです。この考え方は、「会社において部下が反抗的な態度をとって困っている」、「家庭でお子さんがスーパーで泣き叫んで困っている」など、日常の場面の困りごとにも応用できる考え方です。これまでに学んできたことをもとに、日常場面でのABA(応用行動分析学)の使い方についてお伝えできればと思います。下図は、保護者にABAについてお話しするときに使っていたプリントです。
2 ABAを使ってみよう
①日常で「困ったなあ」と思うことはありませんか

②探偵の暗号「ABC分析」〜行動の前後を見ると謎が解けます

※「泣けばお菓子を買ってもらえる」という不適切な行動が強化されてしまいました💦次にスーパーに行った時も大声で泣き叫ぶでしょう。ではどうすればよかったのでしょう…。
※この場合は、良いことが起きないと行動は減る(消去)を使うと良かったようです。泣いても絶対に買わない、無視するという行動をすると、子供は「やってもむだだ」と感じ、次第にこの行動は消去されていくと考えられます。「罰(叱る)」という方法をすると、一時的には泣かなくなるかもしれませんが、違った不適切な形で現れるという副作用が起こる可能性が高いので行わないほうが良いでしょう。
職場でありがちな次の場合はどうでしょう→→→
※今回、部下は「怒れば嫌な仕事をしなくて済む(回避)」と学習してしまいました。「怒ればいいんだ!」という誤学習をしてしまったことで、これからも怒り続けることでしょう。「困った行動」には必ず理由があります。下記の3つのうちのどれかを欲しがっていると考えられます。
③解決テクニック


解決テクニックは、一度でうまくいくものではありません。試行錯誤を繰り返し、いろいろな方法を試していく中で、小さな変化を見逃さないことが秘訣です。ぜひ日常生活での困りごとを解決するために、ABAを活用してみてください。