- 投稿日:2026/02/19
- 更新日:2026/02/24
第9話 FIREという言葉を知らないまま、FIREを求めていた日々
■じわじわと積もっていた「このままじゃいけない」の感覚
FIREという言葉を知るずっと前から、心の奥では“自由”を求めていたのだと思います。
税務調査を定年まで続ける人生への疑問2時間通勤の地獄想定外の転勤で折れたモチベーション家族との時間をもっと大切にしたい気持ち
どれも贅沢ではなく、ただ“人として自然な願い”でした。
特に、長年積み重ねてきた仕事への誇りがあったからこそ、突然の転勤は心に深い影を落としました。
「この働き方を、このまま続けていくのか」その問いは、焦りでも怒りでもなく、静かに胸の奥で広がる“違和感”でした。
■ FIREのイメージは「南国でカクテル」だった
当時の私は、FIREという言葉を聞いたことはあっても、そのイメージは完全に別世界のものでした。
午前中から白い砂浜、ヤシの木、カクテル。大富豪が朝からのんびり過ごすような、宝くじが当たった人だけの世界。
「自分には関係ない」そう思っていました。
でも今振り返ると、その頃の私はすでに“生活者としてのFIRE”を求めていたのだと気づきます。
通勤からの解放働き方の自由精神的な余裕家族との時間経済的不安の軽減
これらはすべて、FIREの核心そのもの。
言葉を知らなくても、心はすでにFIREの方向を向いていたのです。
■生活の中に埋もれていた「FIREの芽」
今振り返ると、FIREの芽はすでに生活の中にありました。
通勤地獄で感じた“時間の価値”金利ゼロ時代の不安図書館での読書習慣税務調査で培った“不動産の安定性”への理解
特に税務調査の経験は、「不動産賃貸は、ある程度の安定性がある」という“稼ぐ力のヒント”を自然と育てていました。
当時は気づかなかったけれど、あの頃の私はすでに、
ゆっくりFIREの土台を静かに積み上げていたもしれません。
■約20年越しに回収された伏線
第8話のために「金持ち父さん貧乏父さん」を探していたとき、ふと目に入った一冊がありました。
「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」
昔はシリーズの一冊としてしか見ていなかったタイトル。でも今の自分が見ると、まったく違う意味を持って迫ってきました。
「これ……FIREそのものじゃないか」
・若くして・豊かに・引退する
これは、現代で言うFIREの核心そのもの。
当時は気づかなかったけれど、今になってその意味がつながった。
まるで、何十年も前に自分が置いていった伏線が、今になって静かに回収されたような感覚でした。
FIREという言葉を知らなかった20年前。私はすでに、FIREの道を探し始めていたのかもしれません。
【おまけ:FIREの歴史】
日本でFIREが広がった主なタイミング
1. 2010年代前半:一部の投資家の間で知られ始める
アメリカ発のFIREムーブメントがブログやオンラインコミュニティで注目され、日本でも投資好きの層が情報を追い始めた時期です。
まだ一般的ではなく、“知る人ぞ知る”概念でした。
2. 2018年前後:日本で本格的に注目され始める
日本で注目され始めたのはFIRE関連の書籍が増えるYouTubeやブログでFIREを語る人が増えるSNSで「FIRE」という言葉が一般化という“広がりの第一波”が起きました。
3. 2021年前後:FIREブームのピーク
新聞・テレビで特集20〜30代会社員の約20%が「FIREを目指す」と回答「生活費25倍」「4%ルール」が一般化この時期が、最も“FIRE”という言葉が飛び交ったピークでした。
4. 2023年以降:ブームは落ち着き、価値観として定着
2023年頃には「FIREブームは落ち着いた」と言われ始め、
“FIRE卒業”という言葉も出てきました。
ただし、FIREそのものは消えたわけではなく、
サイドFIREセミリタイアなど“生活に合わせたFIRE”が定着していきます。
「20年前の気づき」との関係
※私が図書館で「金持ち父さん」シリーズに出会ったのは、
日本でFIREが広がる10年以上前 のことでした(;^_^A
最後まで読んでいただきありがとうございました。
第10話は、私の不動産投資を始めたころのお話です。それは妻の一言でした。よろしければ、ご覧ください。
https://library.libecity.com/articles/01KHDZ06Q20SZ47R4N7NCXKHTA