- 投稿日:2026/02/21
- 更新日:2026/02/24
【第10話】妻の一言で、人生が静かに動き出した日
① 週末の折込チラシと、いつもの“物件チェック”、人生が静かに動き出した日
当時の私は、週末になると金曜日の新聞の折込チラシを広げて、
気になる物件があるとジョギングついでに外観チェックする癖(いや、趣味かもしれない)があった。
DIYが好きな性格もあって、
「いつかは不動産賃貸をやるんだろうな」
「それも中古物件で」
と自分でも思っていた。
そんな私の様子を、妻はずっと横目で見ていたのだと思う。
② 妻の突然の一言
月曜の夜、帰宅すると妻が言った。
妻「週末に見てきた物件、気になるなら買えば」
私「えっ、買っていいの」
妻「だって、いつかあなたは買うんでしょ」
あまりに自然な口調だったので、
驚きと同時に、背中をそっと押されたような感覚があった。
思い返せば、その言葉は、今思えば“静かな号砲”だった。
「高い物件のほうが魅力的だけど、ローンはかなり組むことになる」
「まじめに公務員を勤め上げ、退職までに完済できれば、アパートは残る」
「経験上、計算は合うけど…」
そんな不安もあったが、
貧乏生活で“貯める力”が身についていたこともあり、
どこかで腹は決まっていたのかもしれない。
③ 不動産屋でチラシを20枚以上入手
私はすぐに動いた。
当時の作戦は、
・「大学の合格発表の日に、大学前でオーナー自らチラシを配れば空室はすぐ埋まる」
・「入居者さん入れ替えのリフォームをDIYでやってしまう」
(そんなオーナー、まずいない…はず)
不動産屋さんに行き、
「駅から〇大学の間で売りに出ているアパートのチラシをください。
近所なので、外観を見て気に入れば内見をお願いします」
と伝えると、20枚以上のチラシを持たせてくれた。
④ 現地を回るも、どれも“価格なり”でピンとこない
翌週の週末、いつもの夕方ジョギングが、
チラシとメモを持った“本気の現地調査”に変わった。
高額2物件は予算オーバーで除外。
残りの物件を外観チェックしたが、
安い物件は日当たりやペンキのはがれなど、どれも「価格なり」で触手は伸びず。
正直、「現実は厳しいな。やはり予算がないと不動産投資は難しい」と意気消沈していた。
そんな私を見て、翌週の妻の一言。
妻「チラシの中で駅前の物件、いいんじゃない」
私「あれ(価格が2番目に高いやつ)って、予算の3倍だよ」
妻「でも、あなたが住みたいと思わないなら、
入居者さんも住みたくないんじゃないの」
この言葉を聞いた瞬間、
「妻のほうが正確に実態を見ている」と完敗した。
そして、自分の中の“基準”がはっきりしたのを今でも覚えている。
⑤ そして翌々週、運命の物件と出会う
翌々週の週末、駅前の物件を見に行った。
金額を除けば、
「これだ」
と直感した。
今思えば、駅徒歩5分、土地も広い。
でも当時は借金が怖くて、
そのままの価格では決断できなかった。
幸いにも、広すぎる土地の一部を別の購入者が買うことになり、
「金持ち父さん 貧乏父さん」で学んだレバレッジ(借金)を生かせば、
なんとか手の届く範囲の価格になった。
そして、あのとき妻が言ってくれた
「自分が住みたいと思える物件を買いなさい」
という言葉が、私の不動産投資の“軸”になった。
これは両学長のいう「小さく始めなさい」には一致していないけれど、
結果的には、不動産投資の最大の武器であるレバレッジを利かせた投資となった。
(今思えば、この物件を購入した段階で、実質的にはFIREしていたのかもしれない。)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※第11話は、「そして、その芽は現実の選択の中で試されていく。」です。
【おまけ:ひとりごと】
① 自分の「住みたい基準」を書き出してみる(増やす力)
妻の一言で気づいたように、
“自分が住みたいと思えるか”は投資判断の大きな軸になります。間取り・日当たり・駅距離・周辺環境など、あなた自身の基準を一度書き出してみると、物件選びの迷いが減ります。
② 小さな行動を1つだけ試してみる(稼ぐ力)
不動産屋に行く、チラシを集める、現地を歩く。どれも小さな行動ですが、未来を動かすきっかけになります。まずは「1つだけ」で十分。行動すると、次の景色が自然と見えてきます。
③ 家計の“安心ライン”を確認してみる(貯める力)
hiroshiが腹を決められたのは、日頃の“貯める力”が土台にあったから。家計の固定費・貯蓄ペース・生活防衛資金など、「ここまであれば安心」というラインを確認しておくと、大きな決断のときに迷いが減ります。