- 投稿日:2026/03/15
はじめに:暴落は「例外」ではなく「イベント」
この記事はこんな人に向けています
✅️株式投資を始めたばかりで、下落が怖い初心者の方
✅️最近の株価低迷や世界情勢で不安になっている方
✅️投資歴は数年あるけれど、暴落や年単位の長い下落を経験していない方
インデックス投資は、長期・分散・低コストを武器に「市場全体の成長」を取りにいく投資です。
その前提として避けて通れないのが「暴落」です。暴落は異常事態というより、長期投資の途中で何度か必ず経験する通過儀礼のようなものだと考えています。
暴落時の一番の敵は、相場ではなく自分の感情です。この記事では、私がリーマンショックを経験して学んだ売らないための心構えと事前に決めておくルールをまとめました。
リーマンショックとは
リーマンショックとは、米国の住宅バブルと、それに関連した金融商品(サブプライムローン等)の問題が引き金となり、金融機関の信用不安が一気に広がった世界的な金融危機です。
2007年頃からS&P500も少しずつ下がり始めていましたが、2008年から深刻化しました。そして2008年9月15日、米投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻しました。これをきっかけに「大丈夫だと思っていた金融システムが崩れるかもしれない」という恐怖が連鎖し、世界中の株式市場が急落しました。
S&P500は2007年10月の高値から下がり続け、2009年3月に安値まで下落し、その暴落率は-50%を超えるほどでした。
私自身、2008年から投資を始めて半年ほどでこの局面に入り、投資信託の評価額は半分以下になりました。さらに給料もボーナスも下がり、いつまで下落が続くかわからない状態でした。
当時一番つらかったのは、下落そのもの以上に先が見えない恐怖でした。底がどこかわからない中で、毎日のように不安が増えていく感覚がありました。
暴落時にやってはいけないこと:慌てて売る
暴落で多くの人がやってしまうのは、恐怖に耐えきれずに売却してしまうことです。
しかし長期の資産形成では、暴落時の売却は最悪のタイミングになりやすいです。
✅️売ってしまうと、損失が確定します
✅️その後の回復局面を取り逃しやすいです
✅️「次はいつ買い直すか」という難しい判断が増えます
暴落時は冷静な判断が難しくなります。だからこそ、暴落が起きる前に売らないための準備をしておくことが重要です。
心構え①:生活防衛資金を用意しておく
暴落時に売ってしまう最大の理由は、「生活資金が不安になること」です。
逆に言えば、生活防衛資金があれば、相場が荒れても投資を続けやすくなります。
✅️生活費の数ヶ月〜1年分を現金で持っておく
✅️近いうちに使う予定のお金は投資しない
これは精神論ではなく、投資を継続するための設計です。暴落に強い人は、根性が強い人というより、資金設計ができている人だと思います。
心構え②:定期的な収入があると、安心材料になる
暴落時に私が踏みとどまれた理由のひとつは、評価額が下がっても定期収入があったことです。
給料やボーナスは下がりましたが、それでも「収入がゼロではない」という事実は、冷静さを保つ支えになります。
暴落時は、評価額だけを見ると世界が終わったように感じます。
ですが「明日も収入がある」「生活防衛資金がある」と思えるだけで、売却の衝動はかなり弱くなります。
心構え③:長期投資では、下落は「途中経過」
長期(20〜30年)で資産形成する場合、年単位の下落や停滞があることを前提にしておくべきだと思います。
ここで大事なのは、下落を「失敗」と捉えないことです。
長期投資では、下落は「途中経過」であり、上昇と下落を繰り返しながら全体として成長していく、という前提で設計します。
心構え④:売却は「お金が必要になったとき」
売却ルールを決めておくといいです。
できるだけシンプルな方がいいです。
私の場合、売却するときは、お金が必要になったときです。
暴落を理由に売却しません。
基本は売らずに、ひたすら積み立てます。
これを決めておくと、暴落時に「どうしよう…」と悩む時間が減ります。悩む時間が減るほど、失敗も減ります。
下落は怖いものですが、積立投資に限って言えば、下落は「安く買える期間」でもあります。
同じ金額を積み立てるなら、価格が下がった局面ほど多くの口数を買えます。
もちろん、気持ちは簡単に切り替わりません。
だからこそ、下落時にポジティブになろうとするよりも、まずは売らない仕組みを作り、自然に続けられる状態にしておくのをおすすめします。
おわりに:必要な知識はリベシティで学べる
ここまでいろいろ書いてきましたが、これらの内容はリベシティで学べることとだいたい同じです。
リーマンショック当時は、リベシティもなく周りに相談できる人もいませんでした。そこでインデックス投資を知るきっかけになった水瀬ケンイチさんのブログを見返したりして頑張っていました。
しかし、今はリベシティがあり、投資の体系的な情報や、同じ悩みを持つ人がいて、暴落時にも「一人で抱え込まない」環境があります。
暴落で勝つのは、底を当てる人ではなく市場に居続けた人です。
そのために必要なのは、根性よりも仕組みです。生活防衛資金を用意し、売却ルールを決め、無理のない金額で積立を続ける。これだけで、暴落は「怖くて何もできない出来事」から「想定内のイベント」に変わります。
それでも、もし不安で揺れそうなときは、リベシティで基本を学び同じ悩みを持つ人や、長期投資を継続している人とつながってください。一人で抱え込まないことが、長期投資を続ける一番の近道だと思います。