- 投稿日:2026/03/05
- 更新日:2026/03/05
今回、80代の両親が住む実家に帰省して確定申告をサポートしました。
確定申告をe-Taxでやろうとすると、最初に必要になるのがマイナンバーカードです。
ところが高齢の親の場合、ここで思わぬ壁にぶつかることがあります。
それが 暗証番号が分からない問題 です。
今回、80代の両親の確定申告をサポートしたときも、父は暗証番号のメモが見つかったものの、母の暗証番号は分からず、区役所で再設定することになりました。
この記事では、親のサポートで必ず直面する暗証番号問題の整理と、スムーズな対処法をまとめます。
1. 確定申告で使う「2種類の暗証番号」を整理しよう
高齢の親が混乱する原因は、暗証番号が複数あることです。サポートする側がまずこの違いを把握しておきましょう。マイナンバーカードには主に次の暗証番号があります。確定申告ではこの両方を使うことがあるため、暗証番号が分からないと作業が止まってしまうことになります。
利用者証明用電子証明書(数字4桁)
用途: マイナポータルへのログイン、コンビニでの住民票取得。
重要性: これさえ分かれば、医療費情報の取得は可能です。
署名用電子証明書(英数字6〜16桁)
用途: e-Taxで申告書を送信する際の「電子署名」。
重要性: これが分からないと、自宅からネット送信(e-Tax)が完了しません。
2.暗証番号が分からないときの対処
暗証番号が分からない場合は、次の順番で確認してみます。
① 本人に思い当たる番号を聞く
② メモや書類を探す
③ 見つからなければ役所で再設定
役所では本人確認のうえ、新しい暗証番号を設定することができます。
3. 3回間違えると「ロック」!役所へ行く前の注意点
でも「うろ覚え」で試すのが一番危険です。
4桁: 3回連続ミスでロック
英数字: 5回連続ミスでロック
ロックされると、役所で再設定をする必要があるため、確定申告シーズンだと余計に時間がかかることがあります。
役所での再設定に必要なもの(忘れ物注意!)
実家の親を連れて役所へ行く際は、二度手間にならないよう以下の2点を確認してください。
マイナンバーカード本体
本人確認書類(もう1点)運転免許証、パスポート、または後期高齢者医療被保険者証など。
【注意】 役所の窓口は基本的に「平日のみ」です。土日帰省でサポートする場合、初日が金曜日なら、まず先に役所へ行くスケジュールを組むのが鉄則です。
4. 「4桁」さえ分かれば、できることは多い
もし「英数字」を忘れても、「4桁」が分かれば、マイナポータルにログインすることができ、以下の「代理人設定」が活用できます。
マイナポータルの「代理人設定」のメリット
親のマイナポータルから子ども(自分)を代理人に設定しておくと、自分のスマホやPCから親の医療費通知を確認できるようになります。 「現地に行けないけれど、医療費の集計だけ手伝ってあげたい」という場合に非常に有効な手段です。
補足:マイナポータルでできること
マイナポータルに入れると、次のような行政サービスを利用できます。確定申告をしない方でも、やはり確認しておくと便利です。・医療費情報の確認・各種行政サービスの申請・給付金や子育て関連サービスの確認・コンビニで住民票などを取得するサービスの利用
5.我が家のケース
今回の確定申告サポートでは、父の暗証番号はメモが見つかったので問題ありませんでした。
しかし、母の暗証番号は、丸1日かけて家の中を探しても見つかりませんでした。母に普段使っている番号を聞いて試してみましたが、2回間違ってしまい、ロック寸前になったため、最終的には区役所で再設定することになりました。
幸い、平日に帰省していたので、対処することができました。母の暗証番号を再設定したあと、真っ先に行ったのがパスワード管理アプリ「1Password」への登録です。
家族共有: 自分のスマホでも確認できるように設定。
物理メモも併用: 親自身も安心できるよう、1Passwordに保存した上で、改めて「絶対に失くさない場所」へメモを残しました。
これで来年からは、家中の「書類の地層」を発掘する必要がなくなりました。
親の確定申告サポート準備チェックリスト
帰省する前に、親に電話で以下の3点を確認してもらいましょう。✅カード本体はあるか?(意外と見つからないことがあります)
✅「4桁」と「英数字」のメモはあるか?
✅(なければ)平日、一緒に役所へ行く時間は取れるか?
まとめ:暗証番号は「家族の共有財産」にする
マイナンバーカードは、確定申告だけでなく、今後の給付金申請や介護保険の手続きなどでも必ず使います。
親が元気なうちに暗証番号を確認し、家族で管理できる状態にしておくことは、将来の自分たちの負担を減らす「最高の事前準備」です。そのため、親のサポートではまず 暗証番号が分かるかどうか、そして 家族も保管場所を把握しているか を確認しておくと安心です。まずは「暗証番号のメモ、どこにあるか知ってる?」と聞くことから始めてみてください。
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