- 投稿日:2026/03/14
- 更新日:2026/03/22
「考える力」をどう育てるか?
著書『地頭力を鍛える』から学んだ教育のヒント
近年、教育現場では「思考力・判断力・表現力」が重要だと言われています。 しかし実際の授業では、知識を教えることに時間が取られ、「考える力」を鍛える機会が少ないと感じることもあります。
そこで参考になった本が 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」です。
著者の 細谷功 は、地頭力を次の3つの力として説明しています。
1.論理的に考える力
2.全体を俯瞰する力
3.仮説を立てて検証する力
これらは、正解がすぐに分からない問題に向き合うための重要な思考力です。

① 論理的に考える力
論理的に考える力とは、筋道を立てて考える力です。
例えば次のような問題があります。
「日本には電柱が何本あるか?」
普通は分かりません。しかし、
・日本の人口
・世帯数
・1つの地域にある電柱の数
というように、問題をいくつかの要素に分けて考えることで、おおよその答えを導くことができます。
感覚や思いつきではなく、理由をもって説明できる思考が論理的思考です。
教育の場でも、なぜそう考えたのか。どのような理由があるのか。
を説明させることで論理的思考力が伸びてくると考えています。

② 全体を俯瞰する力
俯瞰とは、物事を高い視点から全体的に見ることです。
問題を考えるとき、人はつい目の前の情報だけに注目してしまいます。 しかし、地頭力の高い人は「全体の構造」を見ようとします。
例えば、「なぜ日本では少子高齢化が進んでいるのか?」を考えるときでも
・結婚年齢の上昇
・教育費の高さ
・女性の社会進出
・経済的不安
・都市化
など、さまざまな要素が関係しています。
一つの要素だけを見るのではなく、全体のつながりを見る力が俯瞰力です。

③ 仮説を立てて検証する力
仮説思考とは、まず仮の答えを立ててから考える方法です。
多くの人は「正解が分からないと考えられない」と思いがちですが、地頭力の高い人は違います。
まず
「おそらくこうではないか?」という仮説を立てます。
そして
データを集める⇒他の可能性を考える⇒仮説を修正する
というプロセスを繰り返します。
この方法は、科学研究だけでなく、仕事や日常生活でも非常に役立つ思考法です。

教育に必要な「地頭力」
現代はAIやインターネットによって、知識を簡単に手に入れることができる時代です。
そのため、これからの教育では
情報を覚える力 よりも
情報を使って考える力が重要になります。
『地頭力を鍛える』は、そうしたこれからの教育に必要な思考力を教えてくれる一冊でした。

まとめ
地頭力とは、次の3つの力の組み合わせです。
1.論理的に考える力
2.全体を俯瞰する力
3.仮説を立てて検証する力
これらの力は、知識だけでは身につきません。 自分で考える経験を積むことによって育っていきます。
教育に関わる立場として、授業の中でも「考える時間」を意識的に作ることが大切だと改めて感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
