- 投稿日:2026/03/21
30歳、公務員を辞める決断。
適応障害の淵で見つけた「自分本位の人生」
「公務員なんだから、一生安泰だね」
親戚や友人から、何度そう言われたか分かりません。
30歳、地方公務員。
世間から見れば、私は「安定した仕事」を勝ち取った一人だったのかもしれません。
しかし当時の私は、「不本意」と「退屈」しか感じていませんでした。
結論からお伝えします。
「安定」は、時にあなたを縛り付ける鎖になります。
もし今、あなたが不遇な環境で心を削りながら、
「でも安定しているから」と自分を納得させているなら、この記事を読み進めてください。
30歳で未経験からプログラマーへの道を切り拓いた私の記録が、
あなたの一歩を後押しする力になれば嬉しいです。
1. 灰色の景色と、救いの言葉
異動先で出会った上司との相性、そして組織特有の閉塞感。
私は次第に、職場へ向かう途中で涙が出たり、腹痛に襲われたりするようになりました。
人生で初めて精神科を受診すると、「適応障害になりかけている」と言われました。
定年まであと30年以上。
この「ただ定年を待つだけ」のような時間を過ごすのか――。
絶望という言葉が、これほどリアルに感じられたことはありません。
そんなある日、私の人生を変える言葉に出会います。
YouTubeで流れてきた、両学長のライブ配信でした。
「いやな仕事なんかやめてしまえ。仕事なんていくらでもある。人生は一度きりやで」
その一言が、私の中にあった「本当はどう生きたいのか」という火種に、強烈な風を吹き込みました。
「そうだ。私は公務員として終わりたいわけじゃない。
自分の足で立ち、自分の人生を歩みたいんだ」と。
2. 家族との話
退職を決意した際、最も大きな壁は家族の存在でした。
自分一人のわがままで、家族を路頭に迷わせてしまうのではないか――。
しかし、意を決して妻にすべてを打ち明けたとき、返ってきたのは意外な言葉でした。
「辛いなら、もう辞めていいよ。なんとかなるよ」
妻は、私がボロボロになっていく姿をずっと見ていたのです。
家族を巻き込む決断には、確かに勇気が要ります。
しかし、我慢し続けるのではなく、自分の現状と理想を包み隠さず共有し、共に考えることが大切なのだと学びました。
3. 職業訓練の落選、そして孤独な「独学」
退職後、私はプログラマーを目指して職業訓練校への入校を希望しました。
しかし、結果は非情にも「定員オーバーによる落選」。
職業訓練校は雇用保険受給者が優先されます。
公務員は雇用保険に加入していないため、不利になります。
唯一の頼みの綱を失い、30歳・無職という現実が突き刺さりました。
公務員の方は本当に気をつけてください。
それでも「なんとかする」ため、私は独学で就職に必要な材料を整えることにしました。
基本情報技術者試験:基礎知識の証明
Web技術(HTML / CSS / JavaScript / PHP):実装力の証明
毎日8時間以上、コードと向き合いました。
公務員時代には感じられなかった、「自分のスキルが積み上がっていく実感」。
それは、どんな福利厚生よりも私を安心させてくれました。
再就職までには6か月かかりました。
生活防衛費があって、本当に助かりました。
4. 武器は「資格」と「自分で作った実績」
独学の末、私は一つのWebサービスを作り上げました。
単なる模写ではなく、身近な課題を解決するためのサイトです。
エージェントでは「未経験」という理由で、希望する求人は紹介されませんでした。
ヘルプデスクなど、志望とはかけ離れた仕事ばかりでした。
そこでハローワークで探したところ、未経験でも応募可能な「プログラマー」の求人を発見。
正直、年齢制限に引っかかっていましたが、なりふり構っていられません。
無理を言って、紹介してもらいました。
人間、追い込まれるとなんでもやれるものです。
面接で伝えたのは、「公務員としての経歴」ではありません。
・職業訓練に落ちても独学でやり切った継続力
・自力で取得した資格
・実際に動くサービスを作り切った実績
結果、内定を勝ち取ることができました。
30歳、未経験。
世間的には「遅すぎる」と言われるかもしれません。
しかし、一歩踏み出し、泥臭く積み上げた実績は、確実に評価されました。
そして何より、どんな肩書きより価値のある「自信」を取り戻すことができました。
5. 未経験から転職して3年経ちました
転職してから、辞めることなく3年続いています。
未経験でも、なんとかなるものです。
自分より若い人に教えてもらったり、下積みの仕事が多かったりもしましたが、やってこられました。
現在は年収アップを目指して、転職活動をしています。
未経験時とは違い、エージェントから多くの求人を紹介してもらえるようになりました。
仕事は楽しく、自分の性に合っています。
「仕事に行くのが苦痛ではない」という状態になれたことが、何より大きな変化です。
転職して本当によかったと感じています。
未来に希望を持てるようになり、少しずつ「自分本位」の人生を歩めるようになってきました。
まとめ:自分の人生のハンドルを握る
一歩踏み出すのは、確かに怖いです。足も震えます。
しかし、その先にはこれまで見えなかった景色が広がっています。
不遇な環境に居続ける必要はありません。
嫌いな上司や同僚のために、自分を消耗する必要もありません。
仕事のために、心を壊す必要もありません。
あなたは、もっと自由で、もっと主体的な人生を選べます。
まずは小さな一歩から。
生活のための仕事は、きっと見つかります。
でも、あなたの人生は、あなたにしか選べません。
では、また。