- 投稿日:2026/03/25
- 更新日:2026/03/25
この記事のポイント(30秒まとめ)
・2027年度からエアコンの省エネ基準が強化され、今の低価格モデル(5〜6万円台)は減る可能性が高い!
・基準達成のためのコスト増により、同じ畳数でも1.5万〜3万円程度の値上がりが想定される!
・「購入から10年以上」のエアコンを使っている人は、価格と選択肢に余裕がある!
・2026年中の買い替え検討に合理性がある現役のエアコン職人が、本体価格だけでない「本当に損をしない買い替えのタイミング」を解説します!
はじめに
2025年5月から9月の熱中症による救急搬送は全国で10万510人にのぼり、発生場所では住居が38.1%で最も多くなっています。我が家にも1歳の子どもがいますが、エアコンはもはや快適家電ではありません。真夏を安全に過ごすための必需品です。
そのエアコンが、2027年度以降は今より高く、選びにくくなる可能性があります。宮城県で電気・エアコン工事に携わる立場から、2026年中に判断したほうがいい人の条件を整理します。
1. 2027年に何が起きるのか?
2027年度を目標年度として、家庭用の壁掛形エアコンに新たな省エネ基準が適用されます。経済産業省の公表資料では、壁掛形の一部機種で現行基準比最大34.7%の改善が見込まれています。
これはメーカー側にとって、今まで通りの仕様では売れなくなる機種が出るという意味です。特に影響を受けやすいのが、現在量販店で5万〜6万円台で並んでいるエントリーモデルです。
新基準に対応するには設計の根本的な見直しが必要になり、業界関係者の見立てでは、1台あたり1.5万〜3万円程度のコスト増が想定されています。つまり、今まで5万円台で買えていたものが、同じ価格帯では買いにくくなる可能性が高いのです。
ここでお伝えしたいのは、制度の難しい話ではありません。
「今のうちに買える価格帯のエアコンが、2027年以降も同じように買えるとは限らない」ということです。
2. 誰が「2026年中」に動くべきか?(年数別の判断基準)
では、全員が急いで買うべきなのでしょうか。答えはNOです。
判断基準はシンプルで、「今使っているエアコンの使用年数」に尽きます。
【10年以上使っている人】
2026年中に買い替えを検討する価値が最も高い層です。理由は3つあります。
値上がり前の価格帯で、今の低価格モデルが残っているうちに比較・選択ができること。真夏に壊れてから探すと、機種も工事日程も選べなくなるリスクへの先手になること。現場で見ていると、10年を超えた機体は内部の劣化やカビの蓄積が深刻で、効率低下による電気代の無駄も生じているためです。
【7〜9年使っている人】
故障歴や効き具合次第で、早めの点検・相談を始めたほうがいい時期です。「あと2〜3年は絶対大丈夫」と言い切りにくいタイミングでもあります。
「冷えが弱い」「異音がする」「においが強い」といった症状があるなら、完全に壊れる前の事前相談が安全です。
【5年以内の人】
慌てる必要はありません。
2027年以降も今のエアコンが使えなくなるわけではないため、今後の価格動向を見ながら、寿命が来たタイミングで判断すれば大丈夫です。

3. 現場のプロが伝えたい「早めに動く本当のメリット」
買い替えを前倒しするメリットは「本体が安く買える」ことだけではありません。現場で多くのお客様を見ていると、以下の差が非常に大きいと感じます。
工事日程を押さえやすい
真夏は依頼が集中し、希望日に工事ができません。暑くなってから故障して交換待ちになると、それだけで生活負担は非常に大きくなります。「総額」で落ち着いて判断できる
実際の工事では、配管の長さ、電圧切替、既設穴の位置などで追加費用が変わります。壊れてから慌ててネットで本体だけ安く買っても、結果的に高くつくケースが後を絶ちません。
「壊れてから考える」より「壊れる前に確認する」ほうが、お金の面でも選択肢の面でも圧倒的に有利なのです。
今すぐ、ご自宅のエアコンを確認してください
まずは今日、ご自宅のエアコンについて次の3点だけ確認してみてください。
・使用年数は何年か(製造年は本体下部に記載されています)
・冷えや暖まりが弱くなっていないか
・異音、水漏れ、においなどの不具合はないか
このどれかに不安があり、使用年数が10年に近いなら、今のうちに一度プロに相談しておく意味は非常に大きいです。
エアコンの取り付け・交換のご相談
宮城県周辺でエアコンの新規取り付け・交換をご検討の方は、リベシティのスキルマーケット「Meets」からご相談ください。
「まだ使えるのか」「今替えたほうが得か」「取り付け込みで総額いくらくらいか」といった相談にも対応しています。
https://meets.libecity.com/service/11291
参考ソース
家庭用エアコンディショナーの新たな省エネ基準を策定しました(経済産業省)
エアコン2027年問題 省エネ基準強化で価格上昇・選択肢減少の影響を解説(スリーセンス)
エアコン2027年問題 安いモデルは本当に買えなくなる?(生活堂)
「エアコン2027年問題」で安い機種が消える? 家電のプロが検証(文春オンライン)
エアコン「2027年問題」は一人暮らし若者への実質大増税なのか(キヤノングローバル戦略研究所)