- 投稿日:2026/04/17
画像生成AI(Stable DiffusionのAUTOMATIC1111やComfyUIなど)を使い始めると、設定画面にずらっと並ぶ「サンプラー」の名前に戸惑った経験はありませんか?
結論から言うと、全部覚える必要はありません。
まずは以下の「鉄板の3つ」だけ押さえればOKです。
この3つを試して、物足りなくなってから他を探していくのがおすすめです。

サンプラーとは?
サンプラーとは、ノイズから画像を作り上げていく手順のことです。
料理で例えると、同じ食材(プロンプト)でも調理法(サンプラー)が違えば仕上がりが変わるイメージです。
ステップ数を増やす → より丁寧に仕上げる
サンプラーを変える → 仕上げ方(調理法)そのものを変える
全サンプラー 用途別早見表

「Karras推奨」列について
Karrasはサンプラー名ではなくスケジューラーの名前です。
ノイズを減らす量をステップごとに最適化する設定で、◎がついているサンプラーは組み合わせることで少ないステップ数でもシャープな結果が出やすくなります。
AUTOMATIC1111 v1.9以降・ComfyUIではサンプラーとスケジューラーが別々のドロップダウンになっています。
昔の記事でよく見る「DPM++ 2M Karras」は「サンプラー:DPM++ 2M + スケジューラー:Karras」の組み合わせを指しています。
用途別おすすめ
Euler a(オイラー・エー)
生成スピードが速く、少ないステップ数(20程度)でも形になりやすいです。
とりあえずどんな絵が出るか、プロンプトのテストをしたい時に最適です。
DPM++ 2M + Karras
現在の多くのユーザーにとっての「標準」です。
生成速度とクオリティのバランスが非常に良く、迷ったらまずはこれを常用するのがおすすめです。
DPM++ SDE + Karras
より緻密で質感の高い描写を求めるときに使います。
計算に少し時間がかかりますが、リアル系のポートレートなどで力を発揮します。
よく見る単語の意味
ancestral(a付き)とは?
「Euler a」「DPM++ 2S a」などの「a」は、毎ステップにランダム性が加わる仕組みです。
毎回違う絵が出るのでバリエーション探しに向きますが、ステップ数を増やしても画像が収束しないため、再現性が欲しい場面では「a」なしを選びましょう。
SDE(確率微分方程式)とは?
確率的な要素を取り入れたノイズ除去方式です。
より自然で滑らかな仕上がりになりやすい反面、計算コストは上がります。
「a」付きと同様に、ステップ数を増やしても画像が変化し続ける傾向があります。
よくある疑問
Q. ステップ数はいくつがいい?
多くのサンプラーで20〜30が目安です。
DPM++ SDEはステップ数を問わず動作します。
DDIMは60程度まで上げると迫力が増す傾向があります。
LCMは4〜8ステップで十分です。
Q. アーティファクト(ノイズ・歪み)が出たら?
縞模様・輪郭線の乱れ・色ずれといった形で現れます。
スケジューラーをKarrasに変えるか、ステップ数を増やすと改善することがあります。
Q. 使っているモデルによって変わる?
はい、変わります。
たとえばSD3やFLUX.1などの最新モデルでは「Flow Matching」という新しい仕組みが使われており、従来のサンプラーの概念とは少し異なります。
そのため、ancestral系やKarrasスケジューラーが推奨されないケースがあります(例:FLUXでは Euler + Simple または Beta が標準)。
モデルの公式情報や配布ページの推奨設定をその都度確認しましょう。
まとめ
・まず Euler a → DPM++ 2M(Karras) → DPM++ SDE(Karras) の順に試す
・「Karras」はスケジューラー。サンプラーと別々に設定する全部覚えなくていい。
・1〜2個使い込む方が上達が早い
・使うモデルが変わったら、推奨サンプラーも見直す習慣をつけるとよい
サンプラー選びより、プロンプトや他の設定に時間をかける方が結果は出やすいです。
まずは動かしてみましょう!🐈⬛
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