- 投稿日:2026/04/15
- 更新日:2026/04/15
毎月の勤務表づくり、つらくないですか?
私は病院でスタッフのシフト管理をしています。スタッフの休み希望を集めて、早番・入浴当番のローテーションを組んで、人数が足りているか数えて……数時間かかる作業です。
それがClaude Cowork(クロード コワーク)というAIツールに休み希望を伝えるだけで、ルール通りの勤務表が数分で作れるようになりました。
プログラミングの知識はゼロです。この記事では、最初うまくいかなかった失敗談も含めて、実際のやり方を共有します。
こんな感じで作ってくれます。

まず知っておいてほしいこと
「プロンプト」と「スキル」の違い
この記事では「プロンプト」と「スキル」という言葉が出てきます。似ているようで違うので、先に説明しておきます。
「プロンプト」は、Claudeに毎回話しかける言葉のことです。「来月のシフト作って。泉さん5日休み」のように、そのとき伝えたいことを自分で入力します。
「スキル」は、よく使うルールをあらかじめ保存しておける仕組みです。「うちの職場では平日3人以上必要」「早番は丘さんと谷井さんで均等に」といったルールを一度登録しておけば、Claudeが毎回自動で読み込んでくれます。
イメージとしてはこんな感じです:
スキル = うちの病棟のシフトルールブック(一度作れば毎月使い回せる)
プロンプト = 今月の休み希望メモ(毎月変わる部分だけ伝える)
スキルにルールを保存しておけば、毎月のプロンプトは「来月のシフト作って。休み希望はこれです」だけで済みます。
最初は全然うまくいかなかった
正直に言うと、最初からスムーズにできたわけではありません。
スキルを使わずに、プロンプトだけでClaudeに「来月のシフトいい感じに作って。スタッフの体力や気持ちも考慮してね」みたいなお願いをしていました。出来上がったシフトを見ると、人数が足りない日があったり、同じ人ばかり入浴当番になっていたり。
修正をお願いすると、今度は別のところが崩れる。「早番を直して」→直った→でも公休数がズレてる→「公休数も直して」→直った→今度は連勤が5日になってる……というループにハマりました。
原因は「Claudeへの指示が曖昧だった」ことでした。
「いい感じに」「バランスよく」「体力を考慮して」——こういう人間同士なら通じる表現が、AIには伝わらないんです。
解決策:「スキル」にルールを全部書き出した
ポイントは「曖昧な表現を一切使わない」こと。
たとえば、こんなふうに変えました:
ダメだった書き方 → うまくいった書き方
・スタッフの負担が偏らないようにして → 早番回数は丘・谷井で均等に(差は最大1回まで)
・休みが続きすぎないように → 最大3連休まで。2連休以上を月2回以上確保
・人が足りない日がないように → 平日3人以上、土曜1〜2人、日祝1人
・無理な連勤はやめて → 4連勤は月1回まで
数字で書く。「誰が」「何を」「いくつまで」を明確にする。これだけで、Claudeの出力が劇的に安定しました。
もう一つの秘訣:チェック機能もスキルに入れる
勤務表を「作るだけ」だと、ミスに気づけません。私がやったのは、作成スキルの中にチェック項目も一緒に書いておくことです。
Claudeがシフトを作った後、自動で以下のようなチェックを回してくれます:
① 人数:平日3人以上、土曜1〜2人、日祝1人を満たしているか
② 連勤:4連勤が月1回を超えていないか
③ 希望休:スタッフの休み希望が反映されているか
④ 公休:全員の公休数が同じになっているか
⑤ 連休:2連休以上が月2回以上あるか
⑥ 当番均等:入浴当番の回数が偏っていないか(差1回以内)
⑦ 禁止パターン:日勤→休→日勤→休がないか
⑧ 早番均等:早番の回数が均等か(差1回以内)
結果は「OK / NG」で表示されます。NGがあれば「ここを直しますか?」と聞いてくれるので、「お願い」と答えるだけ。
以前は手作業で人数を数え直して、公休数を電卓で合わせていました。チェック機能のおかげで、その作業がゼロになりました。
実際のスキル
以下は私が実際に使っているスキルの書き方を、架空の名前に置き換えたものです。自分の職場に合わせてアレンジしてください。
これが「ルールブック」にあたる部分です。一度作れば毎月使い回せます。
(コピーしてそのまま使えます)
==========【コピー用】スキルに書くルール=========
# スタッフ シフト自動作成エンジン
あなたはシフト作成エンジンです。
勤務表を1回で作成し、チェック結果を報告してください。
## スタッフ条件
| 名前 | 条件 |
|------|------|
| 山田 | 火曜はA棟で入浴当番、土曜はA棟勤務 |
| 海川 | 火曜のみA棟勤務 |
| 丘 | B棟勤務、B棟で早番あり |
| 谷井 | B棟勤務、B棟で早番あり |
| 泉 | A棟勤務、日曜出勤不可 |
## 勤務区分
日勤 / 早番(B棟のみ) / 休 / 希望休 / 年休 / 入浴当番
## 必須ルール(優先順位の高い順)
1. 希望休は必ず守る(変更禁止)
2. 月水金のB棟早番を1名必ず配置(丘・谷井で均等に、差は最大1回まで)
3. 火曜は泉が出勤
4. 入浴当番は丘・谷井・泉で均等に割り当てる(差は最大1回まで)
5. 4連勤は月1回まで
6. 日勤→休→日勤→休の繰り返しは禁止
## 人数ルール
- 平日:合計3人以上
- 土曜:1〜2人
- 日祝:1人
## 公休ルール
- 公休数=その月の土日+祝日の数
- 全スタッフの公休数は完全に同じにする
- 希望休も公休に含める
## 連休ルール
- 2連休以上を月2回以上つくる
- 最大3連休まで
## 出力形式
CSV形式(Excelで開ける形式)で出力する。
1列目:日付、2列目以降:各スタッフの勤務、最終列:日勤人数
## チェック(作成後に自動で実施)
シフト作成後、以下を1回チェックしてOK/NGで報告する。
NGがあればユーザーに確認してから修正する。
| # | 項目 | 基準 |
|---|------|------|
| ① | 人数 | 平日3人以上、土曜1〜2人、日祝1人 |
| ② | 連勤 | 4連勤は月1回まで |
| ③ | 希望休 | 反映されているか |
| ④ | 公休 | 全員の公休数が一致しているか |
| ⑤ | 連休 | 2連休以上が月2回以上あるか |
| ⑥ | 当番均等 | 入浴当番の回数差が1以内か |
| ⑦ | 禁止パターン | 日勤→休→日勤→休がないか |
| ⑧ | 早番均等 | 早番回数の差が1以内か |
==================================
そして
スキルを登録した後、毎月Claudeに伝えるのはこれだけです。
=========【コピー用】毎月のシフト作成プロンプト======
来月(◯月)のシフトを作ってください。◯日は祝日です。
休み希望:
- 泉:5日・12日
- 丘:8日
- 谷井:20日
日勤希望:
- 海川:15日・22日
==================================
=========【コピー用】修正をお願いするとき=========
泉さんの20日を休みに変えてください。
丘さんの早番が多いので、スキルの通りに調整してください。
==================================
うまくいくプロンプトの3つのコツ
① 数字で書く
「偏らないように」ではなく「差は最大1回まで」。数字があるとClaudeは正確に判断できます。
② 優先順位をつける
ルール同士がぶつかることがあります。「希望休が最優先、次に人数条件」と書いておくと、Claudeが迷わず判断してくれます。
③ チェック項目をセットで入れる
作成だけのスキルだと、ミスを見逃します。チェック項目を一緒に入れておくことで、作成→チェック→報告まで一気にやってくれます。これが一番大事なポイントです。
さいごに
実は、修正のループにハマって困っていたとき、チャッピーに相談しました。そこで「スキルに勤務作りのルールを具体的に書くといいよ」ということを教えてもらったんです。
Claude Coworkに慣れている方にとっては当たり前のことかもしれません。でも、私のように勤務表を作るお仕事をしている人で、このことを知っている人はまだ少ないんじゃないかと思い、今回記事を投稿しました。
最初は思い通りにいかないかもしれません。でも、AIに相談しながら精度の高いスキルを作成すること、最後にチェックのスキルを必ず回してもらうことで、必ず勤務表が作れます。
管理者の皆さま、ぜひ勤務表作ってみてください。
失敗や成功、コツも含めて、コメントいただけると嬉しいです。
