- 投稿日:2024/01/25
- 更新日:2025/11/18
一応言っておくと、僕はリベの運営でも何でもないんですが、大筋外していないと思います。
どこのチャットも同じようなテンプレだと思うので、ココでは「リベシティ案内所」の質問テンプレートを基に解説しますね。
こんなやりとり、聞き覚えないですか?
解説の前に、みなさんはこんな質問が来たらどう返すでしょうか??
---------------- ここから ------------------
後輩:「先輩!中華とイタリアンと焼肉どれが良いと思いますか?」
あなた:「え?何の話?」
後輩:「えっと、Aさんは中華が良いって言ってて、Bさんは中華が嫌いだって言うんです。あ、新年会の話なんですけどね。で、Cさんに相談したらイタリアンにしたら?って言われて・・・」
あなた:「ああ、新年会のお店選びの話ね。」
後輩:「そうなんです!いろいろ調べたんですけど、僕はココの店の焼肉がおいしそうだなぁとか思って・・」
あなた:「・・・・・・」
---------------- ここまで ------------------
なんだか、答えるのが大変そうですよね??
質問テンプレートがある理由
「いやいや!さすがにそんな質問の仕方しないよ!」と思われたかもしれませんが、このようなやりとりは仕事ではよくあります(僕はw)
聞いてる側からすると、話を聞きながら前の話を整理しないといけなくなるのでなかなか大変です。
リベのチャットということで、会話ではなく文章になりますので、まぁさすがにこうはならないかもしれませんが、文章を読んでいって上に戻ったり下に行ったりと画面を上下にスクロールさせることは実はよくあります。
この項目をこの順番で書くことで、ある程度は自分で課題認識を整理できる、というのがこのテンプレートがある理由です。
テンプレートが難しく感じる理由
何かの課題を解決したいから質問をするわけですが、課題解決のプロセスは
状況把握 → 目標設定 → 計画 → 実行
というプロセスで実施されます。この「計画」の部分がわからない・決断できないから質問をするわけなんですよね。
ということは、質問する際に「状況と目標」を伝えてもらわないといけないわけですが、この課題認識が難しいんです。
難しいのは当たり前で、これが誰にでも出来たらコンサル業なんてものはこの世からないわけですよ・・
なので、これを読んで課題認識力を上げていきましょう!!
と、前置きはココまでで、ようやく解説です。
【解説】何について聞きたいのか(質問の概要)
このセクションは「今からこういうことを話しますよ」ということを伝え、読み手側に頭の準備をしてもらうところです。
何について聞きたいのか、と聞かれていますが実は( )の中の「質問の概要」が欲しいんです。「〇〇について」という書き方をなるべくしないようにしましょう!
例)「家計管理について」「投資について」「確定申告について」
みたいなことを言われても回答する側からすると情報ゼロなんですね。何の準備もできません。概要にも具体性は必要です。「〇〇について」という件名のメールをもらったときのことを想像してみてください。
※ メールの件名も「〇〇について」はよほど関係性がないとやめた方がいいですよ
「〇〇について」という書き方ではなく、ちゃんと文章にしてみましょう!
「〇〇がわからなくて悩んでいます」「〇〇ができなくて困っています」みたいに「悩んでいます」「困っています」で締めくくる文章だと良いかもしれません。ただし、長くても3行以内!それ以上は情報過多です。
最初の会話の例で言うと、「新年会のお店選びに迷っています」みたいな感じですかね。「新年会について」はNGです!!
中華・イタリアン・焼肉の3択に絞られているなら、「新年会のお店選びで中華・イタリアン・焼肉の3択で迷っています」でもいいですね。
要は内容を端的に伝えることです。「で、結局何が聞きたいの?」と自分に聞いてみてみると良いでしょう!
【解説】目的(それを聞いてあなたは何がしたいのか)
さて、新年会のお店選びで悩んでいる後輩クンの目的は何かわかりますか??
この後輩クンに聞いたら「お店を選ぶこと」と返ってきそうですが、そうではなくその先のことを聞いています。
その先のこととは
✅変な店を選んだとみんなに思われないこと?
✅自分が焼肉を食べたいこと?
✅チームのみんなを楽しませたいこと?
こういったことが聞きたいのです。これは質問者さんに聞かないとどれかわかりませんよね?
今、あなたは手段・行動(計画)で悩んでいるわけですから、悩みを解決して得ようとしていることは何なのか?を今一度よく考えてみてください。
「それを聞いてあなたは何がしたいのか」をもう少し砕いて、「今の悩みを解決することで何を達成しよう(得よう)としているのか」を考えてみると良いでしょう!
【解説】状況(あなたが今どのような状況で、なぜ悩んでいるのか)
このセクションが質問の本丸です。まずは「どのような状況」を整理しましょう。慣れないうちは文章ではなく、箇条書きすると整理しやすいです。
・新年会の幹事を任された
・新人なので会社の近くのお店に自分は詳しくない
・Aさんに相談したところ、中華の店が良いと言われた
・Bさんに相談したところ、イタリアンが良いと言われた
・・・・みたいな感じです。まだまだありますが、長くなるのでこの辺で。
状況を伝えた後は、「なぜ悩んでいるのか」を書きます。理想と現実にギャップがあるから悩んでいるので、理想と現実を書くと良いかもしれません。
後輩クンの場合は、理想は「チームのみんなに喜んでもらうこと」現実は「AさんとBさんの好みが違う」
あるいは、もしかしたら理想が「自分が焼肉を食べること」現実が「先輩が焼肉とは違う店を推してきた」かもしれません。
これによって回答変わりますよね??
このセクションをうまく書けない人は状況・理想・現実をすべて箇条書きにしてしまっでも良いと思います。
【解説】どこまで調べて何が分かったか(詳細に)
これを聞いている理由は、わかっていることとわからないことをちゃんと整理することで、「あと何がわかれば、今の問題が突破できるのか」というのが明確になってくるからです。
これまでのセクションで「わからないこと」を聞いたので、「じゃあわかっていることは何?」というのを確認しています。
Aさん、Bさん、Cさんの意見はわかったけど、Dさんにはなんて言ってるの? ってか、全員に聞いたの?聞いてないの?
とかですね。
また、その人の前提知識によって回答する内容が変わるから、というのもあります。回答されて「もうそれは知っているんだよ!」ってことありませんか?
これは質問者さんも回答者さんも、どちらにとってもマイナスですよね??
いくつか店を調べたんだったら「ココとココとココは調べたんですけどね」と言ってもらえればその店のことは除外できます。
店の名前とメニューを調べただけで、値段を調べてないことがわかったら「値段も調べなきゃだよ!」と教えてくれるかもしれません。
何を調べたのか、何を知っているのかというのを自分の中で整理しましょう!これも文章が難しければ箇条書きで良いです。
【解説】あなたの考え(自分としてはどうするべきと判断しているのか)
どうするべきかわからないんから聞いているんだよ!という感情はぐっと抑えましょう。ここで聞きたいのは「判断できない理由は何?」です。
自分としてはどうすべきかとちゃんと考えることで、判断できない理由、迷っている理由が明確になってきます。
中華とイタリアンと焼肉の3択で迷っているのはなぜなのか?極端な話、Aさんが社長だったらもう中華で決まりですよねw
状況のセクションで聞かれている「なぜ悩んでいるのか」はなぜ2択の判断をしなければならない状況になったのかであって、ここで聞かれているのはなぜどちらかを決められないのかです。
自分で判断しようとすれば、中華・イタリアン・焼肉のそれぞれを選んだ際のメリット・デメリットを本気で考えるはずです。
選択肢がない時はどうすんの?という声が聞こえてきそうですが、行動の選択肢が何も思いつかないということはほとんどないはずです。
何も思いつかないときというのも、あるにはありますが、リベで質問するシーンに限って言うと、必ず何かしら選択肢は思いつくはずです。
諦めずに「自分はどう考えているのか」を突き詰めましょう!!
さいごに
いかがでしょうか?難しいですよね??
コレは考え方なので、慣れや意識の問題です。
リベ以外でも通用する質問の仕方なので、何度もコレを読んで、何度も質問してみてください!
※ 「仕事力」というテーマで記事を投稿しています。Introductionは↓↓↓
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