- 投稿日:2025/02/15
- 更新日:2025/05/24

はじめに
高齢者が要介護状態になるきっかけの一つに「入院」があります。普段は元気そうに見える高齢者でも、持病があったり、慢性的な痛みなどの症状を抱えていたりします。また、高齢者は気候の影響も受けやすく、厳しい暑さや寒さ、気圧の変化などちょっとしたことがきっかけで体調を崩すことがあります。この不調が原因となり体の力が入りにくくなると転倒や骨折につながることもあります。
高齢者の入院で多いもの
・骨折(大腿骨骨折や腰の圧迫骨折など)
・脳や心臓の病気(脳梗塞や脳出血、心筋梗塞など)
・持病の悪化(糖尿病や肺の病気など)
・感染症(肺炎、インフルエンザ、コロナなど)
・脱水(トイレを気にして水分を控えすぎてしまう、発熱など)
・がんや難病(悪性腫瘍、症状が進行する難病など)
他にもいろいろありますが、高齢者はこれらの病気が重なることがあり、短期間で重症化しやすい傾向があります。
入院による影響
入院中は治療のために安静が必要ですが、高齢者は数日間の安静でも筋力や体力が大きく低下します。また、病院という普段の生活とは異なる慣れない環境に身を置くことで、認知症のような症状が出ることがあります。これを“せん妄”と言います。せん妄は、一時的に発症することもあり、しばらくするとだんだんおさまっていくこともあります。

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