- 投稿日:2024/03/19
- 更新日:2025/09/30

はじめに
カモネギ(カモがネギを背負って歩いてくる)
⇨ 売り手に好都合である状態、カモにされること、食い物にされること
カモネギにされている可能性がある言葉や行動を集めました。
それぞれの例について解説、最後に共通する部分を解説していきます。
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【基本の考え方】
自分はタダじゃない。相手もタダじゃない。
【カモネギにされる心のスキ】
お金を払うべきものに払えない精神(我欲)
① 〇〇無料相談
(〇〇の例:保険、資産、投資・・・・・)
「〇〇無料相談」は危険なワードです。
なぜ相手は無料で相談に乗ってくれるのでしょうか?
相談には相談分野の知識や経験を持った専門の人が必要です。これは相談には専門家の人件費がかかるということです。
物品と違って人件費はコストの中でもトップクラスに高コストなものです。無料相談に乗るということは高コストな人件費をかけても、それ以上のリターンを得られる見込みがあるということです。
さらに「〇〇無料相談」の言葉を「〇〇相談」+「無料相談」の2つワードに分解すると、
① 〇〇相談 ⇨ 〇〇に不安がある人、〇〇について知らない人
② 無料相談 ⇨ お金を払いたくない人、相談に人件費がかかることを理解できてない人
どうですか?
「〇〇無料相談」に釣られてきた人は売り手から見たら絶好のカモネギに見えていると思いませんか。
② 訪問営業
わざわざ時間をかけて家にまで足を運んでくるのはなぜでしょうか?
訪問営業を売り手側に立って考えてみましょう。
無料相談の項でも述べましたが人件費は高コストです。わざわざ時間をかけて家にまで営業に来るということは、人件費、移動費、移動時間を使って営業されているということです。
多くの手間をかけても成約できれば十分なリターンが得られると思われていいます。
アパートなどを一室ずつ回る総当たりの訪問営業(昔の新聞勧誘)よりも、自分の家にだけくる個別営業の方がカモネギ度合い高いです。
③ 営業電話と勧誘メール
手間を取って電話してくるのはなぜでしょうか。
営業する手間を取らなければ売れない商品の可能性が高いからです。
本当に良い商品というは営業をしなくても売れます。最新のI phoneなんかはアップルからの営業電話がなくても知っているし買いたいですよね。
お得意様になっている場合は新製品の先行情報を先に伝えてもらっている場合もありますが、それでも買ってもらえる可能性が高いと思われて電話されていることには変わりはありません。
<メールについて>
同じ勧誘でもメールは送る側のコストが電話より安くなります。
迷惑メールや営業メールなどは1000〜10000通と多く出して1通でも引っ掛かれば元が取れてしまいます。10000通メールを出すこともリスト化できていれば一瞬です。
余計なメールはGmailにブロックしてもらいましょう。
④ 飲食代を払ってくれる
車のディーラや保険屋さん、どこでも気持ちよくソフトドリンクやお菓子を出してくれますよね。
喫茶店などで相談したりすると飲食代まで払ってくれたりします。
相手から何かを受け取ると「お返しをしないと申し訳ない」という気持ちになる心理効果を「返本性の原理」と言います。
相手(売り手)から受け取ったら、その時点から交渉は相手に一歩譲っている状態にさせられてしまいます。売り手が商談を有利に成立させてしまえば、飲食代は自分のお金(手数料)から支払われていることと同じになります。
「あそこの相談員さんは飲食代を払ってくれて良い人よ」や「あそこのお店は美味しい飲み物やお菓子をいただける」なんてタダで受け取ることを誇らしげに話していたらかなり危ないです。
餌付けされてますよ・・・・
⑤ お得ですよ
お得には必ず比較対象となる「基準」が存在します。
お得の基準は誰が作っていますか?
この場合、お得の基準はお店が作っています。
お得の基準はお店側が値付けをした1500円です。
しかしながら、価値1000円の物ですから、お店が勝手に作った基準に対して「お得」と言っているだけです。売り手のお得に釣られてポイントカードやクレジットカードを契約させれば店はますます儲かります。
売り手の「お得ですよ」→「私(会社)がお得ですよ」という意味です。
本当の「お得」は自分の基準で考えなければ見えてきません。
⑥ 必ず儲かります
営業マンや知り合いでもない第三者からこの言葉が出ていたら狙い撃ちにされてます。
必ず儲かるなら人に教えず自分でやればよいのです。なんでわざわざ手間をとって教えるんでしょうか?
「必ず儲かる」という話はあったとしても表には出てきません。
表に出てきた時には「必ず儲かる」状態は終わっています。
基本の考え方 と 心のスキ
ここまで、いろいろと事例を紹介しました。
なんとなく共通点(法則)が見えてきませんか?
リベで学んでいる皆さんは時間単価を学んでいると思います。これは自分の収入と労働時間から自分の1時間あたりの時給を出したものです。
この時間単価を理解すると「自分はタダじゃない」が分かってきます。
これを相手側(売り手)にも拡張して考えると「相手もタダじゃない」になります。
基本の考え方
カモネギ対策の基本の考え方は
「自分はタダじゃない。相手もタダじゃない。」
ビジネスや商売を行っている相手の時間や手間はタダではありません。
カモネギになりやすい場合というのは自分の利益(得)にしか焦点があっていなく、相手の時間や手間をタダと考えている時です。
表にすると下記になります。(赤の領域が無料だと危ない)
プライベートとは違い商売(ビジネス)は厳しいお金儲けの世界です。
ビジネスの世界で高コストのものをタダで提供することはありません。
商売(ビジネス)を行っている者が高コスト領域のモノを無料で提供していた場合は注意が必要です。
心のスキについて
カモネギになる心のスキ
「お金を払うべきものに払えない精神」
このお金を払うべきものに払えない精神はカモネギを狙う人たちには絶好の攻め所です。
「お金を払うべきものに払えない」には「損をしないで利益だけ欲しい」も含まれます。投資を例にとればリスク(損)を受け入れる代わりのリターン(利益)です。
今までの事例集で見てきた、無料相談、訪問営業、お得、儲かります、飲食代のコスト負担、などなど
払うべきものを払えない心を攻める手がかりにされていることに気づくと思います。
本当に「タダより高いものはない」ですね。
まとめ
カモネギの事例を通してカモネギ対策の基本と心のスキについてまとめました。
<最後に>
今回改めて、今まで考えていたの事とリベで学んだ時間単価やコスト構造の考えを合わせて、自分なりに体系だってまとめることができました。
自分の考えの整理が誰かのお役に立てば幸いです。
少なくともリベの中からはカモネギを出さないようにしましょう。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。