- 投稿日:2024/07/11
- 更新日:2025/09/30

1. はじめに
夏の暑さを和らげるために、日本では昔から「すだれ」などが日除けとして用いられてきました。
この記事では、日除けを効果的に使うことでエアコンの電気代削減や冷房効率の向上させる方法について紹介します。
日本の伝統文化の知恵をお借りして、夏の暑さを乗り切りましょう。
2. 判定してみよう!
日光が当たっている状態での温度を触って確認してみましょう。
確認する場所は2箇所です。
・窓や窓サッシ
・エアコンの室外機
熱かったですか?
熱かったら対策をしていきましょう😄
3. 基本の考え方
エアコンを効果的に使うための基本方針は以下の通りです。
[基本方針】
日光を「窓」や「エアコンの室外機」に当てさせない。
夏場、室内の温度上昇やエアコンの冷房効率には「日光」が大きく影響を与えます。
3-1. 日光の影響度を知ろう
以下の写真は日向と日陰の温度比較です。(@コンクリート)
日光が直接当たる状況というのは、この日光の熱量を全て受けとめるということです。
当然ながら、日光が部屋に当たれば室内温度が上がりますし、室外機に当たればエアコンの冷房効率は下がります。
4. 窓の対策方法
すだれやサンシェードを使用して、窓に日光が当たることを防ぎます。
ポイント:日光を窓の外で遮ること
カーテンやブラインドによる遮光では室内に日光が入ってしまいます。
日光(光)は最終的に熱に変わるため、カーテンやブラインドでは日光による室内の温度上昇を防ぐことはできません。
<すだれ・サンシェード あり>
<すだれ・サンシェード なし>
5. エアコンの対策方法
エアコンの室外機に日光が当たらないようにします。
その際、室外機の排気を阻害しないよう注意しましょう。
<具体的な方法>
・室外機を日陰に置く
・室外機用の日除けを付ける
※室外機用の日除けはホームセンター等で売っています。
5-1. エアコンの「しくみ」から考える
エアコンは冷媒を使って室内で吸収した熱を室外機から外気へ排熱するしくみです。
室外機の温度が高くなると排熱がうまくできず、冷却効率が低下します。
また、エアコンのフィルターが埃で詰まっている場合では吸熱が上手くできず、同じく冷却効率が低下します。←(定期的にフィルターを掃除しましょう!)
<排熱良好>
<排熱不良>
6. まとめ
日除けを使って、エアコンの効率を高め、電気代を節約する方法を解説しました。
室内の対策:日光を窓の外で遮る
エアコン:室外機に日光が当たらないようにする
日除けは夏の暑さを乗りきる優れた道具です。
日本は昔からすだれやよしずという形で日除けを上手に使ってきました。
温暖化でエアコンが主流となった現代でも、日除けの本質的な価値は失われていません。
むしろ温暖化だからこそ、日除けの本質的な価値が再認識されるでしょう。
エアコンの性能を最大限に引き出して暑さを乗り切るために、日除けを有効活用していきましょう。
「日光を制する者が夏(季節)を制す」
お読みいただき、ありがとうございました。