- 投稿日:2024/07/14
- 更新日:2025/10/03
嫌な出来事があった時、気持ちが切り替えられない方へ
生きていれば、誰でも嫌な出来事に落ち込む経験はあります。
例えば、「心無いことを言われた」「クレーム電話を受けた」などです。
気持ちを切り替えたくても、嫌な出来事をずっと引きずってしまい、なかなか前向きになれない。そんな方へ、私が実践している気持ちの切り替え方法をご紹介します。
「忘れよう」と考えるのは逆効果
気持ちを切り替えようとするとき、「忘れよう」と意識的に頑張るのは逆効果です。
D.M.Wegnerらが行った「シロクマ実験」をご存知でしょうか?
これは、実験の参加したグループの一方に「シロクマのことだけは絶対に考えないでください」と指示し、「シロクマのことを覚えていてください」と指示されたグループと比べて、どのくらいシロクマのことを頻繁に考えてしまうかを検証したものです。
この実験の結果、「シロクマのことだけは絶対に考えないでください」と指示された人達の方が、シロクマのことを頻繁に考えてしまったそうです。
つまり、「忘れよう」と考えるほど、かえって強くそのことを意識してしまうのです。

効果的なのは「他のことを考える」
忘れようとするとかえって思い出してしまうのなら、どうすれば良いのでしょうか?
答えは、「他のことを考えて、脳のリソースを奪ってしまうこと」です。
脳のリソースが100だとしたら、他のことでほぼ100使ってしまうイメージです。
脳のリソースを他のことに使ってしまえば、嫌な出来事を考えるためのリソースは減り、自然と忘れることができます。

「気分転換リスト」を作っておくのがおすすめ
「他のこと」といっても、いざ気持ちが沈んでいる状況になったら、そんなことを考えられないかもしれません。
そのため、事前に「気分転換リスト」を作っておくのがおすすめです。
例えば、以下のようなものを書き出しておきます。
・スクワットを30回やる
・散歩をする
・推しが出演している番組や配信を見る
・一人カラオケに行く
・プレゼント口座の使い道を考える
自分が好きなことや、体を動かしてリフレッシュできるもの、考えていて楽しくなるものが良いです。
上記のようなことに脳のリソースを使ってしまうことで、嫌な出来事があっても、いつまでも気分が落ち込むことが減ります。
無理せず立ち止まる時間があっても大丈夫
嫌な出来事はすぐ忘れられるのが良いですが、出来事の内容によっては、簡単には忘れられないこともあります。
どうしてもすぐに気持ちを切り替えられない時は、無理せず自分の気持ちと素直に向き合い、落ち着くまで一旦立ち止まる時間があっても良いと思います。
もし、少しでも前向きな気持ちが戻ってきたら、また動き出してみましょう。
自分の気持ちは自分でコントロールしよう
本記事のまとめです。
⭐「忘れる」を意識すると逆に思い出しやすくなる
⭐脳のリソースの有限性を活かす
⭐気分転換リストを作っておく
いつまでも気持ちが沈んだままだと、最終的に自分が損をしてしまいます。
自分の人生を前向きに過ごすためには、自分で自分の気持ちをコントロールすることが大切です。
脳のリソースが限られていることを利用し、他の楽しいことへ積極的に意識を向けることで、上手に気持ちを切り替えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!