【行動経済学から学ぶ！】婚活マニュアル ②【メッセージ交換編】

Ⅰ．選択肢の絞り込み

　結婚相談所やマッチングアプリでは、大量の選択肢に圧倒されがちです。

　これは「決定回避の法則」と呼ばれる現象につながります。

　効果的な対策としては以下のとおりです。

　　✅ １日のメッセージ相手を３人程度に絞る

　　✅ 自分の価値観や趣味に合う相手を優先する

⭐ 補足：「決定回避の法則」とは？

　「決定回避の法則」は、「選択肢が増えるほど人は選べなくなる」という心理効果を表しています。

　「決定回避の法則」を考慮した最適な選択肢の数は、「7±2」（つまり５～９）とされています。

　これは人間が一度に処理できる情報の上限数である「マジカルナンバー」と呼ばれています。

Ⅱ．第一印象の重要性

　人間の脳は、最初に得た情報を重視する傾向があります。

　これは「アンカリング効果」と呼ばれます。

　初回メッセージでは以下を意識しましょう。

　　✅ 相手のプロフィールに言及し、共通点を見つける

　　✅ 質問を１つだけ入れ、返信しやすくする

⭐ 補足：「アンカリング効果」とは？

　「アンカリング効果」とは、最初に提示された情報（アンカー）を基準点として、その後の判断や評価に大きな影響を与える認知バイアスのことです。

　　✅ 不動産取引：「相場価格は7,000万円ですが、5,000万円でお譲りできます」という提示方法

　　✅ 商品販売：「通常10,000円のところを、今だけ5,000円で販売」というキャンペーン

　　✅ 価格交渉：最初に高めの価格を提示することで、最終的な交渉結果に影響を与える

Ⅲ．コミュニケーションの継続性

　人間関係の構築には、継続的なコミュニケーションが重要です。

　これは「単純接触効果」という心理学的現象に基づいています。

　　✅ 最初は１日１回程度のメッセージ交換を心がける

　　✅ 相手の興味に合わせた話題を提供する

⭐ 補足：「単純接触効果」とは？

　「単純接触効果」（ザイオンス効果）は、特定の人物や物事に繰り返し接触することで、好感度や評価が高まっていく心理的傾向を指します。

　　✅ リターゲティング広告：一度自社サイトを訪れたユーザーに繰り返し広告を配信

　　✅ ＳＮＳ・ブログの継続発信：定期的な情報発信によるブランドへの好感度の向上

　　✅ 営業活動：顧客との接触頻度を高めることで、商品やサービスへの興味を促進

Ⅳ．「損失回避バイアス」の活用

　人は得るものより失うものに敏感です。

　この「損失回避バイアス」を以下のように活用してみましょう。

　　✅「この週末しか空いていない」など、限定的な誘い方をする

　　✅「この場所は人気なので早めの予約が必要です」といった限定的な提案をする

⭐ 補足：「損失回避バイアス」とは？

　「損失回避バイアス」は、人間の心理的傾向の一つで、利益を得ることよりも損失を避けることを重視する傾向を指します。

　例えば、投資行動の場合、

　　✅ 含み益のある株を早めに売却する傾向

　　✅ 含み損のある株の損切りを躊躇する傾向

　ビジネス判断の場合、

　　✅ サンクコスト（埋没費用）にとらわれて非合理的な判断をしてしまう

　のような影響を及ぼします。

まとめ

　行動経済学の知見を活用することで、より効果的なメッセージ交換が可能になります。

　ただし、相手の気持ちを尊重し、誠実なコミュニケーションを心がけることが最も重要です。

　テクニックに頼りすぎず、自然体で接することで、真の出逢いにつながるでしょう。

　婚活は、個々人に合ったアプローチが必要です。

　このマニュアルを参考にしつつ、自分なりのスタイルを見つけてください。

　素敵な出逢いが待っていることを願っています。