• 投稿日:2024/09/18
  • 更新日:2025/10/08
フリーランスだけど産休・育休をとるための3つのポイント

フリーランスだけど産休・育休をとるための3つのポイント

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サマー@ゆっくり登山

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要約
私が出産後に初めて働いた職場は、偶然フリーランスの人が多い職場でした。 その中の一人が、フリーランスだけど産休・育休を取得していました。 そのとき教えてもらった産休・育休をとるために必要なポイント3つをご紹介します。 これからフリーランスになる方の参考になれば幸いです。

はじめに

私が過去の職場で出会った、フリーランスの女性の話です。

その職場は会社の総合受付。
時短勤務かつシフト制の契約社員の仕事でした。
1か月の予定を立てやすいため、職場にはフリーランスの女性が沢山いました。(楽器演奏者、ジャズシンガー、メイクアップアーティストなど)

本業がないときに契約社員のシフトをいれているそうです。

その中の一人が、制度をうまく活用してフリーランスだけど産休・育休を取得していたので、彼女の方法をご紹介します。

簡単に言うと、派遣会社をマイクロ法人のように(厳密には違いますが)利用して協会けんぽと雇用保険を活用する方法です。

フリーランスになることを検討している人の参考になればうれしいです。

出産でもらえるお金

まず、出産するときにもらえるお金3種類につてい、ざっくりご説明します。

産む前(産休中)

①出産手当金:給与の2/3相当(日額)(妊婦の健康保険組合からお金がでる)

②出産育児一時金:50万円(健康保険組合もしくは国保からお金がでる)

産んだ後 (育休中)

③育児休業給付金:(妊婦の雇用保険からお金がでる)

休業開始後6か月まで:給与の67%(日額)
休業開始後6か月以降:給与の50%(日額)

一般的なフリーランスの場合

つまり、国保にしか入っていないフリーランスの場合、

もらえるのはの50万円だけ。

妊婦の国保からでる出産一時金、
もしくは、旦那さんが入っている国保or健康保険組合
のとちらか一方からでる出産一時金のみになります。

(ちなみに出産前に退職した私も出産育児一時金だけでした。)

そこで、同僚の女性が実行した①~③の全てを受け取るために必要なポイントをご説明します。

ポイント1:雇用保険に加入する

育児休業給付金を受給するためは雇用保険に加入している必要があります。

育児休業給付金は雇用保険からお金が出ているからです。

雇用保険に加入するための条件

・勤務開始時から最低31日間以上働く見込みがあること
・1週間あたり20時間以上働いていること
・学生ではないこと(夜間部や通信制は加入可)

育児休業給付金を受給するための条件

・雇用保険に加入している。
・育休開始前の2年間のうち、就業日が11日以上ある月が12カ月以上ある。
・育児休業中の就業日数が月10日以下

つまり、育児休業給付金を受け取るためには、雇用保険に加入して1年以上働く必要があります

ポイント2:健康保険に加入する(国保ではない)

出産手当金を受給するためは健康保険に加入している必要があります。

出産手当金は妊婦本人が加入している健康保険組合からお金が出ているからです。

健康保険組合に加入することで、

出産前の6週間と出産後8週間、最大計14週間分の出産手当金を受給することができます。

(残念ながら国保にはこの制度はありません。)

健康保険組合に加入するための条件

・1週間の所定労働時間が20時間以上であること
・雇用期間が継続して1年以上見込まれること
・賃金の月額が8万8,000円以上であること
・学生でないこと
・被保険者の総数が常時500名を超える事業所であること
(もしくは700人以上の従業員を雇用する会社が健康保険組合を設立、運営していること)

ポイント3:派遣・契約社員で働く

派遣や契約社員として1年働くと、出産手当金と育児休業給付金を受給する条件をほぼクリアします。

働くときは、以下の2点をクリアするよう注意してください。

・週20時間働くこと(例:5時間×4日など)
(健康保険・雇用保険の加入条件)

・雇用保険に加入して1年以上働くこと
(育児休業給付金の受給条件)

同僚の女性の本職はウェディングのメイクさん。
仕事は週末と平日の夜間が多いので、平日は時短勤務の契約社員として働くことが可能でした。

まとめ

ここまでのポイントをまとめるとこうなります。

ポイント1:雇用保険に入ったら育児休業給付金がもらえる。

ポイント2:健康保険組合に入ったら出産手当金がもらえる。

ポイント3:派遣や契約社員として働くと受給要件を満たしやすい。

つまり、フリーランスの女性が産休・育休をとるためには、一時的に会社員(給与所得者)になる必要があります。

なので、本業が大好きで、ほかの仕事に時間を取られたくない、という方には向かないかもしれません。

ただ、もとから本業と副業の2本柱で働いている方や

産前と産後、少し時間が欲しいなという方にはおススメです。

当時の私は社会保障制度の知識もなく、好きなことを仕事にする生き方も知りませんでした。

自由に生きる年下の女性たちを見て、とてもまぶしく思いました。

ぜひ、制度をうまく活用して、働き方の選択肢を増やしていただけたら嬉しいです。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

(間違い、不足等ありましたらご指摘ください!)


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