- 投稿日:2024/09/22
- 更新日:2025/09/29

はじめに
この記事は
著:田中泰延
を読んだ私の読書感想文である。
本が面白かったので、タイトルの通り自分用の備忘録として記載している。もちろん、これから文章を書くときにつまらない記事にならないようにと自戒の意味もある。
要約のように教えをまとめているわけではないので、ご注意いただきたい。
そもそもこの本は、実用書に分類されているが、主な教えは本文中の数%程度であり、内容自体は多くない。が、その内容が濃く、読み物として非常に面白かったので、この読書感想文を書いている。
この記事を読んで、内容が気になった人は買って読んで欲しい。著者も本文中で自分の印税のために本をいっぱい買えとしきりに書いている。
そうしてもらえると他人のふんどしで相撲を取っている私の心が痛まない。
なお、私は本書の教えに従って、公立図書館を利用し無料でこの本を読破した。
つまらない文章
自分の内面「しか」語らないやつはつまらない
筆者曰く自分の内面を他人が受け入れてくれると思っている幼児性の強い人間をできるだけ遠まわしでソフトに言うと「つまらない人間」らしい。
なるほど、自分語りpersonは嫌われるらしい。
外部の強化が不可欠
本書では随筆は
事象と心象が交わるところに生まれる文章
と定義している。
心象を語るためには事象の強化が不可欠であり、心象のみで語っているとわけのわからないポエムになり、つまらない文章になるとのことだ。
とにかく調べる
とにかく調べて、一次資料にあたり、そこで積み上げたものの上に自分の意見を1%ほど乗せると、良いらしい。科学の世界と全く同じである(というか本書で事象と心象における心象の割合を減らせば研究というくだりがある)。
そういえば最近読んだ小説にも
新しい発見だと本人たちは思い込んでるけど、実は少し勉強すれば昔からある事象であることが明確である。
みたいな内容があったような。
昔から語りつくされている議論の余地のないようなことを、今更さも自分が大発見したかのように書くとつまらなくなるのだろう。
Google is your friend.
なお、本記事を書くにあたっての参考資料は
この本1冊である。
つまりそういうことである。
過程と編集のバランス
ビジネス書にありがちな結論や教えをバンバン書いてあるような本は読んでも読者はお金持ちになれない。お金持ちに読者からの印税が入るだけである。
結論の重さは過程に支えられるため、思考の過程を読者に共感してもらえるように書くことが重要。
しかし、過程を長々と書いてはやはり退屈なので編集して伝えたいことをピックアップせねばならない。
要は過不足なく書けたと自分が納得するのが大事なのである。
ちなみに私は深刻な素材不足によるゴリ押しのMAD動画を見るのが結構好きだったりする。これも膨大な一時資料を過不足なく編集した結果なのだろうか?
おわりに
非常に面白かったので皆さんも読んでみてください。
ちなみに要約に記載している
「たくさんの人に読んでもらえ、WEB上やSNSでバズり、内容が効率よく人に届き、とてもおもしろく、わかりやすい文章を簡単に書く方法」
は本書にて衝撃のラストに書かれています。