- 投稿日:2024/09/29
- 更新日:2025/09/29

まず、我が家の葬儀費用の収支総額をお知らせします。
{収入(香典) 106万円} ー {支出 296万円} = ー190万円
仏教徒、関東の地方都市、約30名の家族葬、地元の大手葬儀屋さんで中の上コースの葬儀で、返礼品、お墓の準備や49日の会席まで含めた額から、入ってきたお香典を引いた額が大体190万円でした。
この中で、本記事では、親の葬儀でかかった意外な高額費用について、ランキング方式で解説していきます。
親が亡くなった時かかった意外な高額費用5選
1. お坊さんへのお布施:60万円
我が実家の菩提寺では、葬儀に対するお布施は60万円(通夜・葬儀・戒名含め)でした。(なお、我が家では戒名の冒頭に「〇〇院」を付けたため、通常よりお布施が10万円UPしています。それをしなければ50万円でした。)
対策として難しいのは、先祖代々のお墓がある菩提寺に対して、相見積もりを取ることも、値引き要求も出来ないということです。
今後も、法要にかかるお布施、お渡しする供物等で、定期的に費用が数千円~数万円発生することを考えると、宗教やお墓に対して特別の思い入れがない場合は、いっそのこと墓じまいして永大供養などに切り替えるというのもアリかもしれません。
2. 葬儀費用:172万円
簡単に言うと、「義理を重んじる片田舎で、しっかり目の家族葬を行った」結果、このくらいの費用になりました。出席人数から、もう少し安く済むと思っていたので、最終的な価格を見たときは驚きました。
費用内訳としては、出席者約30名の家族葬、通夜&通夜会食、初七日&初七日会食、中の上の供花・棺、親族の喪服の貸衣装・着付け、当日渡す返礼品、送迎マイクロバス等々があります。
対策としては、あらかじめ相見積もりを取っておく、ぼったくり業者を避けるというほかにも、事前に葬儀社の会員になっておく、という手もあります。
葬儀社は、ほとんどが会員制度を取っています。我が家が使った葬儀社でも、入会金を1万円払うだけで10~20万円の割引がありました。事前に葬儀社をもう決めている方は、会員制度について確認し、あらかじめ会員になっておくのも良いかも知れません。
3. 火葬費用:5万円
意外と盲点だったのが、火葬費用でした。
我が家の場合、公営で、故人の住所地の火葬場であれば2万円だったのですが、その火葬場の所在地が、とんでもない山奥だったのです…。
県外からいらっしゃる高齢の親戚もいる中、そんなところまで皆さんを連れまわすわけにはいかない…ということで、葬儀会場近くの公営の火葬場を手配したところ、倍以上の費用が掛かりました。
これから葬儀がありそうな方、住所地の火葬場の所在地について、あらかじめ確認しておくと良いかもしれません。
4. 墓石刻印・位牌:10万円
仏教徒の場合、墓石への名前の刻印と、故人の戒名を記した黒位牌の購入が必要です。墓石の刻印は、地元の石材屋さんで約4万円、黒位牌は大手仏具屋さんで妹が選んだもので、約6万円でした。
こちらも、相見積もりを取ったり、ものを選ぶことで、もう少し軽減できると思います。
5. 高額香典への追加返礼品:26万円
我が家の地域では、3万円以上のお香典をくださった方には、葬儀でお渡しする返礼品の他に、後日追加の返礼品をお贈りします。費用目安は、当日お渡しした返礼品と合計して、香典の半額程度。(なお、お食事代は返礼品に含めません。)
金額をケチる訳にはいかない以上、対策としては、返礼品の選定は葬儀社に任せず、自分でネットで探して注文することをお勧めします。
我が家では、葬儀社で「割引しますよ~」というので見積を取ってもらったところ、楽天の方がずっとサービスが良く、安い業者が沢山あったので、結局楽天で手配しました。
まとめ:最後は自分次第
おそらく、我が家の葬儀費用は、家族葬にしては高額なものだったと思います。理由は、葬儀や通夜でお出しする料理を豪華なものにしたこと、また、祭壇に飾るお花や、棺をグレードアップしたこと、マイクロバスを貸し切ったことなどがあります。
亡くなった母や、遠くから母をしのんで集まってくださった親戚の皆さんに、せめてもの振る舞いをしてあげたいという気持ちでした。
結果、集まってくださった方々から、「いい式だったよ」「遠くから急いで来たから、通夜の食事があって助かった」「兄妹でよく協力して段取りしたのが分かった」「お花が綺麗だったね、お母さんもきっと喜んでるよ」など、ありがたい言葉を沢山いただきました。
何事でもそうですが、何にどれくらいお金をかけるかは自分次第。これから親御さんを見送る方々が、予算の範囲内で、後悔しないお葬式を執り行うことができますことを、お祈りしています。