- 投稿日:2024/10/18
- 更新日:2025/10/09
人類の平均寿命は限界に到達?
2024年10月、イリノイ大学シカゴ校が主導する研究チームから
「人類の平均寿命は限界に達したかもしれない」
という発表がありました。(論文はこちら)
長寿の国の上位9カ国(日本を含む)では、過去30年で平均寿命の延びが鈍くなっており、
今世紀の間に100歳まで生存する人の確率は、
「女性で15%、男性で5%」
これを超える可能性は低いとのこと。
100歳を超える人が増えるかもしれないが、例外的なケースにとどまり、平均寿命が大幅に延びることはないだろう。と言及しています。
ハワイ大学、ハーバード大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者らと共同で行われたこの分析は、人間の寿命の潜在的な限界をめぐる30年にわたる議論の最新章となる。
引用:イリノイ大学シカゴ校
人生100年時代?
1990年に一部の科学者は、「それまでの平均寿命の急速な延びが今後も続く」と予想し、多くの人が100歳前後まで生きる「人生100年時代」が来ると主張していました。
「人生100年時代」は、皆さんも聞いたことがあり、もはや常識のようになってきていると思います。
厚生労働省にも以下の内容が掲載されています。
しかし、今回の発表は「人生100年時代」という常識を覆す発表になりました。
今後、「人生100年時代」を元に考えられてきた保険や資産運用の常識を揺るがすものになる可能性もあります。
*そもそも生命保険は掛け捨て以外不要ですね😊
人類の平均寿命は85歳前後が上限?
また、今回の研究を発表したオルシャンスキー氏は、1990年にサイエンス誌に以下の内容の論文を発表しています。
「人類の平均寿命は85歳前後で上限に近づいており、最も顕著な進歩はすでに達成されている」
とのことです。
ちなみに、2023年時点での日本人の平均寿命は、
・女性: 87.14歳…39年連続で世界1位
・男性: 81.7歳…世界2位
となっています。

何歳まで生きられるか?それは誰にもわからないことですが、今回の発表をライフプラン作成時の指標の1つにしても良いのかな、と思います。
私自身、ライフプランを作成するときに何歳まで作るか悩みました。
現在の平均寿命にするか?100歳までにするか?
”備えあれば憂いなし”ということで、長めに想定することもありだと思いますが、過剰な備えにならないように気を付けていきたいですね。
ファクトフルネス
余談ですが、この情報を見た時に、”ファクトフルネス”の直線本能が頭に浮かびました。
・直線本能:「物事は常に一定の割合で直線的に増減し続ける」と考えてしまう思い込み。
このような本能に気づくことで、より客観的で正確な判断を下すことができるようになります。
ファクトフルネスの考え方を参考に、直線本能を克服して複雑な世界を正しく理解していきましょう。
*この記事は、私が運営しているブログ記事に加筆・修正したものです。